出口へ
今回はエドガー視点?です。全然要素はないですが。
広間は円形で、天井が高く、どこからともなく雨音が響いていた。床は水に覆われていて、浅く張った水面がほのかに揺れている。私らの足跡が波紋を生み、広間全体に音が伝わっていく。
部屋の中央には、石の祭壇が一つ。そこには銀色の器が置かれ、水滴が絶え間なく滴り落ちていた。
その背後の壁には、最後の言葉が刻まれていた。
『雨は名を持ちて空より落ち、大地に響き、虹と化す。
その名を告げよ。さすれば、門は開かれん』
「……名?」
フィシリアが呟く。
私は器を見つめ、慎重に口を開く。
「ここまでの謎はフロットという言葉を導いてきました。おそらく……最後もそれに関わるはずです」
きっとそうでしょう。
お嬢様は退屈そうに肩をすくめる。
「もう分かるでしょ?わざわざ考える必要なんてないわよ」
「つまり……最後に必要なのは、このホテルの名を告げること?」
私は深く頷く。
「恐らくそうでしょう。ただし、軽率に言ってはいけません。虹と化すとある以上、ただ名前を呼ぶだけでは足りないはずです」
器に滴り落ちる水が、まるでリズムを刻むように響いていた。
「……調べを整えよ、でしたね。ここでも?」
「そう言うことでしょう。……最後は“声”で名を奏でるということです」
「つまり、みんなで言うことですか?」
フィシリアが問いかける。
「そう。三人の声を合わせて。……めんどくさいけど」
私らは祭壇を囲み、呼吸を合わせる。
そして、水音が落ちる拍に合わせて声を重ねた。
「――フロットホテル」
その瞬間、広間全体が震えた。
水面が光を帯び、波紋が虹のように七色へと変わっていく。
祭壇の奥の壁がゆっくりと消え去り、外の光が差し込んできた。
「……出口!」
フィシリアは目を輝かせた。
思わず安堵の息を漏らす。
「これで……ようやく解放されるのですね」
「やっと終わった。……外に出たら、まず温かい紅茶が飲みたいわ」
雨音が次第に遠ざかり、光が私らを包み込んでいった。
こうして――フロットホテルの最後の謎は解かれ、出口の扉が私たちを待っていた。
それから、出口へ向かいこれで終わりのはずだったのに。そして元いた場所へ帰るはずだった。
どうしてこんな目になったのでしょうか?
ここまで読んでくださりありがとうございます。
よし!終わり!ここまで読んでくれる方へ予告しときます。今回で終わりじゃないです!次書く話は多分、面白いと思います。よくあるゲームの話です。可哀想な目にあってもらいます。あれじゃないですよ。デスなんちゃらがつくゲームじゃないです。
私は平和で面白い感じを書きたいと思ってます。
面白いと思ってもらえればいいです。
今後もこんな作品を見てくれると嬉しいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。




