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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)3月31日~4月1日座間城の戦いが和議になりましたが、立花将広の奥の手が放たれる!?未来に広がる奥の手かも??

1544年3月31日、相模、座間城の攻防戦が終わりました。

立花家と北条家の和議が成立。

泥酔軍師、立花将広の仕掛けたハッタリ混じりの交渉術が炸裂しました。


どうやら負けた側の北条家にも納得出来る内容で決着しました。

1月の世田谷同盟交渉、先日の滝山城の和議交渉に続き、原町田の和議交渉も酒を絡めた泥酔作戦に嵌めて交渉成立させました。


立花将広は未来の為に北条家を操る手を考えています。果たして何を考えているのでしょうか?


勝手に外交に関わる事に手を出して大丈夫でしょうか?


さて、古河公方軍の動きも気になります。

下総の小弓公方領に深く侵攻しています。

更なる進展がありそうです。

1544年(天文13年)3月31日~4月1日

相模の戦いが和議成立から新たな動きがはじまります。



──3月31日夜、府中城

立花義秀、鹿島政家、地図を広げています。


殿!

原町田から北条家と和議成立の知らせが参りました!詳細は書状に記されております。


書状を見ながら頷く義秀。


よっしゃー!

見事に和議成立だ!

北条家から相模の四割を割譲させたぞ!

将広の奴、見事だ!読んでみろ!


渡された書状に見いる政家。


はい!敵を追い詰め過ぎず、座間城と磯辺城はそのまま北条に譲る形ですな?


そうだ、政家、書状に書いてあるが、座間城を町田方面から13000で抑えながら、上溝から4000背後に中津に6000、早川城から6000、合計39000で総攻撃準備を整えた状態で和議交渉を開始した。


まぁ座間城、磯辺城二つ、立花に寄越せ!

など要求すれば、彼らは名誉に掛けて退去せず、全滅覚悟の激しい戦いになろう、座間城は北条軍14000が抵抗する!互いに死傷者多数、後悔する結果になったであろうな。


政家、座間城と磯辺城を残したのが大正解だ

北条氏康も長く小田原城を留守に出来ぬ、今川義元の動きが気になろうからな?


殿!将広様が北条氏康を今川義元に噛みつかせる様です。北条家に何か仕掛けてみたいと書状に書いてありますが?

武田、今川、立花の同盟成立に支障があるやもしれません、宜しいのでしょうか?


政家、立花家は武田晴信と同盟できれば、残る1つは今川義元でも、北条氏康でも良い!


今までは北条家と長く対立していたが、隣接地の北条家と同盟組めるなら、今川家は切り捨てるのが良いだろう。

将広に任せよう!


はい!殿がそれで良いならば安心です。


政家!これから、武田、立花、北条の同盟成立に向けて外交を切り替える!

関係各所に外交政策の変更を通達だ!


はい!手配いたします。


──弟、立花将広の動きに即応、外交政策変更するなんて、切り替えの速さ抜群です。

公家文化に染まった貴族の様な今川家より、北条家の方が付き合い易いでしょう。



──4月1日早朝、原町田。立花軍本陣


昨夜、泥酔して座間城に戻った幻庵は北条氏康に和議成立の報告してすぐに寝てしまいました。


早朝、原町田から幻庵に是非見せたい物が有るからと、原町田の本陣に招かれました。


少々酒が残っていましたが、身支度をしていると、氏康が従者の姿になり、同行を申し出ました。


何ぃー!?

氏康?良いのか?

逢わせたいが、古河公方様にバレたら外交問題になるぞ?関東管領、上杉憲政殿にも疑われたら完全に孤立、立花家と手を組むしか生きる道が無くなるが、それでも良いのか?


はははは!

叔父上、今さら良いではありませんか?

従者達から昨日の様子を聞きました。

私自身が立花将広殿に逢いたくなりました。

面白い人物ですね。

泥酔軍師?とあだ名されてるとか?

(笑)


氏康!腹を括ってるなら連れて行こう!

ただし、立花家だって氏康に逢う事は秘密にしたいはず、武田、今川と同盟成立間近との噂があるからな。お前の身分は秘匿するぞ!



──原町田、立花軍本陣、

北条幻庵、従者10名到着、立花将広と護衛50名、全て騎馬にて移動、本陣北600メートル先に到着しました、令和の町田市、芹が谷公園一帯です。


──芹が谷、小高い山の頂上付近まで登り、徒歩にて移動しました。

見るからに築城しています。周辺の木を伐採して整地が始まっています。傾斜を利用した空掘りを作っています。


頂上には物見台が出来上がりました。

幻庵と10名の従者、将広と10名の護衛が物見台から座間城を眺めます。


──立花将広、北条幻庵


幻庵殿、ご覧あれ、ここから南に座間城、西に磯辺城、東にこれから譲り受ける深見城も見えています。

東に立花家の長津田城、成瀬城、北に小野路城、北西に小山田城まで見えています。ご覧の通り、芹が谷に築城中です。

手前に見える金森、原町田、鵜野森の陣地が砦に改築する。


さらに、磯辺城を囲む上溝陣地に築城、相模原、淵野辺、橋本に築城する予定でござる。



なんと!いやはや、将広殿!

立花家はやる事が早くて規模が桁違いで太刀打ち出来ません!

早めに和議して正解でござった!

(笑)


軍事的な予定は以上なんだが、実は、我らだけでは解決出来ない事があるのだ。

内政の問題なんだが聴いて貰えるだろうか?


将広殿、今、築城中の案内するなど、機密に関する情報を聞いただけでも驚いております。

聴くだけなら構いませぬが?

──ヤバイ、何か企んでるかも?流れ的に

ずるい話し方だよな?やべぇぞ!

氏康まで連れて来ちまったし、どーすんだょ?

と心の中で後悔してる幻庵───



幻庵殿!

ご存知だろうが、相原から淵野辺、町田方面を流れる境川と相模川の広い地域にの間に川が少なく、畑も水田も人も少ないようだ。

地形的に武蔵国の町田周辺の山に降った雨が地下に浸透して、相模国側の相模原周辺に地下水になり、井戸を掘れば水が出る!


しかしながら、川が少ない為に水田や畑を作るには難しい!

井戸から畑に振り撒く水を汲み上げ、運ぶのに苦労してる民を救いたいと考えたのでござる!


府中から技術者を集めて境川から分水して用水路を通す予定しています。


将来は橋本周辺から相模川を分水して相模原に通すつもりだが、北条家に頼みたい!我らの領地だけでなく、北条領の座間、海老名を通して乾いた大地を潤たいのだが、相模の民の安寧の為に手伝って貰えるだろうか?

まぁ、年内か?来年の着工か?古河公方軍との戦いが収まってからの事なんだがな!?



将広殿!参りました!

そこまで相模の民の事を考えてるなんて!

素晴らしい計画です。

しかし、氏康と重臣達と考えねばなりません。

これは、府中のご当主立花義秀様のご意向でしょうか?

正式な要請なら尚更慎重に協議しなければお答え出来ません。


だははは!

幻庵殿、流石だ!(さすがだ!)

簡単には引っ掛からないようだな?

もちろん非公式な打診だ!

将来、立花家と同盟して未来を切り開く度胸が有るか否か?含みながらの非公式な打診として聴いてくれ。


氏康殿とじっくり考えて貰えば良い。

立花軍が古河公方軍に勝つのか?負けるのか?

見定めて構わぬ、ただし、早い方が価値が高い事は確かだ。


──立花将広の狡い話しの進め方に簡単には釣られない北条幻庵、非公式と言いながら、巧みに誘います。北条氏康は従者に変装して全てを聴いていました。話題に入り込むのを我慢しています。



さて、せっかくだから酒でも呑むとしよう!

ほれー!酒だぁー!

ツマミも早く持って参れー!

太鼓を叩けぇー!


ダダダン!にっぽん!

ダダダン!にっぽん!

おぉー!にぃーぃーっぽーぉーん!

にぃーぃーっぽーぉーん!

にぃーぃーっぽーぉーん!

にぃーぃーっぽーぉーん!

ヘイヘイ!ヘイヘイ!


騒がしく応援歌が始まり、美女30名が胸元、背中を見せるお色気抜群の衣装で清酒に焼酎とツマミが運びます。


従者に紛れた北条氏康が幻庵に絶対呑み過ぎるな!と注意しますが、幻庵の両側にに美女が侍り、氏康も腕を引かれて幻庵から引き離されました。


しばらく歓談が続きます。

幻庵が泥酔して将広と大きな声で府中の街で遊んだ昔話しに夢中でした。


やがて突然でした。


立花将広殿ぉー!!紹介するぅー!、

我が自慢の甥っ子!北条氏康だぁー!


氏康の目の前に立花将広が現れました。(笑)

ベロベロに泥酔した幻庵が遂にやらかしました。

(笑)


仕方無く、居ずまいを正し、両手を付いて挨拶しようとする氏康に、ガバッ!とハグする将広。


氏康殿ぉー!逢いに来てくれて感激だぁー!

是非にも逢いたくて溜まらんかったんじゃー!

さらにガバッ!っとハグに力が入りました。


それから1時間は泥酔軍師、立花将広ペースで未来の話しに花が咲きました。

最初は警戒していた氏康ですが、滝山城の攻防戦の話し、今回の相模の戦いの戦略、戦術の話しが切っ掛けで将広と打ち解けて話が進みました。


時期当主、立花義國も宴席に現れ、氏康、幻庵と挨拶を交わし、非公式な宴席が華やかに盛り上がりました。


午前9時頃からはじまり昼12時を過ぎた頃、将広の案内で氏康、幻庵が離れに誘われました。


幔幕の中に屋根付きの風呂が用意されています。

1人に美女四名が付き添い、全裸になりました。

お湯を掛けられ、全身を石鹸で洗います。

美女達は白く薄い生地の湯浴み衣装です。

念入りに洗うと垢擦りをします。


氏康殿、幻庵殿、気持ちが良いだろうか?

幻庵殿は十年振りかな?


はい!十年前の府中の風呂に入りたくてたまりませんでした。感謝いたします!


叔父上!初耳ですよ!

(笑)


氏康!素面(しらふ)で言える話しじゃないからなぁー。


だははは!まぁ二人共楽しんでくれ!


戦場で甲冑を着ていたから氏康、幻庵は湯浴みが出来ず日々を過ごしていました。

首から肩、背中にお尻に両足、手の指や足の指までの垢擦りに感激しています。

洗って、垢擦りして繰り返し三回行いました。

頭を洗われると汚れた毛穴がスッキリ、長髪も丁寧に洗い流します。

氏康、幻庵は

ヨダレが出るほど頭が気持ち良くなりました。


美女達が三人の全身を洗い終わり、三人は大きな湯船に入りました。


ぷはー!

ふぅー!

氏康、幻庵が熱い湯に浸かり癒される声をあげました。


湯船から出ると、三人の身体を美女達が拭いてくれます。着替えを手伝います。

下着を着付けすると無駄な髭を剃り、髭を整えます。整髪して髪結いを済ませました。


氏康、幻庵に府中で流行している武将向けの派手な婆娑羅軍装束に着替えました。

氏康に金色の竜神、幻庵に銀色の竜神がえがかれています。


見違える姿で従者達の宴席に戻ると歓声と拍手が上がりました。従者達が喜ぶほどかっこいい姿だった様でした。


緑茶と茹でた栗と蜂蜜を混ぜたモンブランが出され、従者達の舌を唸らせました。

立花家の酒とツマミと甘味のデザートの食文化に

触れて、氏康、幻庵と和やかに宴席が終わりました。



氏康、幻庵の二人は満足した笑みを残し、座間城へ戻りました。



立花軍、北条軍の撤退が始まりました。


武蔵国、相模国の国境の戦いは留守番役の部隊を残して、次なる戦場に移動します。












やっぱり酒、清酒に焼酎が大活躍しました。


やっぱり立花将広!泥酔軍師の策が嵌まり過ぎ?


立花家の外交方針まで変えてしまいました。


北条家が立花家と手を組そうな気配になりました。古河公方と手を結んでいるハズが、状況が変わりそうです。

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