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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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七日目

今回も続きです。良ければ読んでください。

物語(ストーリー)は、冬へ。


吐く息が白い。街の空気は少し冷たくて、どこか澄んでいる。

校門の前には、クリスマスの名残りみたいなイルミネーションが光っていた。

雪がちらちら落ちて、光が反射して、まるで星が降るみたい。


「うわぁ……本物の雪だ……」

イリーナが空に手を伸ばす。

「撮っておこう」

フィシリアがカメラを構える。

シャッターの音が小さく響くたびに、時間が止まるみたいに静か。だけど静寂は長く続かない。


「おーい!こっちこっちー!」

声の主はもちろんロディ。

背中にマフラーを雑に巻き、両手には温かそうな紙コップを二つ。

「ホットココア!買ってきた!」

「優しいね」

「ふっふっふ、俺だってたまには!」


「いや、彼はテンションが上がったときだけ!優しさが急上昇するタイプです。おそらく気分100%」


「エドガーは?」

「こっちです」

振り返ると、街灯の下でエドガーが静かに立っていた。

「時間通りに行かないと、人が増えますよ」

「うん」

イリーナは頷き、皆で歩き出す。


目的地は――街の中心にある時計塔広場。この世界(乙女ゲーの中)では年越しのカウントダウンイベントが行われる場所。


「あと三十分くらいか」

フィシリアは時計を見ながら、レンズを拭く。

「カウントダウンの瞬間、撮るの?」

「うん。光と声が混じるあの一瞬、好きなんだ」


じゃあ、現実でも撮らせてみようかな ?

この男、冬の夜に詩的発言をしても一切照れません。すごいよ。


ロディはというと――

「なぁ!新年一発目、俺、ステージの真ん中でジャンプしてもいいかな!」

「ダメです」

エドガーの即答。よし!ナイス!

「えぇー!?」

「毎年警備に止められるでしょう、あなた」

「くぅっ……!記録、残ってるのか」


イリーナはそのやり取りに小さく笑いながら、手をマフラーの中に隠す。


「――ねぇ」

フィシリアがふと、イリーナの方を見た。

「この一年、早かったね」

そりゃあこの世界の話だもの。テンポよくいかないと。

「うん、ほんとに」

「……でも、たぶん、来年もきっと、こうして笑ってると思う」

「うん」


ここ感動シーンです!でも油断しないでください。

安心して絶対にロディが空気をぶち壊します!


案の定、ぶち壊し始めました!!!

「おーい!カウントダウン始まるぞー!!!」

ステージ前で誰よりも大声を出すロディ。

「10」

「9」

「8」

エドガーが静かに呟く。

「……何時になればもどれるのでしょう?」

「それは分かりませんがきっともう少しですよ」

フィシリアがカメラを構える。

ロディは両手を突き上げて叫ぶ。

「3、2、1――!」


「HAPPY NEW YEAR!!!」


読者の皆さん、見えましたか?

彼らの一年が、また新しく始まる音です。

まぁ、次で終わりだけどね。もう書かないぞ!

出来れば新年に投稿したかったね。


「今年も、よろしくね」

イリーナが笑う。

ロディがガッツポーズ、フィシリアはカメラのシャッターを切り、エドガーは微笑んでうなずいた。


「さぁ、次は春へ。新しい季節、新しい心の動き。ラスト。物語ストーリーは次回で終わりです。長かった実況も終わりか。次へ行きましょう!」


ここまで読んでくださりありがとうございます。


一言。 次で終わらします。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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