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ドルロイド~禊萩~  作者: 志野蒼介
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戦争の理由 (改稿一回目)

実際の戦争と理由は違うのかもしれませんが、戦争の理由についての描写を書いてみました。

未だにコックピットで、一と会議をしていた。そして俺は考えこんでいた。

戦争をどう終わらせるかは、なぜ戦争が起こるのかを考えなければならない。一は長い年月を生きているのだろうから、なにか知っているかもしれない。俺は聞くことにした。

「なあ、一。お前戦争がなんで起こったか知っているか?俺は生まれた時からこんな状況だった。だから戦争が当たり前みたいに生きてきたが、実際戦争の理由がわからない。戦争で勝ちまくって支配者になればいいのかもしれないが、それでは戦争の根本的な解決にならない。教えてくれ一。なぜ戦争は起る?どういう奴がなんの目的で始めた?」

一は思案しているようだった。確かに俺の質問は漠然としすぎている。だが俺が知らなくてはいけないことだ。一は重い口を開いた。

「ナゼグ。戦争始めた人、ドルロイドを兵器にした人。その人、もういない。戦争起こってその人、武器高いお金で売った。人間の私利私欲が戦争の原因。私利私欲に人間、溺れる人、多い。でもナゼグ、違う。私利私欲で動かない。だから選んだ。一選んだ。パートナーに。」

なるほど。国の利益かなんかが原因かと思っていたが、そういうことか。きっとそういう奴らが、この世界に何人もいる。軍人は利用されているだけ。武器を商売でしている奴らか。そいつらにとってはいい商売だ。軍人を自分の駒としか思ってない奴らだろうな。そしてドルロイドを自分たちの都合のいいように兵器にした。一がドルロイドの開放を願うわけだ。

「戦争の理由はわかった。でもどうして俺が私利私欲で動かない人間に、俺が見えるんだ?一。」

優しい顔を一はしていた。俺は母を知らないが、きっと母はこういう表情をするんだろう。そう俺は思っていた。

「女の勘。」

「え?まさかの一言?しかも女なのか?やっぱり。」

腹を抱えて一は大笑いしていた。一はドルロイドの操縦桿を手でドンドンたたいて大笑いしていた。その時俺は冗談だったということに気づいた。こいつ冗談言うんだな。

「いや笑ってないで真面目に答えてくれよ。一はなんで俺が、私利私欲ないように見えるんだ?」

笑うのをやめて、一は急に真面目な顔になった。

「自分で少しは考えて。ナゼグ。人に教わる、ナゼグのため、ならない。考える、ナゼグのため、なる。人に聞く、ナゼグの悪い癖。ナゼグ、旅出る、いいと思う。ナゼグ、それで自分の目で世界と向き合う、大事。ナゼグ経験不足。」

旅か。確かに俺の視野は狭い。この村と奉公先くらいしか世界を知らない。それではやはり経験が足りない。それに一に指摘されたとおり、俺は自分で考えていない。すぐに教わろうとする。これでは世界の支配者になったとしても、このままではボロが出る。政治家に操られる人形になりかねない。

「わかった。一、旅に出よう。それで俺は自分で考える視野を持つ。物事を大局的に考えたい。」

すると一は今まで見たことのない最高の笑顔で言った。

「どこ、行っても、一はナゼグと、一緒だよ。」



書いてみて自分の薄っぺらさが暴露されたみたいで恥ずかしいですね。

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