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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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最悪な日

今回はある一日の出来事のようですよ。

それで良ければどうぞ。一つ話したいことが後書きあります。そっちを先に見てもいいかもしれませんね。


朝。

ルナティナはオレンジジュースを手にしながら、

フィシリアに笑いかけた。

「おはよう、今日もいい天気だね!」

――と言いたかった。


けれど、口から出たのは。

「最悪な朝ね」


「…………」

「あっ、違うの違うのっ!」

「今日は、そういう日なのですね」

「そ、そういう日なの!」


静かに紅茶を置いたフィシリアは、淡々と告げた。

「では、本日中に最悪な仕事を多めにご用意しておきます」

「ち、違っ……!ありがとうっ!」

「どういたしまして」


詰んでるぅぅ!!確か、これ前やったよね。

あの時みたいに反対の言葉を言って見れば…?

自室に戻り、確かめる。

「悪い天気って!そのままじゃん。最悪!じゃあ、誰とも会うこともなく、1日過ごそう」


これ魔法使ってもいいけど、また失敗しそうー。

次の瞬間――ノックが、響いた。うっそ!最悪。


リオンさんと会う。

「ルナティナさん、お花を見に行きませんか?」

「……行きたくない」

「……え?」

ほらー!


「あっ、その、すごく最悪な花が咲いてるって…!」

「……最悪な花?」

リオンはしばらく考えて、ふっと笑った。

「それ、褒め言葉ですね」

「わかるの?」

「貴方の反対の言葉にも優しさがあるんです。すぐ慣れますよ」


ルナティナは一瞬きょとんとして、

「リオンさんって、ほんとに……最悪」

と言って、困ったように笑った。

訳:ありがとう


昼。え?これ避けられなくない?

食堂ではエドガーが紅茶を用意していた。

「お嬢様、どうぞ」

「……いらない」

「…………」

沈黙。おわった。仕方ないよなぁ!

「あ、違、違う!飲みたくないけど、いらないって!」

「……複雑な日本語ですね」

「えっと、味も、たぶん、まずいっ!」

「……お嬢様」

「違うの!!違くない??」


エドガーは小さくため息をついて、微笑んだ。

「承知しました。では、まずいものを、たっぷりご用意いたします」

「……ありがと」

「ええ、どういたしまして」


エドガーはくすくす笑いながら、優しくカップを置いた。


午後、書庫でお兄ちゃんと遭遇。うっわー。

「やっと見つけた。なんかフィシリアが最悪な主人って呼んでたぞ?」

「兄上なんて、大っ嫌い」

「……今、何て?」


「違うの!魔法が、魔法がっ!前もやったじゃん!」

「ふーん?魔法ねぇ……」

「ほ、本当だし!兄上の顔なんか見たくもない!」

「へぇ、そんなに?」


ロディは面白そうに近寄って、ルナティナの髪をくしゃっと撫でた。

「じゃあその嫌いを、百回ぐらい言わせてみようかな」

「や、やめて!照れるから!」

「今、照れるって言ったよな?」

「違う!」

「違くないな」


ロディは小さく笑って、耳元で囁いた。

「嫌いの裏にある言葉、俺にはちゃんと分かってるよ」

「な、なんの話」

「まぁ、気にすんな」


はぁー終わった。そうだリビング行かないとじゃん。

夜、皆が集まるリビング。まだ効果は続いている。


「お疲れ様でした。今日はずいぶん賑やかでしたね」

「最悪な一日だったようですが」

「ち、違くないの!本当は……!」訳:違う!

「言わなくても、わかってるって」

「僕も、ちゃんと伝わってました」


ルナティナはしばらく黙って、笑った。

「……良くなかった。本当に最悪」

訳:良かった、本当に優しい

「お前が、素直じゃなくても分かりやすいだけだ」

「言葉より行動、というやつですね」

「確かに、お嬢様の場合は」

「反対でも正直なんです」


夜風がカーテンを揺らす。

屋敷の中には、いつもの温かい笑い声が響いていた。

全く、最悪な日だった。


ここまで読んでくださりありがとうございます。


ここでリオンについて話しますかね。


おまけ

リオンは静かな時間を過ごすのが大好きです。窓辺でゆっくり本をめくったり、庭の木々や空の色を眺めたりするのが何よりの楽しみ。理由は、心を落ち着けて、自分と向き合えるからだそうです。


また、お茶やお菓子を楽しむ時間も欠かせません。

この人も甘党です。


だいたい想像つくって?知りません。あとトリスも聞きたいって?いつか話すと予言します。


真面目な話します。

やべーまたルナティナだよ。そして、考えました。

ギャグ会はルナティナを主人公にして、屋敷内のドタバタやキャラクターの個性をより身近に感じられるようにします。

一方で、シリアス会ではフィシリア視点に切り替え、

物語の緊張感や屋敷の裏側を落ち着いて描くことを意識します。視点を分けることで、読者の皆さんにはそれぞれの魅力を楽しんでいただければと思います。

そして、たまに別のキャラ視点などを入れたいなと思います。


私は出来れば変更点をつくりたくありません。

分かりにくくなってしまうので。

それでもこの小説を読んでくれればと思います。

嫌でしたら離れてもいいのですよ。貴方の決断を優先してください。こんな重い話になり、長文になりましたが、これで後書きは終わりです。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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