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第四十六話 天帝教、臨賀に来たる

 やっと臨賀郡に戻ってこれました。

 ついでに7月です。……ふぅ、暑い。

 

 大規模都市を造ってみたいけど、政治力合計60って厳しいです。

 しかも一年間ですからねぇ……。

 なので、中規模都市でいきます。

 それでも長沙より上限値高いし!

 

 場所は長沙、零陵、桂陽の交差点の位置に指定。

 名前は好きに出来るのかと思いきや、自動的に衡陽こうようとなりました。

 まぁ、名付けるのも面倒なので、この方が有難かったりしますけどね。

 

 それはそうと、張宝、張梁らが劉繇に帰順したことが、随分と波紋を広げているらしいです。

 噂では冀州牧の袁紹が劉繇に使者を送った模様。

 袁紹は袁術と仲悪い上に、陶謙とは青州を巡って緊迫した状態らしいですしね。

 

 で、朝廷はというと、特に音沙汰なし。

 下手に劉繇へ追討令とか出せない状態ですから、当然と言えば当然です。

 涼州王の劉協と豫州王の劉寵が、洛陽を挟んで睨み合いって状態なのかな?

 

 それと益州王の劉焉が漢中を奪取することに成功しました。

 漢中郡の太守には張魯がついた模様。

 

 漢中争奪戦において、楊松が一枚噛んでいるとか……。

 アイツだけは絶対に許さん!

 絶対、張羨さんの墓前にアイツの首を御供えしてやる!

 

 さらに懸念材料である劉備ですが、漁復県の県令として着任した模様。

 今のところ動きはないようですが、どうなることやら……。

 

 まぁ、それ以上に動きがないようですので、さっさと政略フェイズにいきますか。

 僕も早く発展させたいしね!

 それと今月から衡陽の建設も始めます。

 建設要員も充分、揃ったと思うし。

 

 衡陽の兵糧捻出は臨賀以外の四郡から、それぞれ25000ずつ捻出。

 さらに金は零陵から3000と長沙から7000を出します。

 

 そして長沙では韓曁が銀山採掘。

 桂陽は李通が城壁補修。

 武陵は朴胡が金4000を臨賀郡に輸送。

 

 零陵は邴原、劉先が城郭整備。

 周泰は、そのまま竹千代の武芸師範役。

 

 そして臨賀は……。

 蔡邕、徐奕、桓階、杜襲、是儀、陳端、張紘、満寵、王儁、金旋が開墾。

 僕、繁欽、尹黙、趙儼、灌嬰、張昭、秦松、王烈、孫乾、管寧が街整備。

 范増が城郭整備。

 張範、賀斉が帰順。

 顧雍、劉度が治水。

 そして周倉はずっと僕の護衛。

 

 衡陽建設には

 陳平、張承、頼恭、鐘離昧、邯鄲淳、厳畯

 残り五か月。

 

臨賀パラメータ

農業202(1000) 商業171(1000) 堤防88 治安79

兵士数12200 城防御23(500)

資金5971 兵糧40000 


零陵パラメータ

農業1300(1300) 商業1300(1300) 堤防100 治安100

兵士数53646  城防御361(500)

資金4260 兵糧43400

 

長沙パラメータ

農業1200(1200) 商業1500(1500) 堤防100 治安100 

兵士数54973 城防御600(600)

資金980 兵糧63000

 

桂陽パラメータ

農業1000(1000) 商業900(900) 堤防100 治安100

兵士数32282 城防御290(500)

資金5876 兵糧64700  

 

武陵パラメータ

農業1200(1200) 商業800(800) 堤防100 治安100

兵士数54345 城防御498(500) 

資金1167 兵糧55000

 

 ちょっと兵糧が心許ないけど仕方がない。

 早ければ早いほど、有利だからねぇ……。

 陳平や鐘離昧を使うのは正直怖いけど、途中で代わることも出来るし……。

 なので内政5以上の方、待ってまーす。

 

 で、特に動きも無いようだし、このまま8月までいっちゃおうか……。

 という訳で8月の政略フェイズ。

 ガンガンいくぞ!

 

 長沙は韓曁が銀山採掘。

 桂陽は李通が城壁補修。

 零陵は周泰が竹千代の武芸指導。

 邴原、劉先が臨賀郡に移動。


 臨賀も前回と同じでいいな……。

 蔡邕、徐奕、桓階、杜襲、是儀、陳端、張紘、満寵、王儁、金旋が開墾。

 僕、繁欽、尹黙、趙儼、灌嬰、張昭、秦松、王烈、孫乾、管寧、劉度が街整備。

 范増が城郭整備。

 張範、賀斉が帰順。顧雍が治水。

 そして周倉は……ごめんなさい。女遊びも出来ずに僕の護衛です。

 

 衡陽建設には

 陳平、張承、頼恭、鐘離昧、邯鄲淳、厳畯

 残り四か月。


臨賀パラメータ

農業352(1000) 商業312(1000) 堤防86 治安80

兵士数13700 城防御35(500)

資金3583 兵糧40000 


零陵パラメータ

農業1300(1300) 商業1300(1300) 堤防100 治安100

兵士数53646  城防御361(500)

資金5360 兵糧43400

 

長沙パラメータ

農業1200(1200) 商業1500(1500) 堤防100 治安100 

兵士数54973 城防御600(600)

資金3980 兵糧63000

 

桂陽パラメータ

農業1000(1000) 商業900(900) 堤防100 治安100

兵士数32282 城防御300(500)

資金6676 兵糧64700  

 

武陵パラメータ

農業1200(1200) 商業800(800) 堤防100 治安100

兵士数54345 城防御498(500) 

資金1967 兵糧55000

 

 一気に二か月もやりました。

 なんか疲れた……。

 特にこのまま何も無ければ一気に9月に……うん?

 城外が騒がしい……。一体、何だろう?

 

 僕が街の整備について皆と会議をしていると、誰かが政庁の前で演説をしているようだった。

 ここでは選挙なんてないんだから、こういう事はやめて欲しいんだけど……。

 僕は仕方ないので、外に出ることにした。

 特に騒乱罪とかは無いけど、政庁の前でやられるのは困るからね。

 

 外に出てみると十数人の男女を中心に、八卦衣という道士の服を着た中年男が騒いでいる。

 以前なら「黄巾党か?」と直に思ったけど、どうも違うようだ。

 となると、まさか……。

 

「今や黄巾党は漢のいぬとなり、張三兄弟の威光は地に堕ちた! このままでは何れ大きな天災が降りかかるであろう!」

「………」

「今こそ、天帝の意思を示し! 漢を滅ぼすことが肝要である! 立て! 民衆よ! 今こそ天帝の意思に報いる時ぞ!」

 

 何でこんな所に天帝教が……。

 確かに「信仰は自由」って僕は言っているけどさ……。

 まぁ、いいや。演説している奴にパラメータチェックでもしてみるか……。

 

許汜 能力値

政治4 知略6 統率3 武力2 魅力4 忠義3

固有スキル 説得 弁舌

 

 ……う~ん。特にいらないか……。

 来るなら拒まずだけど……。

 けど、コイツって誰だ???

 楚漢の頃に、こんな奴いないと思うけど……。

 

 許汜の周りにいる男女は、変な踊りを踊ったりしているけど、どうも周りの目は冷ややかだ。

 そりゃ、そうか……。天帝教なんて、ここじゃ受け入れられていないし……。

 

「ぬっ!? そこにおるのは司護か!?」

 

 面倒くせぇ……。

問答無用で牢獄に叩き込んじまおうかなぁ……。

まぁ、気晴らしに少し付き合ってやるか……。

 

「如何にも司護だ。それが、どうかしたか?」

「民を惑わす不埒者め! だが、荊南五郡を天帝に貢ぐ気なら、許してしんぜよう!」

「馬鹿も休み休み言え。大体、この臨賀郡もそうだが、他の四郡も民の物だ。ホラ吹きなんぞに、くれてやる理由がないわ」

「ホラ等ではない! このまま貴様が統治しておれば、何れ天からの災いが降りかかるぞ!」

「ハハハ! 笑止千万とは正にこの事だな!」

「何を申すか!? この慮外者め! 貴様のせいで民は死ぬのだぞ!」

「民のためが聞いて呆れる。先頃、徐州で貴様らが略奪を行っているのは周知の事実だ。分ったら、とっとと失せよ」

「何を馬鹿なことを! 我らがやった行為は、不信心の者どもに天誅をしたまでだ!」

「その天誅とやらを我らの領内で行えば、必ずやその首を刎ねるぞ。分ったな」

「言わせておけば、この痴れ者め! いつか裁きを受ける日が来るぞ!」

 

 向こうは剣を抜きたいようだが、ここはこっちのホームグラウンド。

 遠巻きには甘寧、蒋欽、賀斉もいるし、鞏志も弩で威嚇している。

 そして僕の傍には、違った意味で武勇伝を誇る周倉がいる。

 

 散々、悪態をついた挙句、憤慨しながら許汜は何処かへと去って行った。

 領内には山越、荊南蛮の者達も多いけど、誰も天帝教には感化されていません。

 ……頭に黄色い布を巻いている人達はいますけどね。

 

 問題は、その黄色い布を頭に巻いた者達に、許汜が罵声を浴びせていることだ。

 大体、何なんだ? この許汜っていうのは……。

 能力値も微妙というか、まんま雑魚だし……。

 

 僕が怪訝そうに許汜を見送ると、新参者の孫乾が何か言いたそうな顔をしていた。

 なので、ここは思い切って聞いてみることにする。

 徐州から逃げて来た訳だし、何か知っているかもしれないからね。

 

「孫乾よ。君は天帝教とやらについて、何か知っていることはないか?」

「……はい。実は鄭玄様のご推挙により、陶謙殿に僅かな期間ですが、仕えていたことがあります」

「……おお、そうだったのか」

「その時には陶謙殿も天帝教を疑っておったのですが、ある出来事をきっかけに急変しました」

「ある出来事とは?」

「はい。闕宣という天帝教の教祖と会った時です」

「詳しく聞かせてくれ」

「何でも『天帝教が奇跡を起こした!』と陶謙殿は興奮しておりました。私はその場にいなかったので、何とも言い難いのですが」

「……ううむ。奇跡の内容までは分らぬか?」

「いえ。陶謙のご子息の方が重病だったのですが、一夜にして病が治ったとのことです」

「……それは本当なのかね?」

「そのように聞いております。それ以来、闕宣の言いなりになったのです」

「家中も皆、陶謙殿と同じなのか?」

「いえ。私のように逃げ出した者もおれば、虎視眈々と反旗を翻すことを企む者もおるようです」

「反旗を翻すだと? 心当たりはおるのか?」

「糜竺殿は投獄されまして、その弟の糜芳殿が中心のようです。他には臧覇、孫観といった者達です」

「近い内に内訌の可能性があるということか?」

「無くはないでしょう。黄巾党が収まったというのに、今度は天帝教です。世は乱れきっております……」

「うむ。余もどうにかしたいが、徐州では距離があり過ぎる。こればかりは、どうしようもない。許せ」

「……いえ、我が君に責任はありません。あるのは笮融、曹宏といった佞臣です」

「その者達は、どんな連中なのだ?」

「闕宣を陶謙殿に引き合わせた者です。天帝教の寺院を造るという名目で重税を課し、民を苦しめております」

「………陶謙殿は知っておるのか?」

「陶謙殿は天帝教の言いなりですからね。しかも両名は、どうも着服しているとのこと……」

「………」

 

 僕は思わず黙りこみ、次に何かを言おうとした、その矢先だった。

 満寵が慌てて、こちらへ来たんだよ。

 

「どうした満寵? そんなに慌てて……」

「大変です! 急使によると、袁術と陶謙が同盟を結んだようですぞ!」

「何だと!?」

「しかも袁術が申すには『帝から劉寵、劉繇を討て』との密使が来たとのことです」

「……何故、そんな事を」

「偽勅かもしれませんが、それ以上の詳しい事は不明とのこと」

「……ううむ」

「さらに袁紹、陶謙が青州に増援を派遣。ですが、目下もっか青州の独立勢力が両軍の迎撃をしているとのことです」

「独立勢力? 何処の者だ?」

「詳しいことは不明です。豪族の一揆かと思われますが……」

「それ以上は分らぬか?」

「はい。次の急使を待たぬことには……」

「……相分った。ご苦労」

 

 袁一族め……。ロクなことしやしねぇ……。

 劉協は劉焉が漢中を押さえたから、警戒して動いていないようだし……。

 劉寵は劉寵で周り囲まれているしなぁ……。

 

 あとは曹操がいる劉岱、劉表の動向か……。

 どうするつもりだろ?

 劉岱は劉繇の兄貴だから、何かしら行動を起こしそうな気もするけど……。

 

 けど、青州の独立勢力って何だろ?

 一番怪しいのは張角だよなぁ……。

 けど、それなら黄巾党って報告が上がるか……。

 ああ…もう、グチャグチャだよぅ………。

 

 僕は政庁に戻ると政務室へと篭った。

 そして、亜父范増を呼ぶことにした。

 でもって、フクちゃんゴー!

 

「亜父よ。ちと訊ねたいことがある」

「青州については、こちらもまだ調査中じゃ。簡単にはいかぬでな」

「いや、青州ではない。天帝教のことだ」

「あのような雑魚は放っておけば良い。少なくとも荊南では何も出来ぬよ」

「だが、わざわざ荊南に布教活動に来たのには意味があろう」

「お主も心配性じゃな。それなら、あの許汜とかいう者を捕えて……」

「いや、まずは泳がせておこう。あんなに目立って動いておるのだ。背後にいる筈」

「ホッホッホッ。良く分かっておるではないか」

「当然であろう。余とて、それ程マヌケではないわ」

「で、あ奴らめの何を調べたいのじゃ?」

「大したことではない。交州での活動よ」

「何? 交州じゃと?」

「左様。交州では天帝教の布教は盛んなのか?」

「まさか我が君は天帝教が交州に及ぶと?」

「この臨賀から目と鼻の先ではないか。用心にこしたことはない」

「確かにそうじゃのぉ……。じゃが、交州が天帝教徒によって反乱した場合はどうするのじゃ?」

「決まっている。その時こそ、一気に海まで手に入れるのだ!」

「南海を制して、天竺との貿易を目論んでおるのじゃな」

「当然よ。中央の騒乱は他に任せる。勿論、機会があれば介入するがな」

「ホッホッホッ。中々、頼もしいのぉ」

「チマチマと内政をするのも良いが、海外交易の拠点を押さえてしまえば、効率よく発展出来るからな」

 

 ……いやぁ、黒い。黒過ぎるよ。フクちゃん……。

 鬱憤が凄く溜っていたみたいだねぇ……。

 

 ただ、張羨さんみたいな事は避けたいので、士燮との誼は結びたいところ。

 あと北もそうだけど、西も気になるしね。

 大体、劉備いるし……。

 劉備は怖くないけど、関羽、張飛は正直、怖いんですよ……。

 劉備暗殺は流石に無理だしなぁ………。

 ……って、僕も黒いや……。


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