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陛下の専属様  作者: 月詠 桔梗鑾
第3章
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ディーヴァの怒号その1

ディーヴァ...ご存知の方がたくさんかと思いますが補足として


ディーヴァとは歌姫という意味

サブタイトルの意味は歌姫が大声で叫ぶという意味




さて、どうなるのでしょうか






ガタンゴトン

不規則に揺れる馬車の中で私達は森に入る準備をしていた



ロードさんは剣を腰に掛け

アンネ夫人は薬草のようなものを用意していた



....私は何も準備などありません





そうこうしているうちに馬車は止まった

そして扉が外から開かれる


「到着いたしました。これより先は馬車では進めません...旅のご無事を祈っております」





(ここから先は歩きってことなのか。結構大変なんじゃない?)




私達も馬車を降りる

すると一礼して運転手さんは馬車と共に引き返していった





時折鳥のなく声が聞こえる

今は太陽が上の方にあるからまだ日は沈まない



明るい時間に来ればかなり楽しめる場所だろうけど、森を抜けるのはどう考えても一日では済みそうにない




「今夜は野宿ですか?」



―――と、いうかそれ以外ない気がする



私がロードさんに尋ねれば彼はまたも鼻で笑い転がした

一々本当に苛々するわこの人




「何のために彼女がいるのです。今日中にはこの森を抜けますよ」


「私は案内を終えたら帰るけどね」




涼しげに言うアンネ夫人

どうやってこの広い森を抜けるのでしょうか




「とりあえず、大丈夫だからついてきて御嬢さん」





微笑みながら私についてこいと促す

不安を抱えつつも私は彼女達について行った



______

___




(凄いわねこの森。純度の高い魔力で溢れている。力も量もそこまでじゃないけど...とても澄み切っているわ)




でも、なぜだろうか

ところどころ魔力が粗ぶれている



本来は人間の手が全くと言っていいほど加えられていないから純度が高いのだろうけど



明らかに人の跡がある

...ま、この二人にはわからないのでしょうけど







「そろそろつきますよ」




ピタリと大きな木の前で立ち止まるアンネ夫人

とても立派な木だわ




「ここにこの森の番人が居るんですよ。きちんと話をつけて通らなければ一生この森から抜け出せなくなってしまいますからね。」




ロードさんがさりげなく教えてくれた

アンネ夫人は木に触れ静かに目を閉じている



(森の番人ね)




「眠りを妨げること承知の上で貴方様に申し上げます。我等を御通し下さい」




静かに囁くようにその木に向かって話しかけるアンネ夫人

だけどさして木に変化はない




「いつもだったらすぐ了承してくれるんだけどね」



困った困ったと苦笑しながら

もう一度木に触れた



(うーん...ソレ起こさない方が賢明な気がするよ)



多分森の番人とは精霊のことじゃないかしら

そしてその精霊はそのままの通り木の精霊





普段は穏やかなんだけど

一度何かが起こると収まるまで酷く面倒な精霊





アンネ夫人が話しかけた瞬間

一瞬この木から溢れる魔力が揺れた




精霊は純粋だ

だから感情の変化もすべて外に出てしまう





――――さて、どうするのかね




普段とは違う反応しか見せないその木に対してアンネ夫人は不思議そうに何度も話しかけていた



ロードさんは異変に気が付いた様子

ただ何も起こらないから見ているだけ...という姿勢




いつの間にか囀っていた鳥の声が聞こえなくなっていた



はい、中途半端


そして森の謎!!

一応2~3で終わらせます

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