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無名の魔法をかけて  作者: 灰色うさぎ88
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質問に答えないと出れない部屋2

今回はやり返す話です。

ルナティナメインなので読みたい方はどうぞ!


白い石壁に囲まれた静かな部屋。

中央に描かれた魔法陣が淡く光り、いきなり声が響いた。


> 『お嬢様、わたくしはお嬢様の悪行にはうんざりしています。なので仕返しさせてもらいます。本日のお題は “正直に答えることを前提とした質問式試練” です。なお、本映像は別室にてエドガー・アシュフォードおよびフィリシア・ローズが視聴中です。そこに在る水晶見ていますので』


そこにある水晶に手を振ってみる。

…本当に見てるの?……壊そうかな!


 

> 《質問①》

「鏡を見て 今日の自分、可愛いな…と感じた瞬間を、その時の表情と心の声ごと再現してください」


(楽勝)


「今日の私…可愛いっ!……」

※棒読み、無表情

魔法陣が温かく光り、次の文字を浮かべる。


 

> 《質問②》

「水晶球を見つめ、甘える声で自分の名前を3回呼び、そのあと首を傾けて『好きって言って?』と呟いてください」


(簡単、簡単で良かった。)

「ルナティナだよ……ルナティナ……ルナティナ……好きって言って」


映像の向こうで、フィリシアが両手で口を押さえ、エドガーは目を伏せて息を整えていた。


 

> 《質問③》

「最近、誰かに“格好いい…”と思った瞬間と、その時の感情を正直に言ってください」



「エドガー。昨日の剣を磨いてる姿を見た時。流石私の執事!と思いました。あと剣っていいなと」


魔法陣が光を返す。

 


> 《質問④》

「両手でハートを作り、ウインク付きで『○○のこと、だーいすき♡』と言いなさい」


「何言わせようとしてんの!質問じゃないし!見てなさい」



「……フィシリアのこと、だーいすきっ♡!」


フィリシアは動揺し、と椅子から転げ落ち、エドガーは片手で顔を覆いながら大きく息をついた。


 

> 《質問⑤》

「“エドガーに耳元で囁かれたら一番ドキッとしそうな言葉”を、あなた自身が囁くように言ってください」



「……………呆れた」


「……『……ずっと側にいる』」


言い終えた瞬間、水晶球が淡く輝いた。


 

> 《質問⑥》

「最後に謝罪してください」


「いつも悪行に付き合わせて、ごめんなさい」



扉が開こうとした瞬間――

魔法陣が一度だけ明滅し、再び淡い文字が浮かび上がった。


> 《追加質問⑦》

「今の自分の感情(=恥ずかしさやドキドキ)を、“かわいい言い回し”で言いなさい」声のトーンも恥ずかしさで震えている感じで」


「え?終わりじゃないの?はぁ」


祈るように振り返ると、水晶球の向こうでフィリシアが申し訳なさそうに微笑んでいる。


小さく息を吸い――かすれた声で呟く。


「今は心臓がドキドキで……胸がぎゅーって痛くて…そして、恥ずかしい……」


魔法陣がぱっと光を弾いた。

 

魔法陣がふわっと光を弾き、

水晶の向こうのフィリシアが両手で顔を押さえ、エドガーは片手で額を覆った。



> 《追加質問⑧(最終)》

「水晶球を見つめたまま“謝る相手”を思い浮かべて

『……ぎゅってして…?』と甘える声で言いなさい。」


「…まだあるの?」

これにはルナティナも一瞬固まった。


それでも水晶球の向こうに映るエドガーの真剣な眼差しを見た瞬間、そっと肩を震わせながら視線を合わせた。


両手を胸元でそっと握り、

完全に甘えた声で、おずおずと言葉を落とす。


「……ぎゅってして……?」

 

――ズンッ。


部屋中に柔らかな金色の光が広がり、

今度こそ扉は完全に開いた。


廊下に出た瞬間、フィリシアが「主人」と嬉しそうに飛びつき、その後ろから静かに寄ってきたエドガーが、何も言わずに

――そっとルナティナを優しく抱きしめた。



「……お疲れさまでございます」


「エドガーって、そうゆう悪趣味?」


ルナティナはエドガーの胸に額を押しつけ、かすれる声で小さく呟いた。


「……絶対覚えてなさい」


――そしてその夜。

ルナティナの机には“次は絶対にやり返すリスト”というタイトルのノートがそっと開かれていたという。


ルナティナは小さく息を吸い、扉の前に立った。

俯いたまま、かすれた声で相手の名を呼ぶ。


「……エドガー、この倍はやり返してやる」


ここまで読んでくださりありがとうございます。


ルナティナはどんまいですね。次でこの部屋も最後にします。書いてて思いました。この執事はやばいですね。どんだけ仕返ししたかったんだ。質問じゃない物もあるし。


余談ですが、何故?フィシリアは、2人からやられないのでしょうか?それは、日頃の行いがいいおかげです。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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