番外編 見つける為に
今回は8話のノワール視点を書いてます。
おまけあるのでそちらも読んでください。
長いです。読み疲れると思います。あと誤字があると思います。
今日はあの屋敷に侵入して、明後日、盗むんでやろう。まずは、下見だ。
月の光を背にして、俺は屋敷を見上げた。
ここは普通の屋敷じゃない事が俺はわかった。魔力障壁が狂った様に張り巡らされている。
――さて、遊びの始まりだ。
もう少し見てみるか。
屋敷の壁には肉眼では見えない細い紋様が刻まれている。
魔力探知を使えば、薄紫色の線が絡み合い、蓮の花弁の形を作っているのがわかった。
おそらく侵入者を感知すると同時に、結界が起動する仕組みだ。
「……面倒だ」
とはいえ、俺にとって障害は挑戦でしかない。
懐から黒いスケッチブックを取り出し、屋敷の外観、警備の配置、花壇の位置を簡単に描き込む。
今夜は下見だけ――そう、今夜はまだ。
だが、次に来るときは違う。
「楽しませてもらおうじゃないか」
俺の計画は、ここから始まる。
今日は屋敷に侵入出来た。だか、思ったより早くバレてしまったようだ。早めに逃げたが、予告状を置けた。
ついに明日が決行日。成功するだろ。明日の作戦を練っておこう。
決行日の夜。深夜
そのはずだったのだが、屋敷に行くのが少し遅れた。
それは、アジトに居たのだか、あの屋敷の執事がドアの前に居た。
音を立てずに裏口から出て、上から見守る。
一旦、油断させたい。そうだ、ここには居ないと紙を落とし、周囲を警戒したタイミングで煙玉を使う。これで良いじゃないか。
紙を落とし、裏口の陰から様子をうかがっていた。
やっぱり引っかかった。
「……からかってるな」
執事――いや、エドガーだな。足音がこちらに近づいてくる。
視線が鋭くなったその瞬間、俺は腰の煙玉を軽く弾き、足元に転がした。
パシュッ、と乾いた音と共に白煙が一気に広がる。
あー、バレた。やっぱり雷華の紳士は勘が良い。
煙の向こうで、空気がぴりついた。
――ヤバい、来る。
直感で横に跳んだ瞬間、稲光が煙を切り裂き、地面を焦がす。
視界の端で、稲光に照らされたエドガーの眼が光った。
あいつも俺を見たはずだ。
「おっと、危ない」
余裕を装って屋根に飛び移る。
「残念ですが、貴方の命令主にはまだ会いません」
もう会うけどな。時間が迫っている。早く向かわなければ。
――まさか、屋敷の外で足止めを食らうとは思わなかった。
東側の廊下に滑り込んだ瞬間、妙な気配が背筋を撫でた。
薄く漂う光と闇の魔力。次の瞬間、前方に現れたのはここの主だった。
少年が声を掛けた相手――そこに居たのは、白髪の女。
たしか、ルナティナ・ローズ。
「そこね」
バレた。俺は咄嗟に後退しようとしたが、彼女の手が怪盗服の裾を掴んだ。
「……しまった」
次の瞬間――声がした。
「主人、大丈夫ですか」
振り向くと、茶髪の少年が僕を真っ直ぐ見つめていた。
胸の奥がざわつく。まだ幼い顔立ちだが、瞳に力が宿っている。魔力の奔流を感じる……これは、ただの見習いじゃない。
「大丈夫、大分魔法が上達してるね。ここに居るからとらえてくれるかい?」
咄嗟に後退する。だか、主人――ルナティナが僕の裾を掴んでいる。逃げる余地はない。おまけに拘束魔法をかけてる。
そのまま少年の拘束魔法が重なり、体が石のように固まる。
更に魔法まで掛けられ、完全に身動きが取れない。
「予告状にあった通り、時計を盗みに来ました。だけどこの有様。捕らえるのが早すぎです」
口は動く。だから少しは虚勢を張れる。だが内心は冷や汗だ。今回は諦めて逃げるか。一番の目的はこれではないし。
だけど抜け出せる。この瞬間だ。補助魔法を使う。
「影の力よ、私に自由を」
闇の魔力が迸り、拘束を吹き飛ばす。
次の瞬間には、廊下から夜の庭へ飛び出していた。
「へぇ、面白いことするね」
背後でルナティナの声。気配が追ってくる。早い――森に入る前に捕まるかもしれない。
全速力で駆け抜け、木々の間に身を隠したが、声が響く。
「君、逃げ足が速いね。もう外に逃げたのかい」
「あなたこそ追いついてるではありませんか」
短剣を投げられた。危ない。
次の瞬間、夜蓮の紋が宙に咲き、光に紛れた刃が迫る。
カンッ――!
咄嗟にスキル名を言い、魔法の剣を抜き、火花を散らして受け止める。
「それ止めるのか。君もスキルをやっと使った」
挑発じみた笑みを浮かべるが、腕にかかる衝撃は重い。
その後、森の奥で激しい剣戟が続く。
互いの刃が何度も交錯し、夜の静けさを断ち切った。
ルナティナと戦っている最中に、少年が現れた。
「もしかして、兄上ですか?」
心臓が一瞬だけ跳ねる。もしかしたらそうなのかもしれない。ラッキーだ。
その隙に、決めていた切り札を使った。
……やっぱり、この屋敷は面白い。
今度来る時は兄として来るか、変装して来るか。どうしようか。
目眩ましの魔法を放ち、視界を闇で覆う。
彼らの姿が完全に見えなくなった時、口元が自然と緩んだ。
「もう終わりですね、また逢う日まで」
夜の森に紛れ、俺は影の中へと消えた。
やっと見つけたんだ。もう離れはしない。
そう心に決めた。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
こんだけ書いてるのでノワールについて書いてます。
良ければ読んでください。
名前 ロディ•ローズ
性別 男
誕生日 11月13日
年齢 20歳
魔法 「夜翔」
詠唱
夜の音よ――見つけるは翼。闇を駆けよ--夜翔
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過去
過去に妹と離れ離れに。妹の手掛かりを探す為に裏社会で情報収集を開始。情報収集をする中で盗みの依頼が多くなり、怪盗ノワールとして名がつけられた。
その他
•跳躍、バランス感覚に優れ、無音で移動。
•特技:鍵開け、狭所通過、天井裏移動
•怪盗として活動している。
•ルナティナの兄
ここまで読んでくださりありがとうございます。
まだ、解説をしたいと思います。読みたい人はどうぞ。
•補助魔法とは、自身をサポートする魔法である。
(スキルとは別)
•ルナティナと離れた歳。ロディ7歳 ルナティナ5歳
(ルナティナは直ぐに捨てられた)
•なぜ13年も見つけられなかったのか?=不運
•過去について
父に引き取られ、父は12歳になった時死亡。離れ離れになった理由は父が余命5年だったからである。(離婚)
それまでには父に色んなことを教わっていた。
以上!設定でした。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
余談ですが、投稿して始めてから1週間が経ちました!
こんなに続くと思ってなかったです。皆さんのおかげです。最後に言っときます。読んでくださりありがとうございます!
ここまで読んでくださりありがとうございました。




