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陛下の専属様  作者: 月詠 桔梗鑾
第1章
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プロローグ

帝国歴1625年


魔女は生きた歴史

そんな言葉から次々と魔女は沢山の帝国騎士に捕えられた


いつの日か、世界に多くいた魔女は数を減らし

捕えられた魔女も帰ってくることは無かった.....



生きた歴史

それは純血の魔女のみ有する万有の力


西の魔女は怒り己の命を力に代えて巨大な氷の城を作り眠りについた

東の魔女は嘆き己の命を力に代えて巨大な海を作り眠りについた

北の魔女は哀れ己の命を力に代えて大地を5つに割り眠りについた

南の魔女は笑い己の命を力に代えて焔で燃やし砂と変えて眠りについた


純血の魔女は世界の均衡を守る柱だったはずなのに...

眠った今、この国は支えを失い消滅するのみ


魔女の長を失ったほかの魔女は途方に暮れる

魔女を大切にしてきた人々は悲しみ帝王を憎んだ


帝王は慌てた

このままでは私はこの国を追放されてしまう、と。


そんな時誰かが言った

――――中央の魔女はどこだ...と



帝王はこの声に喜んだように笑った

そして人々の罵声の前に立ちこう言い放った



―――――中央の魔女は生きている。私が彼女を守っている...


人々はそれを帝王の薄汚れた嘘だと思った

すると帝王は人々に、信用できないのであれば明日彼女をこの場で見せよう、そう言った。


次の日同じ場所から帝王ともう一人、帝王に支えられた少女が出てきた

その少女を見た人々は喜んだ


少女は銀の艶やかな髪を持ち、蒼銀の瞳をしていたからだ

純血の魔女の証である銀の色を持って...



そして次々と帝王に賛美の言葉を浴びせた

帝王は終止笑顔だった....



この時人々は気づいていない

その少女の瞳には暗く陰っていて心が無いことに


支えられた手には重い鎖があったことに


中央の魔女は捕えられていた

暗い誰も寄り付かない森の離塔に


帝王以外は外せない呪いのかかった鎖を嵌められて一人閉じ込められた



それから100年

中央の魔女は森にいると語り継がれ歴代帝王と帝国の宰相、帝王が定めた女官以外誰一人として許可なく立ち入ることを禁じられた


人々はその森を《永久の籠》と名付けた

魔女が暮らす神聖な場所として....


しかし、突如帝国と東の国との戦争が始まった

いつしか戦争は肥大化し、皆生きていくことに精一杯で魔女のことを忘れてしまった


勿論《永久の籠》も戦地となり数多の屍を残した



4人の魔女が眠りについて300年が経った

魔女の存在は人々から消え失せあの森は、入ったものは出てこれなくなるという恐ろしい森と称され誰も立ち入らなかった....




生きた歴史とはどういう意味だろうか

それは....そのままだった


『んはー平和平和』


誰も立ち寄らない森の一角で一人の女が木の幹に座り遠くにある街を眺めていた

その女の容姿は銀髪で蒼銀の瞳だった...


まだ少しあどけない表情を残すもそれは美しい女が一人

女は赤い実を食べながらにへらと気の抜けた顔をしている


そう、魔女は死なない

一定の基準を満たされなければ死なない半不死身の存在だから


生きた歴史とは魔女の命の重さを意味した

魔女は死なない

人の何倍もの命があるからこそ人の知らない過去を、歴史を知っている


今では伝説となった剣も宝も魔女はどこにあるのか知っている

生きた歴史


最後の一人である中央の魔女は未だ生きていた

その誰も寄り付ない森で....


300年経った今、歴史が動きだそうとしている

歴代帝王でも抜きん出ている賢帝が魔女を探し始めた


そのことをまだこの女は知る由もなく...

再び人の世に出ることを望まない小さな魔女はこの後その身に何が起こるかを想像しないまま物語は始まる

小説投稿するの凄く大変、やり方がわからない(笑)

プロローグから長文ですいません(・_・;)

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