明日の夜明けは
今何時だと思います?
この話は朝ぐらいに読むことをおすすめします。
今回の話はルナティナ視点です。
それで良ければどうぞ。
夜明け前の屋敷。
空はまだ深い青で、窓の外では霧が薄く漂っていた。
いい景色。ルナティナは、そっとピアノ室の扉を開ける。朝から弾いてやる!もう気づけば四時だし。
寝れなかった訳じゃないし。一様、防音魔法かけとこう。
「……やっぱり、落ち着くな」
指先が鍵盤に触れると、静かな音が部屋に溶けていく。まだ誰も起きていない時間。
音はまるで、夜明けだと伝えるように響いた。
一曲目が終わる頃、扉の外から小さな足音。
入ってきたのはフィシリアだった。
「主人……夜明け前にピアノとは珍しいですね」
「眠れなくて。よく気づいたね」
「ふふ、そんな夜もありますか」
フィシリアは静かに近づくと、隣の椅子に腰を下ろす。
彼の視線はピアノではなく、ルナティナの指先に向いていた。
「……優しい音です。けれど少し、寂しげでもあります」
「うん。多分、心が追いついてないんだと思う」
「それでも、音は嘘をつかない。だから私はこの音が好き」
ルナティナは小さく笑い、再び鍵盤に触れた。
次に現れたのは、紅茶の香りをまとったエドガーだった。
「お嬢様、そろそろ朝食の準備が整います。ですが、その音色を止めるのも惜しいですね」
「あと一曲だけ」
「承知しました」
そう言いつつも、エドガーはそっとティーカップを差し出す。湯気がゆらりと立ちのぼり、音と共に静かな朝を染めた。
廊下の奥から足音。眠たげな声が混じる。
「お前ら、こんな時間にピアノとは朝弱い俺には拷問だぞ」
ロディだった。
それでも文句を言いながら、窓際に腰を下ろす。
「まぁ……悪くない音だ」
「素直にいいって言えばいいのに」
「ははっ、優しさ求めるなよ」
最後にリオンが姿を見せた。
淡い光が差し込む頃、彼は微笑んで言う。
「ルナティナさんの音、屋敷中に届いていました」
「え、そんなに響いてた?」
「はい。でも、不思議と心地よくて……夢の中で聴いてるみたいでした」
ルナティナは指を止め、静かに笑う。
外では朝日が昇り始めていた。
「おはようございます」
「おはようございます。お嬢様」
「おはよう、ルナ」
「ルナティナさん。おはようございます」
それぞれの声が重なって、柔らかな光が部屋を満たした。
音も言葉も、静かな朝に溶ける。
そんな時間を、彼らはただ黙って受け止めていた。
てか、あんたら耳よすぎじゃない?魔法かけたのに。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
この話が投稿された時間見てみると面白いですね。統計とかが見れるのですが、こんな時間でも見てくれる人がいるんですよね。寝た方がいいと思います。
いつもなにしてるんですか!これ、私が原因?
読者の皆さんには感謝しかでません。
ここまで読んでくださりありがとうございました。




