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陛下の専属様  作者: 月詠 桔梗鑾
第1章
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発見その1

「陛下からは魔女と思わしき人は全て連れてくるようにと賜っております。貴方にも来ていただきましょうか」


「いや、私ふつーの人間だから!?魔女だなんておとぎ話みたいな存在じゃないから行きたくありません!!」


その人はとても爽やかな笑顔で私を諭そうとしている


いやー攫われる!!

私は帝国なんか行きたく無いわよー!!!



事の始まりは数時間前に遡る



_______

____











私はいつものように大きな木の幹に座ってバラナって赤い実を食べながら遠くにある街を見ていた


「そろそろ石売りに行こうかなー、明日雨なんでしょ?」


「うん、明日は雨を降らすって水龍様が言ってたから」



私の声に反応するようにフヨフヨと水の塊が人の形に変わって話しかけてくる

何もないのに浮いていられるソレは水の精霊


水龍さんの眷属で、よく私にいつ雨が降るのかーとか、水分が多い果物を時々届けてくれるんだ


とっても可愛くてキュートな生まれて50年しか経ってない私には赤子同然の彼女



(石最近高値で売れるのよね)


私は月に2回、この森で取れた天然の魔石を売ってお金を得ている

一昔前はこの森で取れたもの(まぁ、薬草然り...果物然り)を売ったりしてたけど、それをすると街の人たちがなんか強くなっちゃうみたいだからね、やめたの。



今は皆魔力を持っている

昔じゃ考えられないねー、魔力があるだけで重宝されてたもんなぁ...


私がこの森で拾う石には天然の魔力がしみ込んでいて、それを魔力を持った人たちがこの石を利用して武器にしたりしている


この森は精霊が沢山いるからとっても空気が澄んでいて純粋で濃厚な魔力がある

外見はどんよりしてて末恐ろしいけどねー


中は本当に綺麗で幻想的だと思うんだ!

でもフツウの人間が入るとこの魔力に耐え切れなくて死んじゃうみたい


たまーにいるんだよね、度胸試しとかに来る連中が

だから苦しませて死なない程度で外に出してる


まーどこに出したかはわからないけど生きてるだけありがたいと思わないとね



んで、その天然の魔石はそこら辺に売ってる人工的に魔力を注いだやつじゃなくて精霊の力そのものが入っているからより強くて長持ちするんだってー




「雨が降ると面倒だから今日行こうかなー、教えてくれてありがとね!」

(昨日のうちに魔石集めておいてよかったよかった)


肩にかけているポシェットには赤、琥珀、緑、水色、黄色の石がある。それを確認して私は木の幹から飛び降りてまだ上に漂っている水の精霊に手を振り足早にその森を抜けた


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