番外編 命令を受けて
怪盗が登場した時、執事何してんだ?と思った方へ
執事が何してたか今回の話でわかります。
読みたい方どうぞ!
予告状を受けた夜。
薄暗いランプの灯りの下で、ルナティナ・ローズは椅子に腰掛け、腕を組んでいた。
「ノワールのアジトを探してきて。2日あげる。報酬あり」
「……こんな夜から、私を走り回らせるつもりですか?」
「聞こえないー」
「ちなみになぜですか?」
「なんとなく」
「ほら、結果を出してきて、二日間、宿に泊まったりしてね
あと、情報だけあればいいから、怪盗が居なくなったあとでも帰ってきて」
「承知しました。わたくしも動くとしましょう」
呟きと共に、エドガーはコートを羽織る。
探しに出掛けたのであった。
先に魔法を使っておこう。
魔法発動「──天を裂く光よ、花弁となりて咲き誇れ。
我が一振りは、華の閃き。今、輝け──雷華」
周りから見られてたらただの怖い人ですね。
まずは、情報集めです。
深夜
街外れの路地を、エドガーは音もなく進んでいた。
地図によると古びた廃屋を指し示していた。
情報によると、ここは怪盗ノワールの一時的な隠れ家らしい。
扉に手をかけた瞬間、上から紙片がひらりと舞い落ちる。
達筆な文字でこう書かれていた。
『お探しの人物は、ここには居ませんよ――雷華の紳士』
「……からかっているな」
これは居る。
振り向くと、すでに煙玉が弾け、視界を白煙が覆う。
細い影が煙の中に居るのが分かった。
スキル発動「雷神」
煙を裂く稲光が、影を一瞬だけ照らした。
月光のような冷たい瞳。あれはノワールなのか?
「おっと、危ない
残念ですが、貴方の命令主にはまだ会いません」
低くい声と共に、ノワールは屋根の上へ跳び、闇に溶けた。
しまったな、失敗した。探索はしてみましょう。
静まり返った廃屋の床には、小さな金属プレートが落ちていた。
「これは……」
前の仕えていた主人に酷似した紋章――だが中央の花弁が欠けている。
「……これは、面倒なことに」
プレートを懐にしまい、外套の襟を正す。
お嬢様に報告するべきか――いや、今はまだやめておきましょう。
夜空の中、エドガーは静かに歩き出した。この情報は隠す必要がある。お嬢様には言わないでおこう。
その後
他の怪盗のアジトも探しながら、前の主人の情報を集めていた。有益な情報はなかった。
空が暗い。
もう夜かそろそろ怪盗が登場しているはず。
まぁ、間に合わないので、歩いて行きましょう。
「さて――合流といこう」
屋敷に帰宅後
案の定、怪盗はもう逃げたらしい。歩きましたからね。
「情報どんな感じ?」
とお嬢様が部屋で呟く。
「そこそこと、言っておきます」
「そう、聞かせて」
情報共有をした。
「了解。報告ありがとう。今日は戻って」
そう言われたので戻った。
自分の部屋で考える。。これからどうすればいいのだろうか。
読んでくれてありがとうございます。
今回は何もありませんが、小話程度の話を書きます。
以前の話では終わり方やセリフが読みづらいと感じており、今後改善したいと思っています。まあ、投稿した変えませんが。
現在ネタ切れ気味で、投稿ペースや話の長さが不安定になることがありますが、読んでいただけると嬉しいです。できるだけ、深夜に投稿したい。最後に、ネタとやる気があれば一日に二話ぐらい出ます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。