七日目
今回も続きです。良ければ読んでください。
物語は、冬へ。
吐く息が白い。街の空気は少し冷たくて、どこか澄んでいる。
校門の前には、クリスマスの名残りみたいなイルミネーションが光っていた。
雪がちらちら落ちて、光が反射して、まるで星が降るみたい。
「うわぁ……本物の雪だ……」
イリーナが空に手を伸ばす。
「撮っておこう」
フィシリアがカメラを構える。
シャッターの音が小さく響くたびに、時間が止まるみたいに静か。だけど静寂は長く続かない。
「おーい!こっちこっちー!」
声の主はもちろんロディ。
背中にマフラーを雑に巻き、両手には温かそうな紙コップを二つ。
「ホットココア!買ってきた!」
「優しいね」
「ふっふっふ、俺だってたまには!」
「いや、彼はテンションが上がったときだけ!優しさが急上昇するタイプです。おそらく気分100%」
「エドガーは?」
「こっちです」
振り返ると、街灯の下でエドガーが静かに立っていた。
「時間通りに行かないと、人が増えますよ」
「うん」
イリーナは頷き、皆で歩き出す。
目的地は――街の中心にある時計塔広場。この世界では年越しのカウントダウンイベントが行われる場所。
「あと三十分くらいか」
フィシリアは時計を見ながら、レンズを拭く。
「カウントダウンの瞬間、撮るの?」
「うん。光と声が混じるあの一瞬、好きなんだ」
じゃあ、現実でも撮らせてみようかな ?
この男、冬の夜に詩的発言をしても一切照れません。すごいよ。
ロディはというと――
「なぁ!新年一発目、俺、ステージの真ん中でジャンプしてもいいかな!」
「ダメです」
エドガーの即答。よし!ナイス!
「えぇー!?」
「毎年警備に止められるでしょう、あなた」
「くぅっ……!記録、残ってるのか」
イリーナはそのやり取りに小さく笑いながら、手をマフラーの中に隠す。
「――ねぇ」
フィシリアがふと、イリーナの方を見た。
「この一年、早かったね」
そりゃあこの世界の話だもの。テンポよくいかないと。
「うん、ほんとに」
「……でも、たぶん、来年もきっと、こうして笑ってると思う」
「うん」
ここ感動シーンです!でも油断しないでください。
安心して絶対にロディが空気をぶち壊します!
案の定、ぶち壊し始めました!!!
「おーい!カウントダウン始まるぞー!!!」
ステージ前で誰よりも大声を出すロディ。
「10」
「9」
「8」
エドガーが静かに呟く。
「……何時になればもどれるのでしょう?」
「それは分かりませんがきっともう少しですよ」
フィシリアがカメラを構える。
ロディは両手を突き上げて叫ぶ。
「3、2、1――!」
「HAPPY NEW YEAR!!!」
読者の皆さん、見えましたか?
彼らの一年が、また新しく始まる音です。
まぁ、次で終わりだけどね。もう書かないぞ!
出来れば新年に投稿したかったね。
「今年も、よろしくね」
イリーナが笑う。
ロディがガッツポーズ、フィシリアはカメラのシャッターを切り、エドガーは微笑んでうなずいた。
「さぁ、次は春へ。新しい季節、新しい心の動き。ラスト。物語は次回で終わりです。長かった実況も終わりか。次へ行きましょう!」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
一言。 次で終わらします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。




