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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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出口へ

今回はエドガー視点?です。全然要素はないですが。

広間は円形で、天井が高く、どこからともなく雨音が響いていた。床は水に覆われていて、浅く張った水面がほのかに揺れている。私らの足跡が波紋を生み、広間全体に音が伝わっていく。


部屋の中央には、石の祭壇が一つ。そこには銀色の器が置かれ、水滴が絶え間なく滴り落ちていた。

その背後の壁には、最後の言葉が刻まれていた。


『雨は名を持ちて空より落ち、大地に響き、虹と化す。

その名を告げよ。さすれば、門は開かれん』


「……名?」

フィシリアが呟く。


私は器を見つめ、慎重に口を開く。

「ここまでの謎はフロットという言葉を導いてきました。おそらく……最後もそれに関わるはずです」

きっとそうでしょう。


お嬢様は退屈そうに肩をすくめる。

「もう分かるでしょ?わざわざ考える必要なんてないわよ」


「つまり……最後に必要なのは、このホテルの名を告げること?」


私は深く頷く。

「恐らくそうでしょう。ただし、軽率に言ってはいけません。虹と化すとある以上、ただ名前を呼ぶだけでは足りないはずです」


器に滴り落ちる水が、まるでリズムを刻むように響いていた。

「……調べを整えよ、でしたね。ここでも?」


「そう言うことでしょう。……最後は“声”で名を奏でるということです」


「つまり、みんなで言うことですか?」

フィシリアが問いかける。

「そう。三人の声を合わせて。……めんどくさいけど」


私らは祭壇を囲み、呼吸を合わせる。

そして、水音が落ちる拍に合わせて声を重ねた。


「――フロットホテル」


その瞬間、広間全体が震えた。

水面が光を帯び、波紋が虹のように七色へと変わっていく。

祭壇の奥の壁がゆっくりと消え去り、外の光が差し込んできた。


「……出口!」

フィシリアは目を輝かせた。


思わず安堵の息を漏らす。

「これで……ようやく解放されるのですね」


「やっと終わった。……外に出たら、まず温かい紅茶が飲みたいわ」


雨音が次第に遠ざかり、光が私らを包み込んでいった。

こうして――フロットホテルの最後の謎は解かれ、出口の扉が私たちを待っていた。


それから、出口へ向かいこれで終わりのはずだったのに。そして元いた場所へ帰るはずだった。


どうしてこんな目になったのでしょうか?

ここまで読んでくださりありがとうございます。


よし!終わり!ここまで読んでくれる方へ予告しときます。今回で終わりじゃないです!次書く話は多分、面白いと思います。よくあるゲームの話です。可哀想な目にあってもらいます。あれじゃないですよ。デスなんちゃらがつくゲームじゃないです。

私は平和で面白い感じを書きたいと思ってます。

面白いと思ってもらえればいいです。

今後もこんな作品を見てくれると嬉しいです。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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