【OFF LINE】
ーーStoryーー
この物語は、 ある近代的な養豚場で生まれた子豚が。
とある農村で行われた『子豚の体重当てコンテスト』の景品として、無口で実直な老農場主に貰われ。
紆余曲折ありながらも、立派な牧羊豚として成長するお話である。
……あれ? 違う? うん違う。
ましてや都会へ行くなんて……。
わたくしが敬愛するーーあの方みたいに愛らしくてな健気な。
そんな立派な称賛を受けるような豚なんて事は、夢でもあるわけがないではありませんか?
この物語は、自制も出来ない卑しい1匹の〝豚〟にすぎないーー畜生により。
一度、発想が暴走するとプロット、セリフと直ぐに出てきた描写らでーーラノベのラの字にも満たない軽い物を、飯も食わずに貪り続けなければならない持病がゆえーー。
その後は、一転。
一周して、それで満足し、未だに全クリしていないゲームソフトのように放置してしまうというーー
悪癖を持つ豚もとい畜生が、才能など無いがゆえに
その場に膝を折り、
記憶という床の誰が落としたともしれない食器の破片を拾っては
穴開きパズルに当て、そこに合うピースを填めていき、
更に発想が展開すれば新たな破片を拾っては加えを繰り返し
小説の形まで、落とし込むまでを
半リアルタイムで追った、後片付けの記録である。
まぁ放置プレイは、後で冷静に見られる有効な手ではあるのだけれども……。
文章を書くのに慣れれば違うというのだろうか?
しかしそこは、飢え過ぎた豚であるーー勢いで貪り散らし、話を進める事に快感を感じるというのだから、救いようがない。
描写力に、アウトプットの速度が今後の課題だろうか……。
否ッ!!
お前に足りないものは、それは!
情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!
そしてなによりもォォォオオオオッ!! 速さが足りないッ!!
この作品も、既に6割方話しは出来ているとか、いないだとか聞いた事がある。
それも数ヶ月も前に……未だ1割すら公開出来ていないという体たらく。
どうせ豚の事だ。他の作品もそんな調子だったりするのだろうーーまったくもって困った豚だ……。
ーースタート画面ーー
最初から始める
⇨最新話の続きから始める
ーーステータスーー
プレイヤー
悠真「俺の貞操があぶないッ!」
特技:ツッコミ
作戦:魔法は使うな
Skill ⇨レイプされる女の視点
ability
現在の総経験値 26kbcal
次のLvまでの経験値 4kbcal
消化する必要がある文字数 約1900
職業:童貞 Lv.2
相手プレイヤー
夕日「ペロペロペロペロペロペロ」
特技:エロくない物をエロく言う事
作戦:ガンガンいこうぜ!
Skill ゴールドフィンガー
⇨テクニカルイレブン
ability
職業:プロペロリスト Lv.32
Stress 01/10
ーーオプションーー
Text Speed 04
BGM Select 『』
ーールールブックーー
このゲームは、淫獣を押し倒す物ではありません。
押し倒す事も可能ですが、あまりお勧めはしません。
淫獣と会話をし、距離感を楽しむギャルゲー型RPGになっています。
距離を詰めすぎると淫獣に食べられて、即ーーGame Overーー
距離を置き過ぎると機嫌を損ねて、淫獣の欲求不満ストレスゲージが溜まっていき…………
見事、最終ステージまでクリアして頂くと、グランドエンディングが見られます。
それでは、頑張ってください。
※距離感を誤った会話は、経験値に加算されません。
ーー開発者コメントーー
7×3=「」
…………夢か……。
なぁに語るまでもない。
いつものやつさ。
ならいっそカットして、ここから始めようと思った次第である。
そう決して、諸事情によりお見せできないようなものではないのだよ。
……おはよぅ…………。
今日もお前は、綺麗だぜ……その目も覚めるような真っ白い肌が、まぶしいぜ……。
俺は目を開けると、
視線の先に朝日で照らされ、きらめくその顔を見つけると、そう心の中でつぶやいた。
昨日も毎晩と同じようにーー寝る前には暗い顔をし、俺を物思いにふけさせたものだが。
明日の朝には、すっかり晴れた顔を見せてくれるはずだ。と、眠りについたのだった。
息苦しくない、体も動く。
視界よ〜し。
ぼやけた肌色の淫獣がうごめいている……なんて、無かったんや……。
俺と彼女を分かつ者など、誰もいやしない。
……しかし、手を伸ばしてみても、その手は彼女には届かなかった。
埋められない距離……募る想い……。
彼女に近づく時は、決まって元気がない時だけだった。
それはまるで、弱ってるところに付け込むーー古典的な卑怯な手口。
それでも昔は、俺自身の力でまた明るさを取り戻してもらえた事に、なんとなく嬉しさが込み上げてきたものであった。
しかし、そんなのは一時限りの感情で。
その後はもう、当たり前のように存在すら忘れ。
ある時だけは、決まって自分勝手に相談を投げ掛けるというーーそんな俺にとって、実にツゴウノイイ彼女……。
その所為だろうか?
最近の彼女の明るさは尋常ではなく。
それには、こちらを寄せ付けないだけの強いまぶしさがあって。
俺の付け込む隙など微塵もありはしない。
よい事ではあったが、それに少しの寂しさも無かったといえば嘘になるのかもしれない。
あれもこれも、あのアルファベット3文字がいけないのだ。
そいつは彼女の隣に常に居座り、全くそこを譲る気配すら感じない。アレは、彼女を明るく照らす太陽のような存在だった。
つまりそれは、彼女に近づく事はもう当分ないだろう事を示していた……。
かれこれ彼女とは生まれた時からの付き合いになるだろうか。
しかし、彼女との距離はいつまで経っても縮まらず。手を触れる事なんて……。
いや、少しずつだが縮まってはいたのだ。俺が鈍くて気づかなかっただけだ。
そう、天にありますは、いつも俺を見守ってくれている天使のような存在。
あぁ、何をバカな事を延々と語っていたのかーー寝言だと思って、聞き流して頂けていたと思うので反省はしていない。
きっと、色んな意味で憑かれているのだよ。
自分だけでは抱えきれなくなり、良からぬ宗教に救いを求めるアレに似ているのかもしれない。
俺が言うところの彼女というのは。
なんだ……ただの真っ白な天井ではないか……まったくくだらないったら、くだらない。
天井ちゃんマジ天井……。
迷える子羊に神が使えた守護天使――それが天井ちゃんであった。
諸事情により天井ちゃんへの相談料は、1回100円を貯金箱へ入れる事になっていた。
もうだいぶ貯まっただろうか?
何故そんな設定にしたのかは……ちょっとよく覚えていない。
ちなみに天井ちゃんは、非処女というわけはないーーだって天使なのだから……。
これまでに俺は、
1回100円にも満たない些細な懺悔から、1回100円では済まないだろう人には言えない懺悔までしてきた。
これからもそれは変わらないだろう。
しかし、これからの俺は1回100円では済まないーーいや、100万円でもとても済まないかもしれない懺悔の数々をする事になろうとは、この時はまだ……まだまだまだ知るよしもなかったのであった……。