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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月12日、古河公方軍に常陸国から援軍が来ました!剣豪揃いの大掾勢2000の活躍が期待されます。

古河公方軍に常陸国、北浦方面から頼もしい援軍が到着しました。

鹿嶋流派の剣の技を習得した剣豪を含む武闘派、大掾勢2000、彼らは鹿嶋城から遠路80キロを踏破してやって来ました。


北浦の湖、利根川支流、本流を船で三回渡ります。商船や小舟を繰り出して2000の軍勢が苦労して対岸の佐原に到着して夜営、二日目は成田にて夜営、三日目に立堀城に到着しましたが、疲労困憊の状態でした。


大掾正興は古河公方、足利晴氏と対面した時に何も言わずにおりましたが、仲介役の千葉昌胤を通して実情が伝わりました。

大掾勢に休養が必要と認め、12日は休養する事になりました。

1544年(天文13年)4月12日~


─立堀城本丸、足利晴氏、千葉昌胤

常陸国、下総国の国境、利根川、霞ヶ浦の地図を見ています。

─足利晴氏36歳、千葉昌胤49歳─




昌胤?

常陸国の大掾勢は過酷な行軍だったらしいな?


はい、公方様、大掾殿が軍勢を集めた鹿嶋城から

北浦の湖を商船20隻、20名ずつ渡ります。

2里(8キロ)の山越えの次に、利根川支流と霞ヶ浦の境を商船20隻、20名ずつ渡ります。


さらに対岸を2里(8キロ)歩き、潮来にて夜営します。翌日、利根川の渡しを商船で渡り、成田にて夜営、昨日、立堀城に到着しました。

3日で到着するには厳しい行程です。


4日の行程を3日で来てくれたのだな?


はい、鍛え挙げた肉体だからこそ可能ですが、疲労は隠せません。ゆっくり休ませて明日は存分に暴れて貰いましょう。


そうだな?期待してるぞ!

さて、偽公方達の動きはどうだ?


はい、小弓城の南、3里強(14キロ)の市原城に里見家、立花家の援軍8000が到着しております。本日中に小弓城周辺に布陣するでしょう。


ならば我らも小弓城に向かって布陣しなきゃならんな?


いいえ、今動くと大掾勢が休養を返上して動く事になります。休養出来なくなりますから宜しくありません。


立堀城を中心に、山の上から下に小弓城を見下ろし、こちらに有利な地形です。

敵の援軍が先に布陣しても構いません。

敵陣に合わせて布陣した方が有利な形になります。


そうか、そうだな?良くわかった!

早朝の本丸からの景色は抜群だな?

小弓城が見えて、海が見えて、あっ!

富士山が素晴らしいじゃないか?

こんな富士山は初めてだそ!

古河から見える時より遥かに大きいぞ!


公方様、小弓公方を滅ぼし、里見家を粉砕して、木更津城まで落としましょう!

木更津城からの富士山がさらなる絶景との噂がございます。


そうなのか?

ここより凄いなら欲しくなるぞ!

ここから木更津城まで距離はどれくらいなんだ?


はい、立堀城から木更津城まで、ざっくり10里(40キロ)でございます。


あっ!それは、遠すぎるなぁ、次回にするかな?


公方様?この戦を何処で締めるか?お決まりでしょうか?

小弓公方を征伐して、何処まで進軍するのか?

小弓公方領に止めるのか?

里見家の領地まで進軍するのか?

如何でしょうか?


──煽てる隙に主人の考え、能力を測っています。49歳の苦労人の強か(したたか)なやり方です。


それは、だな、最低限、小弓公方と決戦に勝利して小弓城を攻略……市原城までは取りたい!

小弓城を攻略したら元々千葉家の領地だから、千葉家に受け取ってもらうぞ!


それは、有り難く拝領致します!

家臣一同喜びまする!


まぁ、小弓公方の領地だけは全部取り返すとするかな?働き次第だが、大半が千葉家の領地だろうから、その辺りは高助(宿老、簗田高助)と相談になるが、功績に応じて報いるつもりだ!


はい、有り難き幸せにございます!


──宿老簗田高助が側に居ない時に上手く誘導して約束を取り付けました。千葉昌胤、なかなかの狸です。




──市原城、里見義堯、真里谷信隆


信隆、小弓城周辺の様子はどうだ?


はい、公方様の発案で領内の城から勇者を募り、小弓城で編成したら2000の軍勢が出来ました。

主将は御曹司、足利義純様です。


おぉ!凄いじゃないか?

決戦に立ち上がった勇者達を率いる御曹司!

これは士気が上がるぞ!

先日まで暗い雰囲気の小弓公方家に

光が差すぞ!


それから気になるのが、常陸国から

鹿嶋流の剣豪揃いの軍勢2000が到着したとの知らせが有りました。


剣豪か?それなら接近しない様に弓で討ち取れば良し!

接近戦に付き合うのは危険だろう。

ところで、立花家の援軍は頼りになりそうか?


はい、ご心配要りません。

主将の楢島正臣ですが、相模の北条綱成、北条氏康の軍勢と何度も闘ってきた優秀な武将の様です。

立花家の当主、立花義秀様の弟、泥酔軍師として名高い立花将広様が見込んだ娘婿です。

相模の戦いで弱冠24歳ながら、7000の軍勢を指揮した経験があります。


かなり詳しいじゃないか?


はい、昨夜、本人から呑ませて聞きましたから!

(笑)


なんだ?立花家の清酒か?焼酎か?

狡いじゃないか?立花家の酒なら

俺も呑みたいぞ!

立花家から貰って来い!


はい、既に貰って来ました。(笑)

清酒1樽、焼酎1樽と小瓶で少し頂きましたから、今夜のお楽しみにしましょう!


仕事が早いな?!(笑)

それでは、今夜、少しだけ頂くぞ!

さて、小弓城に向かうとするぞ!




─小弓城、足利義明、真里谷信之


信之?

義純に任せた勇者達はどうだ?役に立ちそうか?


はい、御曹司は兵士達を褒めて褒めて、少しだけ直す処を示します。

褒め上手で教え上手です。

あの様子なら農民兵士でも気持ちが1つに纏まります!

御曹司の為なら死ぬ事も厭わないでしょう。


左様であるか、頼もしいぞ!

敵勢は総勢22000!

戦場はかなり広い地域に広がるだろう?

義純に軍勢1000を与え、勇者達と合わせて3000、これを東に半里(2キロ)の鎌取城に配置する!

鎌取城には守備兵力500が残っているから、義純なら彼らも納得して指揮に従ってくれるだろう。


義純の指揮下に3500の軍勢が出来上がる!

信之!義純を呼んでくれ!


はい、直ちに!


──嫡男、足利義純が現れました。


父上!信之から聞きました!

喜んで鎌取城に参ります!

そこで、御願いがあります!


なんだ?申してみよ。


はい、東に半里(2キロ)の有吉城に立ち寄る事をお許し下さい!

有吉城にも勇者が残っております!

彼らにも機会を与えます!


信之?本当に勇者がまだ残っておるのか?


公方様、御曹司の幼馴染みが有吉城に残っております!

勇者を追加で募れば集まります!


父上!

有吉城を経由して鎌取城に入ります!鎌取城から周辺の城に勇者を募る事をお許し願います!


信之は良いと思うのか?


公方様!

御曹司は幼き頃から農民達に慕われております!田植え、雑草取り、収穫も手伝われます。

年貢の取立てに不正が無くなったのも御曹司の活躍がありました。

農民達に知らぬ者は居りません!


わかった!

義純!全て許可するぞ!

明日の決戦で古河公方を倒す!

勝利してお前に家督を譲る!

良いな?早く隠居したいのだ!


はい!承ります!


──足利義純、与えられた軍勢を率いて南の有吉城で勇者を募り、鎌取城に入りました。鎌取城から周辺の城に勇者を募り、彼を慕う農民兵士達が集まります。誉田城、土気城、大網城、小西城、中野城


小弓公方家の危機を理解していた農民兵士達は多数が応じました。

明日の決戦に負けたら領主が変わり、年貢の締め付けが高まる恐れがありました。足利義純を信じた勇者が1500名になりました。

鎌取城には総勢5000の軍勢が集まりました。


─小弓城、足利義明、真里谷信之


公方様!

凄い事になりました!

御曹司から知らせが参りました!

鎌取城の軍勢が5000になったそうです!

武器、兵糧の補給要請ですが?


信之に任せる!

欲しいだけ補給してやれ!


はい!手配致します!(笑)


はははは!嬉しそうだな?

計算外の事が起きたな?


はい、喜んでおりますとも!



──この日、市原城から援軍が続々到着、夕方までに里見家の軍勢5000、立花家の軍勢3000、立花家の補給部隊から大量の武器、野営物資、兵糧等が到着しました。






















小弓城周辺に軍勢が集結しました。

決戦に向けて時間が経過します。

ワクワクして参りました。



─お知らせ─

有吉城の位置を小弓の南と表示しましたが、間違いに気がつきましたので東に修正しました。



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