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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月9日~立花義秀から見える関東、小弓公方、足利義明から見える関東は風景が違う様です。各々の想いが動きます。

古河公方軍が下総の主戦場に到着しました。

雨の影響で行軍に時間が掛かり、疲労回復の為、2日間休息する事になりました。

小弓公方との決戦は12日からになりそうです。


立花家の援軍は木更津に向かっています。

援軍全てが揃い、里見軍と合流して小弓公方救援に駆けつける予定です。


雨の影響で主戦場の決戦が遅れる事になり、小弓公方側に運が向きました。

決戦が予想される12日までに里見軍、立花軍の援軍が小弓城にやって来ます。


下総の戦いが熱く展開しそうです。

1544年(天文13年)4月9日夕方~


─小弓城、小弓公方、足利義明、真里谷信之─


公方様!大変です!足利晴氏が8000の軍勢を率いて立堀城付近に到着しました!


なんだとぉ?

岩槻の太田家を攻撃中だったはず?

晴氏の主力軍は野田城を起点に松伏城を攻撃中だったはずだろー?

忍び達は何してたんだ?


公方様、敵方は当家の忍びを警戒して主な街道筋を警備してると思われます。警戒網に阻まれてる様です。


やられたなぁ、

千葉軍12000だけなら里見家と立花家の援軍があれば勝てる!と想定していたが……

甘かったか?

敵は20000になった!


しかし、負けてはならぬ!

足利晴氏!我が兄、足利高基を裏切った奴め!

自分の父に反逆して無念の死に追いやった極悪非道の悪者!許しておけぬ存在だ!


─しばらく筆頭宿老、真里谷信之に愚痴を語っていると里見家から朗報が来ました。

近習から書状を見ると……─



来たぞぉー!信之!

木更津城に立花軍3000!

明日10日には里見軍5000が集結!

合計8000の軍勢だ!

11日に小弓城に到着する!

敵は20000、こちらは13000!

なんとかなりそうだ!


はい、公方様!これで道が開けました。


信之!我が領内の城の城から兵力を集めるのは出来るだろうか?

決戦に備えて兵力を増やしたいのだ!


公方様、領内の城を守る兵士の大半は召集した農民達が主体です。武士達の大半が小弓城に来ております。彼らは故郷の地元の城だから守ります。

必死に守ってくれました。

八街城、中山城、木出城、和良比堀込城の兵士は降伏せずに全滅しました。

立堀城も最後に降伏しましたがほぼ全滅です。


生まれ育った地域を守る為なら戦う彼らですが、小弓城に出向いて戦う気持ちが有るか?否か?

おそらく、強制したら士気が下がります。


公方様!勇者を募りましょう!

極悪非道、親殺しの古河公方の野望を砕く勇者を募りましょう!

簡単明瞭な檄文を作り勇者を集めます!

各城から200名迄、人数を限定します。

如何でしょうか?


信之!見事だ!

強制はせぬぞ!勇者を募る!

各城で募り、城毎に集めて小弓城へ向かわせる!


はい、公方様、各城から武器のみ携帯する事に限定しましょう。兵糧を運ぶとなると遅くなり、搬入する時に混乱します。さらに部隊編成が大変です。集めた兵士を纏め、同士討ちを避ける為の装具や、旗などの用意が必要になります。

現在我が領内に残る城は10、その他は敵方の支配地域にあります。



なるほど、そうだな、信之!受け入れの担当者を決めて、直ぐに部隊編成しなければならん!

必要な人材を集めて準備に掛かれ!


──小弓公方家に明るい兆し?

決戦が近くなり、慌ただしくなりました。──



──府中城、立花義秀、鹿島政家──


殿!下総の援軍の輸送が順調です。

明日には援軍の全てが木更津に揃います。支援物資も順調に運んでおります。


そうか、多くは望まぬ事にする。

楢島達の活躍に期待半分、立花家が小弓公方家を救援した事実が必要だからな。


政家?

小弓公方、足利義明様は古河公方、足利晴氏と叔父、甥の関係だよな?


はい、ややこしい関係です。

先代の古河公方、足利高基の弟が足利義明様

足利高基の嫡男が足利晴氏です。

親子の仲が悪く、晴氏が父を幽閉して強制的に隠居させました。同時に山内上杉家の相続争いと連動した争乱になりました。


その争乱に怒った小弓公方様が千葉氏の小弓城を攻略して独立、里見家の支援を取り付け、周囲を制圧して領地を広げ、小弓公方を名乗りました。里見家の家臣達に小弓城周辺に領地を与え、小弓公方家と里見家の二重に所属する家臣団を作り上げて台頭しました。


古河公方家を相続した足利晴氏の最大の支援者、最大の兵力を持つ千葉氏と戦い、20万石程の勢力圏を持ちました。優れた指導力、行動力の持ち主です。

朝廷や、室町幕府は公認していませんが、黙認しております。


政家、古河公方家、小弓公方家、関東管領山内上杉家、扇谷上杉家、全て相続の争乱で地を流してばかりだな?

現在の当主4名全員が相続争いで一族の血を流してる。平和的に相続した事など滅多に無い様だな?


血が濃すぎる近親者との婚姻を重ねた結果、不妊だったり、病弱、相続に不適格な者が生まれ、養子縁組みに頼り相続争いが頻発、さらに宿老達も同様に相続争いに忙しいようだな?


室町幕府が成立してから関東を統治する為に関東公方、関東管領が設置されたのだが、逆に争乱の原因になっているのが現状だ!


政家、

下総の戦いで小弓公方、足利義明様が生き残れば、神輿に担いで古河公方、山内上杉、扇谷上杉を潰しても良いと考えている。


しかし、足利義明様が亡くなった場合の事も考えねばならぬ!

ご子息の扱い、戦後の後始末に考えねばならん事を幾つか想定する必要があるからな。


殿、承知いたしました。

想定いたしましょう。

それから、相模の戦いに従軍した将兵が休養を済ませました。

間も無く総勢24000の集結が完了します。


そうか、政家、古河公方軍の動きに応じた兵力配置が必要だな?

急がずにじっくり考えるとするぞ!

全ては下総の戦い次第だ!


─下総の戦いは府中城からは把握しきれません。数日遅れの情報を分析する事になります。

古河公方軍優勢なまま主力決戦が近づいて参ります─














室町幕府開設以来、関東争乱の原因は統治責任者の相続争いが原因でした。

全部纏めて滅ぼしたら良いかも?

統治責任者の中で、小弓公方、足利義明が1人だけまともな人かもしれません。

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