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陛下の専属様  作者: 月詠 桔梗鑾
第4章
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潜入捜査その4

御久しぶりです

一か月とちょっとですが私情により引きこもっていました←



ツイッターの方では報告していましたがこちらでは報告仕舞いで申し訳ありません

誤字指摘御座いましたが話数が多いため数日に分けて修正していきたいと思います


と、いうことで

大変お待たせいたしました


どうぞ


「で、具体的に何をすればいい」


私を横目で見ながらロードさんに話を向ける

一々いらっとするな、と思いつつ今回協力してくれるため我慢




「彼女の変装を手伝ってほしい」



ロードさんがそう言うとレイムさんは目を点にした

そして若干の呆れと怒りを含んだ目で私は見られた



「悪いことは言わない、今すぐ護衛を変えるべきだ。変装も満足にできないやつを護衛にするなんていったいどうしたんだ」



落ちこぼれのレッテルを頂きました

いや、確かに現在魔法という魔法は使えないけどさ




「そう言うなレイム。今回のケースは彼女だけでは手に負えないんだ」


「どういうことだ」



コトッ

小さく音がして目の前にあるテーブルに飲み物が出された

いつの間にかレイムさんが淹れてくれたようだ



私の分もあることからレイムさんに嫌われているわけではなく、ただ私に興味が向けられていないからこんな接し方をされるのだとわかった



まあかなり雑な扱いですがね



湯気がふわりと揺れる

それを目で追いながら話は進められた



「王宮に侵入しようと考えている」


ロードさんの鋭い眼光がレイムさんを捕える


何故なぜだ」


探るような声音でレイムさんがロードさんを見下ろす形で問うた


「この国の前国王が崩御されてからというもの、この国は不安定だ。王不在が続いている今、治安もかなり悪化している。生前前国王が指名した第一皇太子殿下が居るにもかかわらず姿が一向に現れないこの状況でいつ隣接している中央の国にまで悪影響が及ぶのではないかと陛下はうれいている。その憂いを晴らす為に我々が秘密裏ひみつりに入国したのだ。ここまで言えば大方わかるだろう」



そこまで話して目の前にあった暖かな飲み物に口を付けた

これは初冬に咲くという珍しい花の蜜を使ったお茶のよう



一応、護衛ですから安全の為毒味をしておきましたよ


レイムさんはそんなロードさんの話に思い当たる節があるのか時折顔を歪ませ難しい表情をしていた



(それにしても、憂いを晴らす....ね)



実際は魔女という存在に付加価値としてついてきたに過ぎない

隣接していることによる悪影響についてだって、それ以前に北国と中央の境には森がる



しかもあの森はガルベロの管轄下だ

見知らぬものが簡単に行き来できるような優しい森ではないはず



更には無尽蔵ともいえる魔力を持つ陛下がいる

来るもの拒まずだろうが、明らかに悪影響を及ぼす存在ならばその力で抹消することも容易いだろう



ああ、得体のしれない女がジル殿下の弟の傍にいるっていうのは陛下にとってどうしようもできないことだから憂いになるのかもしれないけれど....



ただ今回の入国はもともとその得体のしれない女が魔女疑惑として上がったことから調査に入ったのであって私達にとって想定外のことではなかったけれどね



「王宮か、正直今あの場所に行くことは進めないぞ。だが、あくまで忠告だ。警告ではない、俺の感が不穏な空気を掴んでいるのであって確証はないからな」



「もともとそれは承知の上での話だ、協力してくれますか?」



自国民でさえ既に王宮が変なことに気が付いている

最悪の環境ね



「俺はロードの頼みを断る理由が無い。――――俺は彼女に魔法を掛けるだけでいいのか?」



苦笑しかたと思えばすぐに表情を切り替えるレイムさん

その速さに少し驚く



「ええ、私の得意とする水の魔法と、レイムが得意とする光の魔法を掛けあわせることによって水面に反射する形を利用した最小限の力で長時間耐えられるだけの魔法が出来上がりますから」



私に説明もしてくれたよで、理解したと頷く

確かに水と光の相性もいい



「彼女は何に変装するつもりなんだ?絶世の美女で両殿下を誘惑して情報を得るのか?いや、それにしては誘惑できるだけの技はなさそうだし。はたまた性別を変えて屈強の男剣士にするのか?曲がりなりにも護衛ならば強いだろう、女性としての魅力は無くても」




―――――さっきから言葉の節々に入ってくる棘のある言葉

誘惑できるだけの技?

女性としての魅力?


言ってくれるじゃないの

これでも4人の魔女同様ちやほやされてましたけど!


ま、他の4人が美女だったからそうみえたのかもしれないけれどさ



こみ上げる怒りを抑え込み微笑む

そうすれば、何笑ってるんだこの女....的な視線を頂きました



「いや、骨格が人間ならばレイムの力までは借りませんでしたよ」


「と、言うと?」



テーブルの上にあるお茶を飲みながら一言



「――――猫に、するんですよ」



ロードさんがそう言って何事もなかったかのようにもう一口飲む



「......」


何を発するでもなく静かに一点を見つめるレイムさん

気持ちは分からなくもないんです


だって――――

「よりによって人外か」



(レイムさんの予想は最大でも異性、人外までは考えてなかっただろうね)


漸く口を開いたレイムさんの一言は

それはそれは重々しかった



「それは確かに召喚士でもない限り一人では難しいな。名前は....ミアといったか。ミア嬢、ロードの為だ。失敗は許されないと思えよ」



(私が私としてレイムさんに認められた瞬間だわ)



厳しい目つきの中に私という存在を確立させてくれたレイムさん


「よろしくお願いいたします」


――――――但し、失敗が許されないと言ったレイムさんの言葉に

妥協というものも許されないのだと覚悟した瞬間でもありました



人外となって王宮に潜入するまで

あと数時間

一度、書いた文をすべて消してしまった時の悔しさと怒りと悲しさは言葉では表せませんよね(;_;)/~~~


なにはともあれ

ここまで読んでくださってありがとうございました


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ツイッターの方もよろしくお願いします


それでは

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