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第四十九話 大会直前で!?


 さて、11月です。

 今月の終わりに天帝教と太平道の激論バトル大会が開催されます!

 言い出しっぺが言うのも何だけど、変なノリになっています……。

 

 さて、今回は初っ端から政略フェイズ。

 じゃないと、とんでもない事になっちゃうから……。

 

 長沙は韓曁が銀山採掘。杜濩が臨賀郡に金3000を輸送。

 桂陽は李通が城壁補修。

 鞏志が金6000輸送を兼ねて臨賀に移動

 零陵は周泰が劉君と竹千代の武芸指導。


 そして臨賀郡は……。これも、ほぼ前回と同じで……。

 蔡邕、徐奕、桓階、杜襲、是儀、陳端、張紘、満寵、王儁、金旋が開墾。

 僕、繁欽、尹黙、趙儼、灌嬰、張昭、秦松、王烈、孫乾、管寧、劉度が街整備。

 劉先、范増、邴原が城郭整備。

 張範、趙陀が帰順。顧雍が治水。

 で、周倉は相変わらず僕の護衛。


 衡陽建設は一時中断

 陳平、張承、頼恭、鐘離昧、邯鄲淳、厳畯は臨賀郡に移動。

 これで月末までには間に合います。


 そして建設期間は残り二か月のまま。

 

臨賀パラメータ

農業802(1000) 商業735(1000) 堤防80 治安100

兵士数29900 城防御143(500)

資金11571 兵糧110200 


零陵パラメータ

農業1300(1300) 商業1300(1300) 堤防100 治安100

兵士数53646  城防御361(500)

資金7660 兵糧173400

 

長沙パラメータ

農業1200(1200) 商業1500(1500) 堤防100 治安100 

兵士数44973 城防御600(600)

資金3980 兵糧163000

 

桂陽パラメータ

農業1000(1000) 商業900(900) 堤防100 治安100

兵士数52282 城防御330(500)

資金1176 兵糧144700  

 

武陵パラメータ

農業1200(1200) 商業800(800) 堤防100 治安100

兵士数54345 城防御498(500) 

資金3567 兵糧175000

 

 ちょっと、考えたんだけど、このまま郡や街を造成したり、郡や街を攻略していったら大変な事になるんじゃないか?

 都市のパラメータだらけに、なっちゃうんだけど……。

 まぁ、いいや。どうせ、水鏡先生が「容量が云々」とか言い出すんだろうし……。

 

 さて、街造りに専念するか……。

 急いで宿屋や小屋を増設し、弁論大会への備えを万端にする。

 小屋の方は、いざという時、例えば流民の受け入れや天災時の避難場所にも出来るようにしておく。

 無駄なハコモノとかは要りません。

 ……そんな金ないしね。


 そして僕は固有スキル「国情」持ちの桓階を呼び出した。

 他方からの見物客の大凡の人数を把握するためにね。

 

「……して、桓階よ。どうだ? 見物客は集まっておるかね?」

「意外な事に益州、荊州、交州、楊州だけでなく、他の州からも来ている者もおるそうです」

「ほう? 例えば?」

「一番遠い所ですと、兗州ですな。洛陽からの知識人なども来るようですぞ」

「何? 洛陽からもか?」

「はい。最近では青州近辺以外、大きな戦さが有りませんからな」

「……ふむ。暇な連中もいるものだ。ただ、暇な連中が多いという事は、太平という事でもある。良き事だよ」

「確かにそうですな」

「それに、これは中央に荊南が文化的にも、大きく発展しているという喧伝にもなる」

「しかしですぞ。そうなれば増々、中央の汚吏どもが荊南を欲するでしょう」

「かもしれぬ。ただ、その時は張機殿のような方以外、太守を任命しても無視するか、来ても幽閉するかだよ。それにだ」

「それに?」

「今の朝廷は今頃、其れ処ではないだろう。あまり言いたくないが、余には助けたくても手立ては無いしな」

「………御尤も、でございます」

 

 桓階は特に何事も無かったように下がった。

 桓階も特に今の朝廷を助ける気は、更々なさそうだ。

 でも、朝廷を助けたいと思う派閥連中も皆無じゃないし、この点は充分、気をつけないといけないね。

 

 しかし、各地から挙って知識層も来るのかぁ……。

 これって人材登用しまくりかも……。

 洛陽からも来るって言うし、在野連中が来てくれると有難いな。

 郭嘉、荀彧とか来てくれると特に!

 

 そして、弁論大会前日となりました。

 各地から、まぁ随分と来ましたわ……。

 ほとんど領内か近隣の民衆だけどね。

 この中から在野の有望な奴を探すの大変……。

 だって、十数万とかだもの……。

 

 事前に張宝が僕に会いたいと言うので、謁見室で面会する。

 何を言ってくるんだろう……?

 

「この度は愉快な企画をして頂き、感謝致す」

「なんのこれしき。豫章府君は用意万端ですかな?」

「ハッハハハ! 未だに豫章府君は慣れぬな!」

「ハハハ。余も未だに長沙府君は慣れませぬ」

「お互い、賊扱いが長引いたせいでしょうな」

「……でしょうなぁ。ところで準備の前に、わざわざお越しとは、どういう事でしょう?」

「交州の天帝教について、ちと訊ねたいことがあるのだ」

「……それについては、余も把握出来てないのが現状なのです」

「……ううむ。そうであるか」

「揚州にも天帝教が?」

「実はその通りだ。どうも山越の民を中心に、会稽の南で布教しておるらしい」

「その地域は南海郡と接している所ですな……」

「その通り。山越人にも最近、天帝教に帰依する者が増えているらしいのだ。故に牽制する意味でも、この大会とやらには勝たないとならぬ」

「自信の程は……」

「あるに決まっておろう。ただ……」

「ただ……何です?」

「恐らく、連中は我らが『朝廷に降伏した云々』とか言ってくると思うのだが……」

「それの反論は簡単でしょう。『民の生活を重視した』とおっしゃれば宜しい」

「うむ。そのつもりだ。その時に、貴殿の名を挙げても宜しいか?」

「どうぞ、どうぞ。このような名前で宜しければ、喜んでお貸し致しますよ」

「有難い。恩に着るぞ」

 

 今のところ、天帝教の連中の情報が少ないからなぁ……。

 陶謙の件は本当だとしても、袁術と本当に繋がっているかも不明だし……。

 ウチの領内は布教しか、していないしなぁ………。


 張宝との会見終了後、僕は街へと繰り出した。

 僕は変装し、周倉と二人であちこちと見回る。

 実は一週間ほど前から見回っているんだけどね。

 

 因みに何人か誘ったところ、三人が登用に応じてくれた。

 で、その三人が以下の人物だよ。

 

来敏 字:敬達 能力値

政治6 知略6 統率1 武力1 魅力3 忠義3

固有スキル 書家 罵声 弁舌 故事


李孚りふ 字:子憲 能力値

政治6 知略7 統率5 武力3 魅力7 忠義6

固有スキル 機略 逃亡 情勢 説得


游楚ゆうそ 字:仲允 能力値

政治7 知略8 統率7 武力3 魅力6 忠義7

固有スキル 判官 機略 看破 弁舌 鎮撫

 

 三人とも全く知らないけど、都市建設計画には重要。

 李孚と游楚は太守でも良いぐらいの逸材だしね。

 これで大都市計画に一歩近づいたかな?。

 

 僕は前日となったこの日も目を瞑っては歩き、歩いては目を瞑るの繰り返し。

 周倉は不思議そうに僕を見るけど、変な妄想をしているんじゃありません。

 で……僕が周りを見渡していた、正にその時だった。

 

 耳がやたらでかい奴。

 髭がやたら長くて、やたらと体がでかい赤ら顔。

 虎髭の巨漢で、やたらと凄い圧を周囲にまき散らしている奴。

 ひょっとして……これって。

 パラメータチェックをしよう。そうしよう……。

 

劉備 字:玄徳 能力値

政治6 知略7 統率8 武力8 魅力9 忠義5

固有スキル 逃亡 歩兵 補修 看破 弁舌 説得 登用


関羽 字:雲長 能力値

政治6 知略7 統率9 武力10 魅力8 忠義10

固有スキル 騎兵 歩兵 豪傑 突破 疾風 鉄壁 商才


張飛 字:翼徳 能力値

政治1 知略6 統率8 武力10 魅力5 忠義10

固有スキル 騎兵 歩兵 豪傑 突破 怒号 強奪 機略

 

 出たーーーー!?

 てか、何でここに!?

 弁論大会どころじゃねぇよ!

 

「親分。どうしました? 急に大声、出して」

「……あ、周倉。いや、悪い。足を踏まれたようでな……」

「なっ!? ふてぇ奴だ! 何処のどいつです!?」

「……いや、この人混みの中だ。仕方がなかろう」

 

 どうやら、思わず声を出してしまったらしい。

 そりゃそうだ。この三人がいるなんて、思いもしなかったからね。

 でも、どうやって接触して良いんだろ?

 

 僕は悩んだ末、普通に声をかけることにした。

 変に小細工を仕掛けるよりも、その方が自然だからね。

 一応、名前は伏せておくけどさ……。

 

 しかし、近づいて劉備を見ると、その異形さに驚いた。

 腕が長ぇ……。耳も近づいて見ると耳たぶ異様にデカいし……。

 通りがかる人、皆ジロジロ見ているし……。

 そりゃあ当然、見るよなぁ……。

 そして、僕は意を決し、劉備に話しかけた。

 

「失礼。劉備殿ですな?」

「え? 俺の事を知っているのかい?」

「はい。お噂でしか聞き及んでおりませんが……」

「おお。そうかい。アンタは涿県たくけんの人かい?」

「違います。ですが、劉備殿のご高名は、かねがね耳にしておりました」

「かーーっ! 嬉しい事を言うね! で、アンタの名前は?」

「……単福と申します」

「どっかで聞いた名だ……。何処だっけ?」

「ハハハ。何処にでもある名前だからでしょう」

「そんな訳がねぇよ。そんじょそこらにねぇ名前だ。でも、何処だっけ?」

「……私に言われましても」

「まぁ、いいや。アンタ、人を見る目があるな」

「ハハハ。良く言われます」

「おし! アンタの事を気に入った! 俺の部下にしてやろう!」

「は!? いや、そればかりはご容赦を……」

「何でだ? 俺はこう見えても漁復県の県令なんだぜ!」

「おお! そうでしたか! しかし、私は主がおりますので……」

「へぇ。何処のどいつだい?」

「……荊南の司護で御座います」

「ちぇっ! そいつの名前を出されちゃ無理だ。話にならんわ」

「……どういう事です?」

「どういう事も何もねぇよ。俺とは比べ物にならねぇ。向こうは大所帯だからな」

「……しかし、漁復県と言えば涪陵郡の太守である張府君も……」

「よせよせ。あんな馬鹿な奴の事を府君だなんて。張忠って呼び捨てで良いよ」

「……い、いや。それは……」

「アンタも遠慮深いな。まぁ、そこがアンタの良い所の一つだろうなぁ」

 

 ………劉備って、こんな奴なの?

 能力は申し分ないけど……。

 けど、思っていた以上に忠義低いなぁ……。

 まぁ、良いか。一応、張忠の事を洗いざらい聞いてみよう。

 

「……失礼ですが、県令殿は張忠殿とはウマが合っていないのですか?」

「あんな奴とウマが合う相手なんぞ、たかが知れているよ」

「……そうで御座いますか」

「ところで単さんよ。司護さんの手下なら何処か美味い店を知らないか?」

「……それが、ここには三日ばかし前に来たものですから」

「へぇ? 何でまた?」

「明日、この大会とやらが開催されるにあたり、長沙郡から出向して来た者でして」

「成程なぁ。そういう訳じゃ仕方ない」

 

 僕がそう言うと丁度良い所に、劉度が通りがかった。

 劉度なら何か知っているかも……。

 そこで僕は劉度から店を聞きだし、劉備の所へ戻ったんだ。

 

「私の同僚の者が良い食事処を知っておりました。ご案内致しましょう」

「おお、じゃあ単さんも来るのかい? そっちの……ええと」

「この者は周倉と言いまして、私の部下で御座います」

「じゃあ、周さんもついでに来いよ。安心しなよ。俺の奢りだ」

 

 僕は、あの三兄弟を引きつれて食事処へと向かった。

 ……滅茶苦茶、緊張する……。

 そんな僕に劉備は、おかしな事を話しかけてきた。

 

「それと……。ついでなんだがよ。単さん」

「何でしょう?」

「ここの色町って、どうなんだい?」

「……い、色町ですか???」

「そうよ。単さんも若いんだから、もう既に行った事はあるんだろ?」

「……あるとは思いますが、未だに……」

「かーっ! いけねぇ! いけねぇよ!」

「……いけませんか?」

「いけねぇに決まっている! いいかい? 『英雄、色を好む』って言うじゃねぇか。数多くの女と遊ばないと英雄とは言えねぇよ」

「……私は英雄では、ありませんので……」

「それじゃあ、いかんな! 志というのは常に大きく持たないといかん!」

「……はぁ?」

 

 僕は思わず周倉の顔を見た。

 非常に気まずそうな表情だった……。

 流石に、この状況じゃあイジれないよなぁ……。

 とか、そんな事を思っていると、いきなり大声で怒鳴られた。

 相手は僕じゃないみたいだけど……。

 

「兄者! また色町ですか! いい加減になさりなさい!」

「わわっ!? 雲長!」

「そもそも兄者は、ここへ何しに……」

「分っているって! 言われなくても……」

「いいえ。分っておりません。そもそも、我らがここへ来た目的はですな……」

「だから、交州で蔓延している天帝教の視察だろ? 耳にタコだよ……」

「本当に分っておるのですか? そもそも……」

「説教は沢山だ! 飯行くぞ! 飯! ついでに酒も!」

「いよっ! 流石、玄徳兄ぃだ。分っているぜ」

「翼徳! お前もだな! そもそも……」

「ほ、ほら。単さん。行くぞ。雲長も翼徳も……」

 

 どうなる事やら……。

 でも、天帝教の視察って事は、ひょっとして益州にも……?

 まさかとは思うけど……。


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