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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月11日~古河公方軍が宮代城攻略!岩槻城周辺の軍事バランスが崩れ、古河公方軍が断然優勢になりました!岩槻城が大ピンチ!?

古河公方軍は岩槻太田家と古河公方家の国境の要衝、宮代城と春日部城を包囲攻撃していました。


岩槻城から太田資正が援軍を派遣しています。

宮代城の援軍に大島勢1000

春日部城の援軍に深井勢1000

古河公方軍が攻め切れず、膠着状態でした。


4月7日、突如現れた山内上杉軍8000が蓮田城を包囲しました。


岩槻太田家は古河公方家との国境に宮代城、蓮田城、春日部城で三角形の防御態勢を作っていました。

蓮田城が包囲されると、三角形の頭の部分にあたる宮代城は敵中に孤立する不安が募ります。


蓮田城を包囲した山内上杉軍の一部が宮代城の南側に進軍する気配を見せました。

宮代城を支援していた大島正勝勢1000が背後から迫る軍勢に怯え、宮代から4キロ後方に撤退しました。


これで宮代城の士気が下がり、古河公方軍、野田勢に攻撃されて落城しました。


岩槻方面の戦いは圧倒的に古河公方軍が優勢になりました。



1544年(天文13年)4月11日~


──府中城、立花義秀、鹿島政家──

早朝、朝の恒例行事、祝詞、君が代斉唱、応援歌の儀式が終わりました。


殿!岩槻城の太田資正殿から急報です!

宮代城が落ちました!

山内上杉軍が隣の蓮田城を包囲した影響が大きい様です!

──太田資正からの書状を見る義秀─


山内上杉軍が隣の蓮田城を包囲→2000の軍勢を宮代城の南側に展開→宮代城の援軍が撤退→古河公方軍の強襲で落城


政家!

山内上杉家の新しい筆頭宿老が優秀の様だな?

想定外の宮代城の落城だ!

作戦の見直しが必要になったぞ!


はい!既に昨日、浦和城の佐伯勢8000に大宮城への移動を命じております!

臨機応変にうごける許可を与えては如何でしょう?


政家!それで良し!

宿老、佐伯勝長に臨機応変に動け!

これで手配せよ!


はい!手配致します!

御曹司、義國様の軍勢12000の予定は如何しますか?


予定通りに出発だ!

慌てずに、堂々と川越城の扇谷上杉家に脅しを掛けながら進めば良い!

府中城→府中街道を北上→東村山→新座→浦和→最後に岩槻城で太田資正の軍勢と合流とする!


政家、義國と将広を呼んで参れ!

しっかり確認する事が有る!


──鹿島政家が次期当主、岩槻方面軍総大将立花義國、副将立花将広を呼び、想定される事や想定外の対処について確認した後、府中城内で出陣式が行われました。


出陣式を終えると府中城正門から出発する軍勢は甲州街道から西に進み、大國魂神社前で停止します。総大将、立花義國、副将立花将広、奥住利久、山口頼継、小山田信盛、瀬沼利勝

の6名が大國魂神社、本殿にて先勝祈願を済ませます。大宮司の祈祷と大國魂神社の大神様の荘厳な霊気を浴びて身が清められ、出発しました。


沿道には日の丸の小旗を振る府中の領民達が見送ります。次期当主、立花義國は29歳、相模の戦いで北条氏康と戦い、自信に満ちた顔立ちで人気が有りました。さらに誰からも大きな声援を受けていたのが泥酔軍師、立花将広でした。

ダダダン!たちばな!

ダダダン!たちばな!

太鼓が響き、声援に押されて将兵達に勇気を与えます。

けやき通りから府中街道を北上、大きな声援を浴びながら岩槻城を目指しました。



──山内上杉軍、上杉憲政、長尾憲長

蓮田城包囲軍本陣、憲長の近くには顔に刀傷があるような屈強な護衛が20名が控えています。


お屋形様!

昨日は宮代城に強襲偵察部隊2000を派遣したら、敵方の宮代城の援軍が逃げ出し、間もなく宮代城が落ちましたぞ!

だははは!宮代城を落とした古河公方家の野田某から謝礼に酒が届きました。

まぁ呑みなされ!


─いきなり朝から筆頭宿老の洗礼を浴びる憲政ですが、怖くて逆らえません。

酔っ払った憲長に呑まされてしまいます。


お屋形様!

野田某に教えてやりましたぞ!

宮代城付近は警備してやるから、春日部城も落として来い!ってな事で野田某が春日部城攻めに行きましたぞぉー!


─かなり酔ってます。危ない奴です(笑)─


憲長、戦上手なんだなぁ?

凄いじゃないか?

春日部城が落ちたら凄いじゃないか?


まぁな、落ちたら古河公方さんが留守だから、俺が取り仕切るから、野田某、一色某と我々の軍勢18000を率いて岩槻城攻めだ!

川越の扇谷上杉軍にも手伝わせるぞ!

お前がお飾りの総大将なんだから!

シャキッとしてるんだぞ!


あれ、あのなぁ憲長?

お前呑み過ぎだろう?

立花軍の援軍が来るから手を広げ過ぎたら危ないかもしれないかも?


お屋形!憲政ぁー!

黙ってお飾りの芝居してりゃ生かしてやるから!

死にたくなかったら、俺に逆らうなぁー!

ごらぁぁーぁー!!


──まるっきり極道ヤ●ザさんじゃん。─



──筆頭宿老、長尾憲長は軍事的手腕がありそうですが、ヤバい人柄みたいです。






──川越城、扇谷上杉朝定、長尾信忠


殿!蓮田城を包囲中の山内上杉軍、長尾憲長殿から宮代城が落ちたと知らせが来ました!


信忠!不味いじゃないか?

古河公方軍に味方しなきゃならんか?

立花家の和議を破れば国境を接してる我らが立花軍にやられ、川越城が取られる!


古河公方軍の援軍要請を断ったら最悪の場合、川越城が攻撃されるかも?

どちらに付くがギリギリまで耐えるしかないけど、やばいよな?


殿、長尾憲長殿から大宮城を攻撃するか?蓮田城攻撃に参加するように指示が来ております。


指示だとぉ?憲政兄貴からの指示じゃないだろ?家来の分際で長尾憲長!生意気な奴だな?!


殿!宿老が新しく就任してから山内上杉家の雰囲気が変わりました。

前の宿老、長尾勝久殿の頃とはまるで違うようです。長野業政殿と、長野一族が中枢から排除されたようです。長野親子が捕らわれた噂があります。


信忠!ギリギリまで古河公方軍と立花軍を天秤に掛けるしか無いだろう?

長尾憲長の要求はのらりくらり受け流してくれ!


はい!お任せください!




川越城の扇谷上杉朝定はギリギリまで生き残りの可能性を探ります。

立花領と国境を接してるから仕方ありません。


立花軍も岩槻城に援軍を派遣します。

ワクワクする展開になりそうです。

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