表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陛下の専属様  作者: 月詠 桔梗鑾
第2章
15/151

騎士の生活その1

次の日から私の仕事は始まった

陛下の部屋に行って言われたことは私の部屋についてと主な仕事内容


部屋は私が最初に目を覚ましたあの部屋を使っていいらしい

なんでもあの部屋は利用されず使われていない部屋だったみたい


あんなに綺麗なのにね

勿体ないわ





そして仕事内容は

とりあえず陛下の傍にいてじっとしていろ...とのこと



陛下の傍で騎士をするなんてはたから見れば

英雄エリート扱い





私...なんの苦労もしないで入れたわよ

って、これから沢山の山があるのは目に見えてわかるんだけどさ






起床時間は日の出から少し経ったくらい

これは私も森でそういった生活をしていたから問題はない





そして服を与えられた

この服、一応陛下直属部隊の服らしい



女騎士は私で4人目とのこと

他の3人にもあってみたいなー




服は威厳を保つためと血が滲んでも見えにくくするための黒を基調としたもの



胸元には帝国の紋章が入り

偉い人になればなるほど襟元と袖に銀のラインが入る



騎士団長になると上にロングコートを羽織ることになっている

いざという時以外は動かないからだそうだ



シドさんが今はそれを着ている

勿論そのロングコートの背中に帝国の紋章が入っている



そのほかに帝国の花が何輪か咲いていて

黒と白の絶妙なバランスは私も着てみたいと素直に思った




そしてなぜか私にもコートが渡された


陛下曰く....


「お前専用だ。俺の傍にいる以上同じ格好はさせられん」



私のはシドさんとは大きく違っていて


中は黒で同じなのに

コートは純白というもの....



白に金のラインが入っていて

普通は白い花なのに私は黒で何輪か背中で咲いている状態である



(これは一体どういう意味なんだろうか)


貰った服を見ながらそう思うしかできなかった




シドさんと対になる....とでも思えばいいのかな

なんて考えて止める


近くにいたシドさんが恐ろしく怖い目で私を見ていたからね



そんな妄想はやめます、はい




そんなこんなで迎えた今日

昨日の如くリリーに私は起こされ身支度みじたくをして貰った



私は子供じゃないんだけどなー

全く聞く耳を持たないリリー



陛下から渡されたコートだよって言えば凄く喜んでくれた



(なぜだ....)


「じゃー行ってきますリリー」



最後にコートを羽織って扉の前に立てばリリーは素早く扉を開けながら

私に微笑んで


「お似合いですわ、いってらっしゃいませ」



そう言って送り出してくれた



私に専用の女官だなんてなんでつけたんだろ

....あ、一応魔女って設定だからか




廊下を歩きながらそんなことを考えていると不意に肩を掴まれた

その力は結構強い



反動的に振り返れば女の人が怖い顔をして私を睨んでいた


「あなた...一見騎士の服を着ているように見えるけどそのコートはどういった意味?」



この女の人も騎士なんだ

服が黒くて胸元には紋章がある


ラインは...3本

かなり強いんだね




ラインが意味するのは地位と強さ


ライン1本が普通の騎士

2本が戦場で指揮官になれる

3本は貴族の地位と戦場での総司令官を務められる


そしてライン4本が陛下が認めた陛下を守るための騎士

さらに5本、これは騎士団長のみに与えられるもの



ちなみに私は4本です



「陛下直属部隊に今日から配属されたミアと申します。説明は後程シド団長からあると思いますから...今は急ぎですので離して貰ってもいいですか。」



私がそう言ってその女の人を睨むように見れば意味が伝わったのか

ゆっくりと手が離された



「私も急に失礼した。私はナタリーと言う、これからよろしく頼む」


「ナタリーさんですね、わかりました。それでは失礼します」



ナタリーさんって人は多分私のラインが見えなかったんだと思う

だからあんな口調で私に話しかけてきたのかな



騎士は位がとても大切で....

って、ラインが3本も入っていること自体がかなり珍しいからね



4本なんで稀のまれ

3本は団長に認められればなれるけど


4本は陛下直々の指名がなきゃなれるものでもない

ぽっと出の私を見て思うのは精々2本ライン当たりが妥当だろうし...



私はナタリーさんに軽く会釈して再び廊下を歩き出した

ナタリーさん

出ました、女騎士


女騎士って本当に聞こえもかっこいいですよね...


軽く憧れです(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ