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第五十一話 衡陽完成!

 188年となりました。

 光和十年と思いきや、なんと中平元年となりました!

 黄巾党の勢力が無くなったという扱いなのかな……?


 それはそうと、不平不満を持つ交州の民が、こちらに押し寄せているらしいです。

 俗に言う経済難民というヤツでしょうか……。

 現在建設中の衡陽に、全員誘導している最中です。

 治安は恐らく滅茶苦茶だろうけど、最初からある程度、民が居ついてくれるしね……。


 そんな中、懲りずに天帝教は難民相手に布教しているとの事。

 けど、弁論大会での惨敗の噂で寄り付きません。

 それに太平道の布教は大いに許しているので、興味ある人はそっちに行くようです。


 交州も警戒しなきゃいけないけど、問題は益州か。

 ここは暇になった陳平に聞いてみようかな……。

 ということで、陳平を政務室に呼び出して意見を聞くことにした。

 ここは当然、フクちゃんを全面押しで……。

 

「少しは羽を伸ばせたか? 陳平よ」

「ええ、お陰様で。臨賀の色町も中々、整っていますしね」

「……遊ぶのも良いが程々にしておけよ」

「我が君も若いんですから、少しは遊べば宜しいのに」

「ハハハ。周倉に悪いしな」

「ハハハハ。ところで今日は何用で?」

「うむ。涪陵郡の張忠と曹寅についてな」

「あの両名ですか? 問題はないでしょう。涪陵郡の兵も掻き集めた所で、三万もいきませんよ」

「ところが劉焉から密使が派遣されたらしい」

「ほう? どのような?」

「牂牁国王の劉普を我らに攻めさせた上『空いた牂牁国を攻めよ』という密使だそうな」

「……何処でそのような情報を?」

「漁復県令の劉備だ。あの男、弁論大会に来ていたのでな」

「ああ、噂の大耳ですか。確かに曲者のようですが……」

「本当だと思うかね?」

「情報が少ないですが、可能性が無いとは言い切れませんな……」

「うむ。そこで相談なのだが、劉備に謀反の嫌疑をかけさせる事は可能かね?」

「それは、ちと難しいと思いますな……」

「どうして?」

「先ごろ、徐庶という者が劉備とやらの配下になったようです。この男が中々の知恵者だそうですな」

「……徐庶か。早くも厄介な奴が来たな」

「やるなら張忠と曹寅との仲を引き裂く方がやりやすいかと……」

「どうするのだ?」

「恐らく曹寅は焦っているでしょう。このままでは零陵に行ける筈もありませんからね」

「それはそうだろうな……」

「なので曹寅に謀反の疑いをかけさせるのです」

「どうやって?」

「先日、劉焉から密使が来たでしょう。その返答として、こちらが涪陵郡と牂牁国の二つを劉焉に要求するのです」

「流石に欲張り過ぎではないか?」

「ハハハ。劉焉は受諾する筈です。当然、反故にする気でしょうけどね」

「……そんな事だろうと思うわ。だが、それと曹寅と、どう関係するのだ?」

「劉焉の二枚舌を利用するのです。劉焉が曹寅を使って、我が君を涪陵郡に攻め込む機会を与えると、張忠に思わせれば良い」

「……劉焉から密書を貰うのだな?」

「その通りです。劉焉が密書を送る事を躊躇えば『我らは攻め込む事は出来ぬ』と言えば良いだけですしね」

「……して、劉焉への密使の役目は誰に任せれば良い?」

「私にお任せ下さい。私であれば、殺される前に逃げる自信もありますから」

「……ふむ。やってくれるか。ならば、急ぎ密使の役目を命じよう」

「はっ!」

 

 外交って怖いなぁ………。

 僕は平和ボケしたままでいいや……。

 あ、現実世界の話ですよ。

 

 それと劉焉だけど、朝廷や涼州にも密使を送っているらしい。

 外交でイニシアチブを取る気なんだろうな。

 確かに外交なら、軍を動かさずに色々と出来るだろうしね。

 

 それと全然、関係ない所で戦いが勃発致しました。

 遼東の公孫度が高句麗に攻め込んだ模様です。

 ……このゲームの世界って高句麗まであるのか。

 ……倭国もあるのかなぁ?

 その内、卑弥呼も出てきたりして……。

 

 それよりも総大将の名前が気になっています。

 だって名前が冒頓ですから……。

 まさかだと思うけど、凄く嫌な予感が……。

 

 それと会稽郡の太守が代わりました。

 周勃から賈琮に代わったそうです。

 交州刺史での実績がある分、会稽では活躍しそうですが、果たして……。

 

 僕がボンヤリと報告書を読んでいると、慌ただしく満寵がやって来た。

 もう……新年早々からやめて下さいよ……。

 

「我が君、交州で動きがありました!」

「どうした?」

「はっ! 南海郡の南にある高涼県にて、反乱が起きたとの事です」

「何?」

「首謀者は区連おうれんという者との事です」

「他に分った事は?」

「今の所、情報が錯綜さくそうしております。それ以上の詳細は……」

「相分かった。引き続き、調査に当たってくれ」

「ははっ!」

 

 早いよ……。もう反乱かよ……。

 後ろに劉焉か士燮辺りがいるのかな?

 それとも天帝教の門徒か?

 ……また更に流民が増えるのかなぁ?

 

 だけど、中原は平和なんだよね……。

 荒れると思っていたけど、未だに動きはない。

 どの勢力も牽制し合って、動くに動けない状態が続いているっぽい。

 青州でも膠着状態にずっと入っているし、徐州の広陵辺りも三竦さんすくみだしな。

 

 まずは大人しく衡陽を建設しちゃいましょうかね……。

 南からの流民を、そこに収容させないといけないし。

 それと流民から餓死者を出す訳にはいかないので、兵糧庫から兵糧40000を消費。

 問題は「何処から新たに輸送するか」だなぁ……。

 

 てか、まずは臨賀で難民を受け入れるか。

 それすれば一気に内政値上がるだろうし。

 治安や堤防は下がるけどね……。

 で、その結果、こうなった。

 

臨賀パラメータ

農業990(1000) 商業957(1000) 堤防71 治安65

兵士数41378 城防御179(500)

資金9147 兵糧70200 訴訟レベル2

 

 元が高くて安定しているからか、そんなに下がってないや。

 来月、衡陽に移動させる為に、一気に城防御以外はマックスにしちゃおう。

 という訳で今月の政略フェイズ。

 

 長沙は韓曁が銀山採掘。

 杜濩が臨賀に兵糧40000を輸送。

 桂陽は李通が城壁補修。

 零陵は邯鄲淳が劉君と竹千代の授業。

 厳顔が城壁補修。

 

 臨賀は……。

 王儁、賀斉、趙陀、管寧が帰順。

 徐奕、金旋、劉先、范増、邴原が城壁補修。

 僕、張昭、尹黙が街整備。

 満寵が開墾。

 顧雍、陳端、秦松が治水事業。

 甘寧が巡回。

 蒋欽、国淵が民事裁判。

 

 張承、頼恭、厳畯、張範、来敏、李孚、游楚は衡陽建設。

 

 衡陽建設期間は残り一か月。

 

臨賀パラメータ

農業1000(1000) 商業1000(1000) 堤防100 治安100

兵士数44678 城防御238(500)

資金8247 兵糧110200 訴訟レベル1


零陵パラメータ

農業1300(1300) 商業1300(1300) 堤防100 治安100

兵士数53646  城防御372(500)

資金6060 兵糧173400

 

長沙パラメータ

農業1200(1200) 商業1500(1500) 堤防100 治安100 

兵士数44973 城防御600(600)

資金9980 兵糧123000

 

桂陽パラメータ

農業1000(1000) 商業900(900) 堤防100 治安100

兵士数52282 城防御350(500)

資金2776 兵糧144700  

 

武陵パラメータ

農業1200(1200) 商業800(800) 堤防100 治安100

兵士数54345 城防御498(500) 

資金4367 兵糧175000

 

 臨賀もあとは城壁ぐらいだな。

 そう言えば、他の勢力の内政って何処まで発展しているんだろ?

 気になるけど、こればかりは分らないからなぁ……。

 試しに色々な勢力の領地でパラメータを見ようとしたけど、表示されなかったし……。

 

 そして、今月は特に他には無さそうなので、進めようとしたら陳平が戻って来た。

 さて、どうなったかな?

 フクちゃんモードでゴー。

 

「して、陳平よ。書状に件はどうなった?」

「劉焉め。警戒しているらしく、寄こしませんでした」

「……そうか」

「二枚舌外交ですからな。形あるものに残しておきたくないのでしょう」

「仕方がない。別の手立てを考えるとしよう」

「いっそ、偽書という手段もありますが……」

「それは不味い。その辺の太守や県令なら兎も角、王の偽書となると後々、面倒な事になるやもしれぬ」

「成程。先を見据えると、確かに一理ありますな」

「たかが郡だ。そこまで賭けに出る程でもあるまい」

「そうなると、ここは静観するしかありませんが……」

「うむ。無理に動いた所で藪蛇だ。情報収集は絶やさず、動向を窺うことにしよう」

「御意」

 

 劉備三兄弟は欲しいけど、涪陵郡までは今の所いらないしね。

 領内での都市開発で内需拡大は出来ているしさ。

 狭い所や山岳地帯だと、そうはいかないんだろうけどね。

 

 では、続けて2月の政略フェイズいきます。

 これで念願の中都市完成ですよ!

 

 長沙は韓曁が銀山採掘。

 杜濩が兵20000を徴兵。

 桂陽は李通が城壁補修。

 零陵は邯鄲淳が劉君と竹千代の授業。

 厳顔が城壁補修。

 武陵では朴胡が兵1万と兵糧40000を衡陽に輸送。

 

 臨賀では……。

 蒋欽が裁判担当。

 劉先、范増、邴原が城壁補修。

 他は鞏志、彭越、陳平、甘寧を残して全員、衡陽に移動と輸送。

 輸送の内容は金7000と兵糧10000

 それと兵5千で。

 

臨賀パラメータ

農業1000(1000) 商業1000(1000) 堤防100 治安100

兵士数39678 城防御274(500)

資金947 兵糧100200


零陵パラメータ

農業1300(1300) 商業1300(1300) 堤防100 治安100

兵士数53646  城防御383(500)

資金7260 兵糧173400

 

長沙パラメータ

農業1200(1200) 商業1500(1500) 堤防100 治安100 

兵士数64973 城防御600(600)

資金10980 兵糧103000

 

桂陽パラメータ

農業1000(1000) 商業900(900) 堤防100 治安100

兵士数52282 城防御360(500)

資金3576 兵糧144700  

 

武陵パラメータ

農業1200(1200) 商業800(800) 堤防100 治安100

兵士数44345 城防御498(500) 

資金4367 兵糧135000

 

 そして念願の衡陽です!

 

衡陽パラメータ

農業232(1500) 商業213(1500) 堤防35 治安0

兵士数28783 城防御114(600)

資金7000 兵糧50000 訴訟4レベル

 

 治安悪っ!?

 まぁ、ほとんどの流民を一気に引き受けたからなぁ……。

 天帝教が布教しまくる前に、どんどん内政しないとね……。

 

 僕が衡陽を眺めていると、新参者の来敏がやって来た。

 何の用だろう?

 

「おお、貴殿は来敏か。何用かね?」

「我が君。ちょいと提案があってだね」

「提案?」

「金2000ばかし、使ってくれないかね?」

「2000もか? 何に使うつもりかね?」

「壮大な色町を造りたいのだよ。これは民意の総意ですぞ!」

「………総意ではないだろう」

「い、いや、それは……。で、ですがな。巨大な中間都市となると、必要不可欠なのですわ。ハハハハ!」

「……まぁ、良い。工面しよう」

「おお!? 流石は噂に違わぬ名君だ! 話が分かるな!」

「我が君、某も宜しいですか?」

 

 今度は游楚だ。

 新参者にも遠慮なく意見を聞いているけど、本当に遠慮がないなぁ……。

 まぁ、いいけどね。

 

「どうした? 游楚」

「はい。ここに巨大な道観、寺社を造りたく……。金1000ほどを」

「う、うむ。何故だ?」

「天帝教を牽制する意味もありますが、参内に来る者達を呼び寄せるのです。それで商業を活性化させましょう」

「その案は良いな。よし、許可しよう」

「有難き幸せ!」

「我が君。私も一つ……」

 

 ……今度は李孚か。

 また何だろう?

 

「うむ。李孚よ。何かね?」

「周辺に学校を造りたいですが、金がかかり過ぎます。そこで寺小屋の教師の育成をする機関を造りましょう」

「おお、そうなれば識字率も上がり、荊南が増々、発展するという訳か?」

「左様で御座います。金3000ほどを工面して頂きたい」

「そういう事なら大歓迎だ。宜しい。工面しよう」

「ははっ!」

 

 全部で金6000を工面かぁ……。

 けど、簡単に出来るのが、この荊南の凄いところだ。

 巨大な色町はどうかと思うけど、江戸時代で言うところの吉原みたいなもんかな?

 

 別に興味がない訳じゃないです。

 ただ、その……。人混みが、まず苦手なんです。

 ……いや、他にもあるけどね。

 

長沙

張任、韓曁、杜濩


武陵

鐘離昧、朴胡


桂陽

李通


零陵

厳顔、周泰、沙摩柯、邯鄲淳


臨賀

蒋欽、陳平、鞏志、甘寧、彭越

劉先、范増、邴原


衡陽

張承、頼恭、厳畯、張範、来敏

国淵、桓階、游楚、司護、周倉

杜襲、賀斉、尹黙、満寵、趙陀

金旋、厳畯、孫乾、繁欽、秦松

劉度、王烈、張範、徐盛、灌嬰

蔡邕、徐奕、王儁、顧雍、趙儼

是儀、陳端、張紘、張昭、管寧

李孚


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