質問に答えないと出れない部屋2
今回はやり返す話です。
ルナティナメインなので読みたい方はどうぞ!
白い石壁に囲まれた静かな部屋。
中央に描かれた魔法陣が淡く光り、いきなり声が響いた。
> 『お嬢様、わたくしはお嬢様の悪行にはうんざりしています。なので仕返しさせてもらいます。本日のお題は “正直に答えることを前提とした質問式試練” です。なお、本映像は別室にてエドガー・アシュフォードおよびフィリシア・ローズが視聴中です。そこに在る水晶見ていますので』
そこにある水晶に手を振ってみる。
…本当に見てるの?……壊そうかな!
> 《質問①》
「鏡を見て 今日の自分、可愛いな…と感じた瞬間を、その時の表情と心の声ごと再現してください」
(楽勝)
「今日の私…可愛いっ!……」
※棒読み、無表情
魔法陣が温かく光り、次の文字を浮かべる。
> 《質問②》
「水晶球を見つめ、甘える声で自分の名前を3回呼び、そのあと首を傾けて『好きって言って?』と呟いてください」
(簡単、簡単で良かった。)
「ルナティナだよ……ルナティナ……ルナティナ……好きって言って」
映像の向こうで、フィリシアが両手で口を押さえ、エドガーは目を伏せて息を整えていた。
> 《質問③》
「最近、誰かに“格好いい…”と思った瞬間と、その時の感情を正直に言ってください」
「エドガー。昨日の剣を磨いてる姿を見た時。流石私の執事!と思いました。あと剣っていいなと」
魔法陣が光を返す。
> 《質問④》
「両手でハートを作り、ウインク付きで『○○のこと、だーいすき♡』と言いなさい」
「何言わせようとしてんの!質問じゃないし!見てなさい」
「……フィシリアのこと、だーいすきっ♡!」
フィリシアは動揺し、と椅子から転げ落ち、エドガーは片手で顔を覆いながら大きく息をついた。
> 《質問⑤》
「“エドガーに耳元で囁かれたら一番ドキッとしそうな言葉”を、あなた自身が囁くように言ってください」
「……………呆れた」
「……『……ずっと側にいる』」
言い終えた瞬間、水晶球が淡く輝いた。
> 《質問⑥》
「最後に謝罪してください」
「いつも悪行に付き合わせて、ごめんなさい」
扉が開こうとした瞬間――
魔法陣が一度だけ明滅し、再び淡い文字が浮かび上がった。
> 《追加質問⑦》
「今の自分の感情(=恥ずかしさやドキドキ)を、“かわいい言い回し”で言いなさい」声のトーンも恥ずかしさで震えている感じで」
「え?終わりじゃないの?はぁ」
祈るように振り返ると、水晶球の向こうでフィリシアが申し訳なさそうに微笑んでいる。
小さく息を吸い――かすれた声で呟く。
「今は心臓がドキドキで……胸がぎゅーって痛くて…そして、恥ずかしい……」
魔法陣がぱっと光を弾いた。
魔法陣がふわっと光を弾き、
水晶の向こうのフィリシアが両手で顔を押さえ、エドガーは片手で額を覆った。
> 《追加質問⑧(最終)》
「水晶球を見つめたまま“謝る相手”を思い浮かべて
『……ぎゅってして…?』と甘える声で言いなさい。」
「…まだあるの?」
これにはルナティナも一瞬固まった。
それでも水晶球の向こうに映るエドガーの真剣な眼差しを見た瞬間、そっと肩を震わせながら視線を合わせた。
両手を胸元でそっと握り、
完全に甘えた声で、おずおずと言葉を落とす。
「……ぎゅってして……?」
――ズンッ。
部屋中に柔らかな金色の光が広がり、
今度こそ扉は完全に開いた。
廊下に出た瞬間、フィリシアが「主人」と嬉しそうに飛びつき、その後ろから静かに寄ってきたエドガーが、何も言わずに
――そっとルナティナを優しく抱きしめた。
「……お疲れさまでございます」
「エドガーって、そうゆう悪趣味?」
ルナティナはエドガーの胸に額を押しつけ、かすれる声で小さく呟いた。
「……絶対覚えてなさい」
――そしてその夜。
ルナティナの机には“次は絶対にやり返すリスト”というタイトルのノートがそっと開かれていたという。
ルナティナは小さく息を吸い、扉の前に立った。
俯いたまま、かすれた声で相手の名を呼ぶ。
「……エドガー、この倍はやり返してやる」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ルナティナはどんまいですね。次でこの部屋も最後にします。書いてて思いました。この執事はやばいですね。どんだけ仕返ししたかったんだ。質問じゃない物もあるし。
余談ですが、何故?フィシリアは、2人からやられないのでしょうか?それは、日頃の行いがいいおかげです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。




