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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月9日~古河公方軍の戦いは下総が主戦場に移ります。本格的な下総侵攻開始!小弓公方軍に危機が迫ります!

鎌ケ谷城付近に2日滞陣した古河公方軍は4月9日から下総、小弓公方討伐に動きました。

鎌ケ谷周辺から千葉勢、原勢が滞陣してる立堀城まで凡そ30キロ、行軍する疲労を考えて2日掛けて到着する予定です。


小弓公方領に入り、行く手に砦や城が近づくと歯向かわない限り手出ししない事を通知すると無抵抗で通過出来ました。


小弓公方との直接対決が迫ります。


古河公方軍が下総を行軍中の情報は現地の小弓公方軍に伝わり、緊張が走ります。

本拠地小弓城に連絡すべく、急使を出しますが、古河公方軍の支配地域で捕らわれます。

急報が、届かぬまま時間が経過しました。


4月8日、横浜湊、六浦湊から木更津湊に立花家の援軍が海上輸送が始まりました。

3日で完了する予定です。



1544年(天文13年)4月9日~下総の戦いが動きます。


4月8日に出発した古河公方軍は鎌ケ谷城の北部から船橋北部を通過すると、退路の安全確保の為、2000の軍勢を船橋、八千代周辺に配置しました。この日は朝から雨が続き、想定よりも時間のかかる行軍になり、八千代に布陣しました。


翌9日早朝から晴れましたが、前日の雨で道がぬかるみ、行軍が遅くなりました。

八千代から佐倉を経由して9日夕方になり、予定よりかなり遅れて千葉軍12000の集結する立堀城に到着しました。

(前日の8日、千葉軍に攻撃された立堀城は降伏、開城済み)


──古河公方軍本陣、足利晴氏、梁田高助──


高助ぇー!疲れたぞ!道中こんなに道が悪いとは思わなかったぞ!

明日は休息しないと死んでしまうぞ!


はい!公方様、泥濘の為に大変な道中でございました。明日、戦うなど無理でありましょう。

1日か、2日、休息しなければ兵士達に負担がかかります。後程、千葉昌胤殿に伝えておきましょう。


──この夜、古河公方、足利晴氏、梁田高助、

千葉昌胤、原時胤、小山正長、佐野昌綱、小田政治、多賀谷正経が揃い、軍議が開かれました。


千葉昌胤、原時胤から状況説明が有りました。

敵の足利義明は小弓城に軍勢約5000で籠城している。士気は高く、里見軍の援軍を待つ様子だが、現在

援軍が来ていないとの事だった。


そんな状況なので、古河公方本隊8000の回復が必要と判断して2日間の休息が決まりました。

10日、11日が休息、12日から決戦に向かう予定になりました。



──木更津湊一帯──


4月8日から横浜湊、六浦湊に集められた軍勢、武器、馬、兵糧等大量の物資を輸送する為、荷卸し専門の人足が横浜湊、六浦湊、木更津湊に配置されました。


北条家から借りた人足100名、商船5隻、立花家が集めた人足400名

、商船40隻と協力して1日1往復、4月10日まで3日間で想定した援軍部隊と、武器、兵糧、野営装備物資、医療品を運びました。


横浜湊、六浦湊から兵士30名、武器、兵糧、野営装備品、医療品等を積込、木更津まで海路25キロの距離を2時間から3時間で到着します。人間の歩く速さは通常時速4キロ、ジョギングの速さで8キロ、少し緩い早足で12キロです。


ジョギングから緩い早足程度のスピードで海路25キロの距離を2時間~4時間で木更津湊に到着します。

現地で荷卸し2時間で完了、木更津で買い付け済みの品物を20分程度で積み込んで出航します。日没前に横浜湊、六浦湊に到着、積荷を卸して翌日運ぶ積荷を搬入して1日が終わります。


─海路2時間→100m→30秒

─海路2時間→1キロ→5分


─海路3時間→100m→42秒

─海路3時間→1キロ→7分


─海路4時間→100m→60秒

─海路4時間→1キロ→10分


感覚的に↑上記の目安になります。


4月8日~4月10日


──輸送内容──

下総小弓公方支援部隊

楢島正臣勢1000

長尾政頼勢1000

平山広季(ひろすえ)勢500

久良岐康國勢500

補給部隊

森久保勝成勢500


武器、兵糧、野営装備物資、医療品

は膨大な量になりました。

立花軍3000の5日分の物資

小弓公方家の支援物資

里見家の支援物資


立花軍に必要な物資を木更津湊周辺で仕分け、部隊別に仕分けします。

小弓公方家、里見家に必要な物資も仕分けします。



慣れない土地で大量の物資を扱うのは専門の役人が手腕を発揮しました。役人達は荷卸し専用に雇った人足達数百名に前払いで一時金を支払いました。


日払いで毎日太っ腹な賃金を支払い、1日三食を支給します。立花家特製の屋台が並び、焼そば、炒飯、餃子、豚汁、豚の丸焼き、鹿の丸焼き、うどん、蕎麦、握り飯など食べ放題でした。


想定した量の輸送は完了しましたが、まだ必要な物資は毎日海路輸送されて来ます。

人足達は1日三食バクバク食べて元気に働きます。


海水を利用した海水風呂も用意され、最後にお湯を浴びて身を清めました。着替えの下着や衣類は支給されます。着替えた下着や衣類は買い取ります。


無料の下着、衣類を与えられ、使用済みの下着や衣類を買い取り、清潔な身なりで働く様に仕向けました。


夜には有料ですが、清酒、焼酎を三杯まで限定で提供しました。

有料の肩揉み、足湯マッサージ、

役者による芝居や。太鼓の演奏、

的当て、すごろく、虎護符(とらんぷ)、人生ゲーム等が提供され、各地から集まった人足達が仕事の後に楽しく過ごしました。



現地調達の必須な物があります。

海路で馬を運ぶ事が出来なかったので現地で輸送専用に馬を調達します。

将校クラスの武将専用の軍馬も現地で調達します。


(馬は臆病なので、陸地から船に乗る訓練をしなければパニックになり、船に載せる事は不可能です。立花軍は軍馬ゼロの状態です。)


現地で、先乗りして、買い付けたり、借り受けたり、木更津から少し離れた地域まで買い付けに走り回りました。



─木更津城、里見義堯、真里谷信隆

、(JR木更津駅から東に1キロ、太田山公園に築城した想定です。)



湊を見下ろす木更津城本丸から眺めています─



信隆!立花家からの援軍の持ち込む武器、兵糧から多数の荷揚げされた物資は凄いじゃないか?

いきなり現れた数百の人足が良く働いており、見事に整理整頓されている。


はい、殿、あれなら1万人の部隊の兵站物資にみえます。

驚くのは立花領から集めた数百の人足達の働き振りだけで無く、1日三食が無料の食べ放題らしいです。

しかも見た事無い類いの旨そうな食べ物が並んでおります。



ほぉ、信隆、戦が落ち着いたら立花家の主将に頼むとするかな?


殿!既に立花家の商務奉行殿に頼んでありますから、ご安心下さい。

数日中に頂ける事になっております。


そうか!信隆!楽しみじゃな?


殿!そろそろ立花家の武将達と軍議を開きましょう。

千葉家の軍勢は平山城で敗退しましたが、本拠地、本佐倉城に近く、兵力の補充も回復も早いでしょう。


そうだな、日没前に立花家の武将達と軍議を開く!

信隆!手配を頼むぞ!


はい、承知致しました。


信隆、木更津城がこんなに立派に出来たのは義理の父、立花義秀様から多額の資金を頂いたお陰だ。

太田山の山頂に天守閣、その周囲に本丸、二の丸、北の丸、東の丸、

多数の技術者を預けて頂き、上総国最大の城にして頂いた。


木更津湊も援助を頂いた。未だ未完成であり、拡張工事が終われば上総国最大の湊になり、里見水軍の本拠地になる予定だ。


これだけの援助を頂いたのだ!

感謝の気持ちを現す為にも、出来る限りの事を成し遂げねば笑われるだろう。


従兄弟の本家、義豊と我が父を死に追い込み、俺を反逆者に仕立てあげた張本人が下総までやって来た!

古河公方!足利晴氏!

絶対に許せねぇ!


殿!間も無く安房、上総南部から兵力を集めた政木時茂が到着します!


時茂の兵力は?


おそらく2000程でしょう❗️


良し、すこしでも有難い!

里見軍、立花軍で8000

小弓公方様が5000あたりだな?

合計13000!

古河公方軍と勝負に成る兵力だぞ!


立花軍が援軍に来る噂を撒き散らした効果が有ったようだな?

半ば諦めていた状況が一変、戦える見込みが出てきたぞ!


──数日前から落ち込んでいた里見家の雰囲気が変わりつつあるようです。──



古河公方軍本隊が小弓公方を討伐に現れました。

決戦が近くなり、緊張が高まります。


横浜湊、六浦湊から立花家の援軍が海を渡りました。

なんとか援軍が間に合いそうですが、古河公方軍は2万の大軍です。


小弓公方軍、里見軍、立花軍を会わせても1万余りに過ぎません。


古河公方軍優勢の戦いは厳しくなりそうです。



─お知らせ─

里見家の内情にかかわる事を最後に加筆しました。

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