第47話 少年と再開
「きらリン☆ キラキラチャンネルー! えーっと、みなさま。この度はご心配をおかけしましたっ!」
「ごめんなさい」
久々に――だいたい10日くらいかな?
また動画配信を再開するよ!
まずは、心配してくれたみんなにごめんなさいだ!
<怖い話スキー:無事でよかった>
<紳士的なお兄さん:ほんとよ……>
<豚バラ炒飯:俺たちも、これからコメントで助けて行こう>
よかった、みんなまた来てくれてるよ!
<イマスグモドレーヌ:ごめん、わたしはやっぱり――>
モドレーヌちゃん……。
<イマスグモドレーヌ:レイきゅんに会えなくて……辛かったっ!!!>
「うぅ、モドレーヌちゃん! ありがとう、ありがとう……また来てくれてありがとうっ!」
だめだ、嬉しくって涙がぁぁっ。
<ぴょんはピョンピョンだぴょん:おいレイぴょん! お前……これからは容赦するなぴょん!>
<闇より井出氏:人の業は、時に闇より昏い。後悔する前に……失敗してもいいから、な>
「わかったっ!」
<なぞのばしょ:生は初見……え? まじで幽霊? あれって合成とかじゃないんだ……>
<森の羊羹:浮いてる……これ生だよなぁ?>
<つーちゃん推し:何が? 何かいるの!?>
わ、見たことない人がたくさん!
キラちゃんが言ってたっけ、ニュースになったからチャンネル登録者数がかなり増えたって。
<ギギギギギギギ:お、初見さんかな? よろしく!>
<aaaa:この動画は霊が霊を除霊する動画だよ>
<森の羊羹:まじすか>
<きらリン推し:レイくんは善い霊だからね!>
初めましての人への挨拶、僕の紹介。
なんだか懐かしいな。
「ふふっ、ありがとねみんな! 僕、みんなのこと好きだぁ!」
また会えて本当に良かった!
<闇より井出氏:よ、よせやいっ……>
<怖い話スキー:……子どもならでは、か……>
「へへっ!」
<イマスグモドレーヌ:式はいつにする?>
式……?
「はいはい、モドレーヌさんはほっといて……今日はなんと! とあるホラースポットに来ていますっ!」
「場所は……そうね、とある山の中、とでもいっておきましょう」
<つーちゃん推し:おぉ、生の清楚系美少女だ……>
<YO! HEY☆:いいじゃん教えてよ>
ん。
「場所はいろんな意味で明かせないわ。ごめんなさいね」
<YO! HEY☆:え~いいじゃんっ! 幽霊とか来ても俺が守ってやんよっ☆>
「きもっ……あ、ごめんなさい」
<YO! HEY☆:は? 調子乗ってんじゃねえぞ>
<TOR:おい、やめろよ!>
「はいはい、落ち着いてっ! 威圧的な発言やらなんやらがあった場合は……非表示ボタンをぽちっとお願いしますねっ!」
<闇より井出氏:即死魔法『非表示』、か。賢明な判断だ>
<(^q^)プッ:荒らしに反応するのも荒らし。常識な>
<TOR:……すみません>
キラちゃんのお父さんが言ってたっけな、有名になればめんどくさいやつらも増えるって。
つまり……僕らも有名になったってこと!?
「気を取り直して……何とっ! この先には橋がありますっ!」
「そこそこ大きい鉄骨の橋だと聞いてるわ」
そう、橋……。
渡るとき、落ちないかって心配になる……あの橋。
「レイくんが不安げな顔してますね……これは、さすがにまずいということでしょうか!?」
「いえ、橋が落ちないかって心配してるだけよ。かわいいわね」
そんなこと言って、つばきちゃんだって怖いんでしょ?
誰だってそう思うはず……っ!
<ギギギギギギギ:今回の怖いって、そういう怖さ!?>
<イマスグモドレーヌ:大丈夫、そこの橋は最近補強工事が入って相当頑丈よ! だから心配しないで!>
「私としては……モドレーヌさんがこの場所を知ってるのが怖いのだけれど……」
<イマスグモドレーヌ:……愛よ>
<つーちゃん推し:うらやま! 俺もつーちゃんのいる場所知りたいなっ☆>
なんだこいつ……!
なんて言うか……むかつく!
「……嫉妬して貰うのもいい……けど、他の男からの好意なんておぞましい……どっちを取ろうかしら……」
「えっ? つーちゃんなんか言った?」
<TOR:よく聞こえなかったけど、とんでもないことを言ってた気がするw>
僕も聞こえなかったな……。
「ご、ごめんなさいね。さ、行きましょう」
「よぉーしっ! それじゃみんなっ! 今日もキラキラしていこーっ☆」
お読みくださりありがとうございます!
山の中にある大きな橋って……何だか怖いですよね。物理的に。
もう1つ小説を投稿しています。異世界転生モノです。
そちらもよかったらぜひお願いします!




