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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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雨の街

今回は三話ぐらい続きます。そのうちの前半(予告)だと思って見てください。それでは読んでってください。

雨が静かに街を濡らしていた。

水たまりに映る街灯の光は、ぼんやりと揺れ、歩く人々の傘に跳ね返る。舗道を打つ雨音が、まるで風を吹くのように響いていた。


…気がつくと、私は見知らぬ町の路地に立っていた。

フォルカリスとは全く違う景色だ。

濡れた石畳、古びた建物、そしてどこか懐かしい匂い。

だけど、ここに来た理由が思い出せない。


「……これ、どこ?」


隣にはエドガー、そしてフィシリアもいる。二人も同じように戸惑った表情で雨を見つめていた。

雨粒が私たちの肩や髪を濡らすたび、妙に現実感が増す。

目の前の町は美しいけれど、同時に異世界のようでもある。


「お嬢様……突然、ここに……転送されたのでしょうか」

エドガーの声は少し緊張していた。


「……どうやら、そうみたい」

私は雨の街を見回しながら答えた。静かに広がる水の反射が、まるでこの場所が歓迎してくれているみたいだ。


フィシリアが小さく息を吐く。

「……この街、何か独特な雰囲気ですね。不思議な物語に出てきそうです」


「そうね……でも、まずは状況を整理しましょう。私たちがここにいる理由と、どうやって戻るか」

雨に濡れた路地の奥へ視線を向けながら、私は静かに言った。心のどこかで、少しワクワクしている自分がいる。

見知らぬ街の探検。私は好き。こうゆう景色も好き。


雨に濡れた路地を三人で歩く。水たまりに映る街灯が揺れ、静かだがどこか奇妙な空気が漂う。


「……で、どうして突然ここに?」

エドガーは腕を組み、眉をひそめる。雨粒が額に落ちて少しイラッとした顔だ。


「分からない。気づいたらここにいたの」

私は肩をすくめ、濡れた髪を傘の代わりに手でかき上げる。

「雨は嫌いじゃない。むしろ、いい」


「……お嬢様が雨を好きだなんて、意外です」

フィシリアは小さく驚きながら、傘を持たずに歩く私を心配そうに見つめる。


「意外って言わないでよ。私には手が交差効きで、絵が入賞したこともあるのよ」

私はちょっと得意げに手を組んで見せる。水で濡れた袖口から少し水滴が垂れる。


「……そういう才能、今必要ですか?」

エドガーが冷静に返す。だが、その目はほんの少し笑っている気がする。


「そして……私は古びた景色とかも好き。昔ながらの街や、廃墟とか、かなり燃える」

私は雨で濡れた路地を見渡し、指を鳴らす。

「だからここも、なんだか面白そうに見える」


「……主人、その感覚、少し危険です」

フィシリアが小さく呟く。エドガーはさらに眉をひそめたまま、私たちの間を歩く。


「危険って……?」

「転送されてきたばかりで、既にワクワクしている様子が手に取るように分かりますから」

フィシリアは小さくため息をつく。


「いいじゃん。でも、雨の街を歩くのも悪くないでしょ?」

私は水たまりを軽く蹴って小さな波紋を作る。

「よし!探索開始!この街の謎を全部見つけるまで、帰れない」


「……いつものことですね」

エドガーが肩を落としつつも、目はきらりと光る。

フィシリアも小さく頷き、三人は雨に濡れながら、不思議な街の路地へと歩みを進めた。


ここまで読んでくださりありがとうございます。


薄々気づいた人もいるかもしれませんが、ルナティナは作者を元にしています。

この後自慢話なので飛ばしたい方はスクロールしてください。

交差効きとはなんだと思った方へ。文字を書くのが左で箸を持つなどとものによって使いやすい手が異なることを表します。作者の場合、文字を書くのが右で箸を持つのが左です。ルナティナにこれを反映させていると考えてください。

なので、他にも雨が好きとかこうゆう景色が好きとかあったと思います。


次はフォルカリスについての説明をしたいと思います。

フォルカリス=ルナティナがよく行ってる街です。

新情報ですね。


ここまでにしときましょう。

以上後書きでした。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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