宿命
今回も続きです。内容難しいです。
後書きに解説あります。
ルナティナ達は奥に進んだ。が、階段しかなかった。
「降りるか」
古びた階段を下りるたびに、足元の埃が舞い上がった。石の壁には無数のひびが走り、かつての栄華を物語っているようだった。
「……ここ、本当に図書館の中なの?」
ルナティナがぽつりとつぶやく。
「図書館っていうより、地下牢にしか見えないね」
ロディは無言のまま、手にした封書を指でなぞった。
ローズ家の真実。その言葉だけが、重く残る。
「父の弟子が、これを残した理由……」
「ロディのお父さんって、どんな人だった?」
ロディは足を止めた。
「優しかった。だが、段々と誰よりも冷たい人になった
「感情を捨てた魔法を作ったのも、お父さんなんだよね」
「ああ。たぶん――守るために、な」
沈黙のあと、彼女は冗談めかして笑った。
「じゃあ、ロディもその冷たい血を継いでるってこと?」
「どうだろうな。お前がいるせいで、冷たくなんかなれやしない」
「……え」
「なんでもない。行くぞ」
そんな彼女の視線を避けるように、ロディは先を歩く。
やがて、重い扉の前にたどり着いた。
中央にはローズ家の紋章が刻まれている。
バラと剣――そして、その根元を包む鎖。
「鎖……?」
「感情を縛る象徴だな。父さんが好んで使っていた魔法だ」
扉を押し開けると、冷気が吹き抜けた。そこは円形の部屋。
壁一面に古い本が積まれ、中央には青い魔法陣が浮かび上がっている。
ロディが一歩踏み出した瞬間、魔法陣が紅く光った。
「まさか……封印式?」
「いや、これは……記録魔法だ」
次の瞬間、空気が震えた。
光の中から現れたのは、
若き日のローズ家の父
――そして、その隣にはルナティナの母の姿。
「また?」
映像の中で、父は静かに語り始めた。
『この魔法は、人の心を守るためのものだ。
感情が他者を滅ぼす前に、食らい、封じる。
だが、それは同時に愛をも奪う呪いとなる……』
母が苦しげに言葉を続けた。
『 それでも、私は娘を守りたかった。
あの子の中に眠る光が、この呪いに飲まれぬように』
「だと思った。お母さんは私を捨てたんじゃなくて、守ったんだ」
「ああ。俺たちが背負ってるのは、呪いじゃない。想いだ」
魔法陣の光が静かに消える。
そして二人の前に、一冊の古い本が残された。
表紙には、金色の文字でこう刻まれていた。
> 感情を喰らう魔法――再誕の記録
ロディが本を手に取る。
「これが……真実か」
ルナティナは微笑む。
「じゃあ、次はこの魔法を終わらせる番だね」
「……ああ。ここで断ち切る」
本を開いた瞬間、周囲の空気が震えた。
ページの間から、黒い霧が滲み出してくる。
ロディが一歩踏み出した。
「……父さんが作ったのは、人を守るための魔法だった。けど、感情を喰らうことでしか安定しない、不完全な呪いでもあった」
彼女の瞳が揺れる。
「だから、終わらせよう」
ロディは小さく頷き、ページの中央に短剣を突き立てた。
その瞬間。
黒い霧が渦を巻き、二人の周囲を取り囲む。
『感情は、人を弱くする』
『それでも、お前たちはそれを選ぶのか』
声が響く。
父の声だった。
ロディは迷わず答えた。
「弱くてもいい。俺はもう、すぐに終わらせたい」
ルナティナが微笑む。
「私だって生きてるんだよ」
彼女が杖を振ると、光の魔法陣が展開された。
その光がロディの短剣と共鳴し、
黒い霧を少しずつ――しかし確実に、浄化していく。
「……父さん、これでいいんだ」
ロディの呟きに呼応するように、霧の中から優しい声が返ってきた。
『ありがとうな。ようやく、終われる』
二人の魔力がひとつに溶け合い、
黒い霧は完全に消え去った。
風が戻り、ページが静かに閉じる。
ルナティナが小さく息をついた。
「こうゆう時は!終わった、か?」
「おい!フラグ言うなよ!」
夜風が二人の髪を揺らす。
静かな図書館に、世界に平穏が戻っていた。
――こうして、感情を喰らう魔法は終焉を迎えた。
まるでここには何も無かったかのように。
だか、物語はまだ続いていく。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
今回の後書きは長いです。
誰だよ!無理やりローズ家の過去を明らかにしよう!と考えた奴は!難しくなっちゃたじゃん!
私的にも今回の物語はなかったことにしたいです。最悪だ!今回の評価はここまでにしときます。
解説します。もし、今回の話だけ解説聞きたければもっとスクロールしてください。
まずは最初(41話)からですね。
導入部分といえば分かりますかね?ここら辺は何も考えていませんでした。そろそろロディ登場してら懐いなーとなるかなと思っての登場でした。
次の42話。これも導入部分と言えるでしょう!
まぁ、感情を喰らう魔法の詳細はまだしません。
43話。
少し笑える要素とロディのちょっとだけの過去編です。
構成は、最初図書館に来た時に、感情と反対のことを言う魔法にかけられ(図書館に入る前)
扉を開けたら変な本が出てきて、ロディの過去話をルナティナが見る!という感じです。で、探索続行。
44話。
カマセ犬登場。そして、その戦いの様子。そして、倒したら封書がでてきた。そしたら気になる言葉が出てきたので、ルナティナ達はさらに奥へ進みました。
はい!問題作の45話。
ローズ家の真実を知るために、ロディ達はさらに奥へと進みます。奥に進んでも階段しかなく、仕方なく、階段を降りたら、扉がありました。魔法陣を踏んだら映像が流れましたが、あと、この映像は離婚前の映像です。
ここで感情を喰らう魔法について、解説します。
感情を喰らう魔法とは?
一言で言わせてもらうと、
「愛する人を守るために、感情を犠牲にする魔法」
・ロディの父が作った魔法。(ルナティナの父ともいえる?)
・目的
「人が感情によって左右されないようにする」ため。
つまり、
怒り、悲しみ、絶望といった破壊的な感情を消し、
封じる魔法。です。その結果、人は傷つかずに済むが、
同時に愛や喜びなど人らしい感情まで失ってしまう。
・感染します。
ロディの父は、
「家族を守るために自分の感情を捨てた」
ルナティナの母(ロディの母?)も、娘を守るためにこの魔法に関わった。が、しかし、ルナティナの母は、途中で危険だと判断し、離婚した。
・五歳でルナティナを捨てたのは、この魔法に関わってしまったので、自分自身も危険だと判断し、呪いに巻き込まれる前に、ルナティナを手放した。
ロディの父は貴方自身で解釈してください。
ここで、感情を喰らう魔法については終わりです。
戻ります、ルナティナ達はその事に気付きました。
だけど、ルナティナたちの目的は調べて、解決することなので、このまま、ルナティナ達は感情を喰らう魔法を終わらせる。という話となっております。
分からなくても、大丈夫です!今後そんなに関わらないし、もう書きたくない!関わるとしてもルナティナの魔法ぐらいなので……。記憶魔法についてはまぁ、解説無しでもいいですよね!
こんなもんで後書き終了で。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
本当にありがとう。




