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九月の桜  作者: 七ノ夏
7/8

ふたたび中庭 、a

階段をぐるぐると降りていき、十歩ほど歩くと、中庭につく。

第一校舎と第二校舎のあいだであるそこには、イチョウやモミジなどが植えられていて、秋になると、それはもう豪華な眺めになる。今はまだ緑の葉っぱばかりだけれど。

それにしても。わたしは辺りを見わたして思う。人がいない。まったくいない。もちろん、呼びだし人らしき人影もない。

今日にかぎった話ではなく、もともと、ここの通行量はすくない。わざわざ中庭をとおる必要がないから。第一校舎と第二校舎には渡り廊下が架かっていて、たいていの人はそちらをつかうのだ。

まんまとだまされてしまったのかもしれない。嫌な予感が頭をかすめたけれど、わたしは挙動不審に思われないよう気をつけながら、呼びだし人を探した。

不意に、黒い人影が目に入った。うつむいているので、顔はよくわからない。

あの人だろうか。

わたしはおそるおそる近づいて声をかける。


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