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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
30/84

四日目

今回も続きです。

クイズがあるので良かったら見てください。


体育祭当日。

練習なんてなく、空は雲ひとつない青。まるで舞台のスポットライトみたいに、校庭全体がまぶしく照らされていた。キラキラ。


生徒たちは赤と青の二色のハチマキで分かれ、歓声や応援の声が響き渡る。旗は風に揺れ、グラウンドは熱気で包まれていた。これぞ青春イベント!完全に乙女ゲームの鉄板行事ですね。皆さんは好きでしたか?


イリーナは少し不安げに、赤組の一員として列に並ぶ。

「……大丈夫かな、私」

運動が苦手、って言ってましたよね。はい、フラグ回収です。


すると、横から声。

「大丈夫。僕も同じチームだから」

フィシリアだ。爽やかな笑顔で、まるで太陽に負けないくらい眩しい。くそっ、こういう瞬間を狙うの上手いんだよなぁ。何故こんな子になったの?


続いて、観覧席の方から落ち着いた声。

「もし何か不安でしたら、事前に練習した成果を思い出してください。無理をせず、できる範囲で挑めばよいのです」

エドガー。応援も理知的でブレない。ちょっと先生ポジションに見えるのもまた良い。


そして極めつけ。

「おーい!イリーナー!」

全力で手を振りながら走ってきたのはロディ。すでに汗をかいて額に髪が貼りついている。

「リレー、一緒の組だぜ!任せとけよ、俺が盛り上げてやるから!」

ほんとに攻略対象?


プログラム一発目に書かれていたのは――

借り物競争だ!


はい、来ました。これ、絶対に「特定の人」を連れて来いイベント発生するやつです。

イリーナはくじを引いて……さて、何が書かれていたのか?

定番くるか?


借り物競争。

イリーナは震える手でくじを引いた。書かれていたのは、

『優しい人』


定番引けよ!広すぎない!?

いやこれ、絶対に誰を連れてくるかでフラグが立つやつでしょ。エドガーはないでしょ?だけどヒロインの前キャラ変わってるし。優しい人で映ってるな。


イリーナは観客席やグラウンドをきょろきょろ見回す。

すると、すぐそばでフィシリアが笑顔で手を振った。

「優しい人?僕なんてどう?」

確かに。初日からずっと気遣ってくれてるし、自然に候補入り。


だが、そこへ割り込む声。

「ここは私が適任でしょう」

個人的には優しくはないよ!ヒロイン選ぶな!


「忘れてない?俺も優しい男だ」

……ロディ。え?妹想いアピールをここで出す?それ読者にしか伝わらないでしょ!


イリーナは困惑しながら三人を見比べる。

さぁどうなる?

「え、えっと……」


王道三択イベント。

本来ならプレイヤーが選ぶところですが、今は物語進行中。

はぁ、もう茶番はいいでしょ?早く終わってこの世界。

キャラ変わっててきついよ!いつもの感じが1番いい。


「そ、そんな……みんな一緒に来て!」

イリーナは思わず叫んだ。


観客の笑い声と拍手が巻き起こる。結果は前代未聞の結果に。審判も苦笑しながら「……まあ、優しい人たちで間違いないね」と判定。いやいや止めとけよ!


イリーナは三人に頭を下げた。

「ご、ごめんなさい、変なことに巻き込んで……」

「気にするなよ!」ロディは豪快に笑った。

他の2人は何も言わなかった。なんか言えよ!



クイズリレー種目。何これ?

「次の種目は、クイズリレー!」と校内放送が響く。

生徒たちはざわつきながらも整列。ヒロイン、イリーナも少し戸惑い気味。ですが名前の通りです。


「クイズ?……走りながら答えるの?」

イリーナの声が小さく漏れる。


フィシリアはにこやかに手を上げて、ヒロインに説明する。

「大丈夫、ただ、問題に答えればいいんだよ。点には入らないから」


エドガーは整った姿勢のまま、補足する。

「チームごとに分かれ、リレー形式で問題に答えながら進む。間違えた場合は、後続の人にタッチでリカバリー可能です」


ロディは胸を張り、豪快にウインク。

「俺のチーム、優勝狙うぞ!」

そんなキャラだっけ?もっとミステリアスじゃなかった?


読者の皆さん、スペシャルイベントです。読者の皆さんも考えてみてください。


「準備はいいかー?」校内放送が響く。

ヒロイン、イリーナは少し緊張して立っている。


「落ち着いて、イリーナ。僕がフォローするから」

フィシリアは肩を軽く叩き、優しい笑み。


「……はい、頑張ります」

イリーナは小さく頷く。


「それじゃ、スタート!」

笛の音と同時に、生徒たちは走り出す。


最初の問題が表示される。


第1問

「この小説が作成された日は?」

A 8月2日

B 8月9日

C 9月1日


イリーナが一瞬迷っていると、フィシリアがそっと囁く。

「覚えてない?ヒントは掲載日とは違うよ」


「えっと……A、8月2日!」なんでわかるねん!

「正解!」

イリーナはほっと息をつき、次の走者にタッチする。

次に走るのはロディ。出番短っ!


第2問

「この話で何話目でしょう?」

A 29話目

B 30話目

C 28話目

ロディは答える。

「B、30話目だ」

「正解!」


第3問

「ロディが正式に登場した回は?」

A 8話

B 10話

C 15話


ロディは胸を張って豪快に答える。

「正解は…8話だ!怪盗として登場したんだ」


私、(心の声)は絶句しています。

え……?やっぱり兄上?……?言っていいの?


読者の皆さん、ここで私、ルナティナは混乱中です。

そしてエドガーの番。

第4問

「この小説がギャグ化したのは何話から?」

A 12話

B 15話

C 10話

エドガーは淡々と答える。

「…12話です。私があの人のせいで…様と言わされた回です」

え?なんの事かな?聞こえないやー。言わないかなー。

「正解!」


その話書きたかったな。

第5問

「ルナティナの台詞の中には間に合うかな?と何かを心配する台詞がありましたが、何を心配していた?」

A フィシリアを心配していた

B 魔法学校へ入学させようとしたが、歳が間に合うかなと心配していた

C 台詞入れとけばいいか位で何も心配していない


エドガーは答える。

「Bですね」

「正解!」

これ難しいよね、本当はBで、魔法学校って感じで学校に入学させようとしていましたが、没。



クイズリレーが終わった校庭に、まだ熱気が残っていた。

「続きまして、最終競技!――借り人競走!」

アナウンスの声に、生徒も観客も大盛り上がり。

…借り物やったのに。まぁいいけど。

このタイミングであるということは、今度こそ引くでしょ。


イリーナは緊張しつつカードを引く。震える手でめくったそこには――


『好きな人』

来たー!やはりヒロイン

「……っ!」

思わず固まるイリーナ。観客席からは「おぉーーー!」と歓声。完全に盛り上がりネタにされている。


フィシリアが一歩前に出て、柔らかく笑う。

「無理に選ばなくていいよ。楽しく走るのが一番だから」


エドガーも落ち着いた声で続ける。

「選べと言われて選ぶものではありません。大切なのは、あなたの気持ちです」


ロディは腕を組み、にやっと笑う。

「そうだ。イリーナが困ってるなら、全員でまた走っちえばいいじゃね?」


「えぇ!?全員で!?」

イリーナは慌てるが、観客席はさらに盛り上がった。


審判も苦笑しながら「……まあ、好きな人たちってことでいいか」と半ば強引に認める。


――そしてスタート!

イリーナの両脇にフィシリアとエドガー、後ろからロディが声を張り上げて並走する。観客からは拍手と歓声が絶えない。


イリーナは笑いながら必死に走り、ゴールの瞬間――

「やったー!」と声をあげた。


観客席から大きな拍手が響き渡る。

誰か一人を選ぶんじゃなく、みんなと一緒に走ったその姿が、何より青春らしくて眩しい。


こうして体育祭は、終わった。

ゲームを超えた、ヒロインらしい答えを見せて。



体育祭ラスト競技――借人競走。

イリーナは結局「誰か一人」を選ぶことができず、三人に手を引かれるようにしてゴールへ駆け抜けた。

観客からは笑い声と拍手が巻き起こり、教師陣も「まあ、友情の勝利ということで」と微妙なコメントを残した。


こうして、赤組と青組の勝敗とは関係なく、体育祭は無事に幕を閉じた。


読者の皆さん、何故だか分かりませんが、花火が見たいです。

ここまで読んでくださりありがとうございます。


投稿遅れてすみません。少しリアルの方が忙しくて全然投稿できてません。待っててくれてありがとうございます。


争いがないのは私の所為です。罪悪感が。次はどうなるかな?進めないとまずい。


クイズ解説します。

第1門、分からないですよね。

何処かの後書きでは、夢からできてますと話したと思います。私はその夢を見た時、おもろ!と思ってメモを制作しました。その制作した日が8月2日な訳です。なので正解はAとなります。

Bと思ってしまった方へ、小説が掲載されたのは、8月9日です。制作とは違います。

この時は投稿したらどうなるだろう?と思っていました。結果8月9日に投稿しました。あとは分かりますよね。

ここで後書き終わり!

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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