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陛下の専属様  作者: 月詠 桔梗鑾
第4章
64/151

汝の願い

ぎりぎり投稿

最近漫画にどっぷりハマっている月詠←


それでは、どうぞ


―――綺麗な目をしているわね

赤褐色とモスグリーンの瞳....ねぇ



「銀...?」



呆然とした表情をするその青年

私の記憶が正しければ、この青年



「おっと、不躾にこの方を視界に入れることは許されませんよ。」



そこで私の思考と過去の記憶を掻き消すかのようにフゥ君が私の前に立つ



私を彼から見えない様隠してくれている




(まあ、300年の歳月が流れているとはいえ一応私魔女だしね)




魔女や精霊王はその者が許さなければ顔を上げることは出来ない

それは一種の厳格を保つ為の体裁なのだけれど....ね



ズサァァ!



....えっと?

フゥ君が馬鹿みたいに立派なこと言ったかと思えば地を滑るような、それでいてこすり付けるような音がフゥ君の前から聞こえてきた




「――――こりゃー、どうしようか」


そして困ったような声を出すフゥ君

気になってフゥ君の背後からひっそりと顔を出した




(あらあら)



思わず苦笑

目の前には、頭を冷たい地面に擦り付け傅く青年




その姿に単純に私は驚かされた

そして同時に嬉しかった




一瞬でわかった

この青年が、どんな青年かということ



彼の立場からして、傅く、という行為はされることはあったとしても決してすることは無い





300年経ってもこうやって私という存在を知り、敬い続けてくれる者が居る



人間は傲慢で強欲だ

過去の負を己の感情で消し去る


それは一概に間違っているとは言えないわ

その選択だって正しい



人間のキャパシティなんてちっぽけなもの

容量に収まりきらないのであれば消去法で過去を消していくしかないのだから



でも、過去の負をすべて消していいわけでもない

難しいことなのかもしれない



"負"はいわば自分自身の罪

罪は自分で償うべきもの



誰しも対等に与えられる試練

それに目を背けてはいけない


それを背負いその先に進むのが償い



負という罪を放棄してはいけない

だが人間は、過去の過ちを過去として消す



あやまちはるものだと勘違いしている



許されると、いつかは許されると思いそして消す


だから私達は彼ら人間を傲慢だと、強欲だと罵るの

ずるいわ、私達は一生記憶を受け継ぎ罪を背負い続けていく



さらにさらにと先を求める

先を求めていいのは、償い背負える者だけだというのに....



でも、本当に僅かだけれど

極たまに今私の目の前にいるような人間も存在する



欲を捨て、願を求める人間が...

私はフゥ君の背から出、青年の前へ立った





青年の行動を見たフゥ君も何も言わない

それは同様に私と同じ気持ちだからだと思う



「王族が、このような汚れて冷たい地にひたいをつけてはなりませんよ」



そう言ってそっと青年の肩をたたいた

手が青年の着ている服に触れた途端、ビクッと肩が上下した


(質のいい生地、そして繊細な模様)



やはりこの青年は私の思惑通りの人間




青年と私の眼がゆっくりと交差する

困惑と、澄んだ優しさを感じ取った






「私達を呼んだのは、貴方ね?」






私は青年に優しく語りかけるような口調でそう言った


まったく進展しない(-_-;)

明日こそ、頑張ります!!



ここまで読んでくださってありがとうございました

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