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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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宿命

今回も続きです。内容難しいです。

後書きに解説あります。


ルナティナ達は奥に進んだ。が、階段しかなかった。


「降りるか」


古びた階段を下りるたびに、足元の埃が舞い上がった。石の壁には無数のひびが走り、かつての栄華を物語っているようだった。


「……ここ、本当に図書館の中なの?」

ルナティナがぽつりとつぶやく。

「図書館っていうより、地下牢にしか見えないね」


ロディは無言のまま、手にした封書を指でなぞった。

ローズ家の真実。その言葉だけが、重く残る。


「父の弟子が、これを残した理由……」

「ロディのお父さんって、どんな人だった?」


ロディは足を止めた。

「優しかった。だが、段々と誰よりも冷たい人になった

「感情を捨てた魔法を作ったのも、お父さんなんだよね」

「ああ。たぶん――守るために、な」


沈黙のあと、彼女は冗談めかして笑った。

「じゃあ、ロディもその冷たい血を継いでるってこと?」

「どうだろうな。お前がいるせいで、冷たくなんかなれやしない」

「……え」

「なんでもない。行くぞ」


そんな彼女の視線を避けるように、ロディは先を歩く。


やがて、重い扉の前にたどり着いた。

中央にはローズ家の紋章が刻まれている。

バラと剣――そして、その根元を包む鎖。


「鎖……?」

「感情を縛る象徴だな。父さんが好んで使っていた魔法だ」


扉を押し開けると、冷気が吹き抜けた。そこは円形の部屋。

壁一面に古い本が積まれ、中央には青い魔法陣が浮かび上がっている。


ロディが一歩踏み出した瞬間、魔法陣が紅く光った。

「まさか……封印式?」

「いや、これは……記録魔法だ」


次の瞬間、空気が震えた。

光の中から現れたのは、

若き日のローズ家の父

――そして、その隣にはルナティナの母の姿。


「また?」


映像の中で、父は静かに語り始めた。

『この魔法は、人の心を守るためのものだ。

感情が他者を滅ぼす前に、食らい、封じる。

だが、それは同時に愛をも奪う呪いとなる……』


母が苦しげに言葉を続けた。


『 それでも、私は娘を守りたかった。

あの子の中に眠る光が、この呪いに飲まれぬように』



「だと思った。お母さんは私を捨てたんじゃなくて、守ったんだ」

「ああ。俺たちが背負ってるのは、呪いじゃない。想いだ」


魔法陣の光が静かに消える。

そして二人の前に、一冊の古い本が残された。

表紙には、金色の文字でこう刻まれていた。


> 感情を喰らう魔法――再誕の記録


ロディが本を手に取る。

「これが……真実か」


ルナティナは微笑む。

「じゃあ、次はこの魔法を終わらせる番だね」

「……ああ。ここで断ち切る」


本を開いた瞬間、周囲の空気が震えた。

ページの間から、黒い霧が滲み出してくる。


ロディが一歩踏み出した。

「……父さんが作ったのは、人を守るための魔法だった。けど、感情を喰らうことでしか安定しない、不完全な呪いでもあった」


彼女の瞳が揺れる。

「だから、終わらせよう」


ロディは小さく頷き、ページの中央に短剣を突き立てた。

その瞬間。

黒い霧が渦を巻き、二人の周囲を取り囲む。


『感情は、人を弱くする』

『それでも、お前たちはそれを選ぶのか』


声が響く。

父の声だった。


ロディは迷わず答えた。

「弱くてもいい。俺はもう、すぐに終わらせたい」


ルナティナが微笑む。

「私だって生きてるんだよ」


彼女が杖を振ると、光の魔法陣が展開された。

その光がロディの短剣と共鳴し、

黒い霧を少しずつ――しかし確実に、浄化していく。


「……父さん、これでいいんだ」

ロディの呟きに呼応するように、霧の中から優しい声が返ってきた。


『ありがとうな。ようやく、終われる』


二人の魔力がひとつに溶け合い、

黒い霧は完全に消え去った。


風が戻り、ページが静かに閉じる。


ルナティナが小さく息をついた。

「こうゆう時は!終わった、か?」


「おい!フラグ言うなよ!」



夜風が二人の髪を揺らす。

静かな図書館に、世界に平穏が戻っていた。


――こうして、感情を喰らう魔法は終焉を迎えた。


まるでここには何も無かったかのように。

だか、物語はまだ続いていく。


ここまで読んでくださりありがとうございます。


今回の後書きは長いです。

誰だよ!無理やりローズ家の過去を明らかにしよう!と考えた奴は!難しくなっちゃたじゃん!

私的にも今回の物語はなかったことにしたいです。最悪だ!今回の評価はここまでにしときます。


解説します。もし、今回の話だけ解説聞きたければもっとスクロールしてください。


まずは最初(41話)からですね。

導入部分といえば分かりますかね?ここら辺は何も考えていませんでした。そろそろロディ登場してら懐いなーとなるかなと思っての登場でした。


次の42話。これも導入部分と言えるでしょう!

まぁ、感情を喰らう魔法の詳細はまだしません。


43話。

少し笑える要素とロディのちょっとだけの過去編です。

構成は、最初図書館に来た時に、感情と反対のことを言う魔法にかけられ(図書館に入る前)

扉を開けたら変な本が出てきて、ロディの過去話をルナティナが見る!という感じです。で、探索続行。


44話。

カマセ犬登場。そして、その戦いの様子。そして、倒したら封書がでてきた。そしたら気になる言葉が出てきたので、ルナティナ達はさらに奥へ進みました。


はい!問題作の45話。

ローズ家の真実を知るために、ロディ達はさらに奥へと進みます。奥に進んでも階段しかなく、仕方なく、階段を降りたら、扉がありました。魔法陣を踏んだら映像が流れましたが、あと、この映像は離婚前の映像です。

ここで感情を喰らう魔法について、解説します。


感情を喰らう魔法とは?

一言で言わせてもらうと、

「愛する人を守るために、感情を犠牲にする魔法」


・ロディの父が作った魔法。(ルナティナの父ともいえる?)

・目的

「人が感情によって左右されないようにする」ため。

つまり、

怒り、悲しみ、絶望といった破壊的な感情を消し、

封じる魔法。です。その結果、人は傷つかずに済むが、

同時に愛や喜びなど人らしい感情まで失ってしまう。

・感染します。


ロディの父は、

「家族を守るために自分の感情を捨てた」

ルナティナの母(ロディの母?)も、娘を守るためにこの魔法に関わった。が、しかし、ルナティナの母は、途中で危険だと判断し、離婚した。

・五歳でルナティナを捨てたのは、この魔法に関わってしまったので、自分自身も危険だと判断し、呪いに巻き込まれる前に、ルナティナを手放した。

ロディの父は貴方自身で解釈してください。


ここで、感情を喰らう魔法については終わりです。

戻ります、ルナティナ達はその事に気付きました。

だけど、ルナティナたちの目的は調べて、解決することなので、このまま、ルナティナ達は感情を喰らう魔法を終わらせる。という話となっております。


分からなくても、大丈夫です!今後そんなに関わらないし、もう書きたくない!関わるとしてもルナティナの魔法ぐらいなので……。記憶魔法についてはまぁ、解説無しでもいいですよね!


こんなもんで後書き終了で。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

本当にありがとう。


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