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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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照れ顔がみたい!

今回はシリーズになる予定の話の第一話目です。

それで良ければどうぞ。あと、ルナティナ視点です。


人って、意外と照れるときの顔がいちばん素に戻る気がする。普段どれだけ落ち着いて見える人でも、あの一瞬の赤らみには敵わない。ギャップもあっていいよね。


ルナティナはふと、ベッドの上で天井を見上げて呟いた。

「……照れ顔、見てみたいなぁ」

次の日。屋敷は、なぜかいつもよりざわついていた。


フィシリアの場合

「主人。なぜそのように見つめるのですか?」

「別に?ただ……ほっぺ赤くならないかなーって思って」

「?」


ルナティナは突然、顔を近づけた。あと数センチで鼻が触れそうな距離。

「どう?照れてきた?」


「あ、熱があるわけでは……」

フィシリアの耳がうっすら赤く染まる。


「おお〜、照れた〜!」

「照れておりません」

「いや照れたね、確定!」

「……」


フィシリア、静かに退避。

やばいかな。十五歳の少年にこんな事を。


エドガーの場合

「お嬢様、その顔はなんですか」

「ねぇエドガー、どうやったら照れる?」

「照れる?……何の話です」

「えいっ」


「ごめーん。転けた」

これでどうだろう?ルナティナはわざとらしく笑ってみせる。けど、倒れ込んだままの体勢で、エドガーの顔がすぐ目の前にある。思ったより近い。


……あれ?ちょっと心臓の音、聞こえてる?

「お嬢様。……どいてください」

「え、あ、はいはい」

すぐに立ち上がったけど、その顔――。


「わっ……赤い!」

「は?」

「顔、真っ赤!どうしたの?もしかして恥ずかしい?」

「そんなわけないでしょう」

「え〜、絶対照れてるって!」


ルナティナがにやにやしながらのぞき込むと、エドガーは咳払いを一つして背筋を伸ばした。


「お嬢様。そういった行動は品位を疑われます」

「でも顔は疑えないね?その赤さ、証拠!」

「屋敷の空気を換気してまいります」


早歩きで出ていくエドガーの後ろ姿を見送りながら、ルナティナは小さく笑った。


ロディの場合。

彼はその日、珍しく屋敷の図書室で本を読んでいた。

静かにページをめくる横顔。なんか落ち着いてる。


「お兄ちゃん、今暇?」

「ん?どうした、ルナティナ」

「ちょっと見せたいものがあって」

「へぇ、なに?」


——ルナティナ、全力で抱きつく。


「わっ!?ちょ、こらルナ!」

「なんだ、照れないな〜」


お兄ちゃんは照れ顔を見せなかった。観察失敗。完全敗北。


リオンの場合

「リオンさんは照れませんよね?」

「さて、どうでしょう」

穏やかに微笑むリオン。


「じゃあ、これなら?」

ルナティナは花を一輪差し出した。

「あなたに、これ似合うと思って」


一瞬、リオンの動きが止まった。

「そう言われたのは、初めてですね」

静かに目を伏せ、唇が小さく緩む。


「照れてる?」

「……少しだけ、です」

「やったぁ!」


これにて照れ顔観察終わり。屋敷中が笑いと悲鳴で包まれる。ルナティナは満足げに呟いた。


「うん、今日も平和だね。」


人の照れ顔って、どこか温かい。言葉よりも、正直さが滲む。


――これは、秘密の観察記録。

次は、怒り顔編にしようかな。


ここまで読んでくださりありがとうございます。


ぴったりじゃありませんでした。これ計算どうなってるんだ!(100,000字まで)

それはさておき、

ここで、話をためた分を投稿してやる!

しばらくこのシリーズになると思ってください。

これ描写大丈夫かな。ダメだったら削除かもしれませんね。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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