表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/466

1544年(天文13年)3月 30日、戸塚の戦いに負けた立花軍が回復して早川城を奪取したから座間城の北条氏康が頭を抱えました。補給路が遮断されました!さて、どーする氏康?

3月30日の午後~


──座間城、北条氏康、北条幻庵


早川城陥落の報告から北条軍の劣勢が明らかになりました。

隣に3キロ離れた海老名城、さらに相模川対岸にある厚木城が脅かされています。


原町田の立花義國が軍勢を南下させます。

座間城の攻撃が始まりました。

鵜野森から小山田勢4000が座間城の西へ廻り、原町田から立花義國勢6000が座間北側、表門近くに進出、張り巡らした馬防柵に阻まれながら攻撃を始めました。


暫く遅れて上溝から瀬沼勢4000が座間城

南の北条綱成の陣地に進出しました。

瀬沼勢は綱成が守る陣地の西から攻撃します。

昨日と同じ場所を攻撃します。


昨日と違い、三田勢達の6000が現れません。

時間が経過すると北条綱成の陣地は西側の防御に兵力が集まりました。防御する綱成勢6000の大半が西側に意識を取られていました。


そこに、金森の陣地から前日に休息して元気満々の山口勢3000が、綱成勢の陣地の東側から侵入しました。


手薄になった防御柵を突破して防御陣地の中央部を目指します。

西側に廻した兵力を戻すのに手間取り、陣地深く、山口勢が食い込みました。


立花軍の戦い方は近距離でも弓部隊を先頭に連射します。長槍に援護され、距離を保ちながら倒して進みます。接近戦になると通常の槍部隊が対応します。

指揮官クラスの相手のみ首を取ります。後は切り捨て、打ち捨て、叩き捨てにします。

多数で少数を囲み、弓の連射、長槍で叩き、戦意喪失を狙います。

倒れた敵をあえて止め(とどめ)を差さない事もあります。


倒れた敵は味方に収容されても、足手まといになります。戦いに専念する敵の数を減らす事に繋がり、敵軍の動きを鈍らせる効果があります。


殺してしまうと後始末が面倒になります。

土に埋めないと疫病の原因になり、供養しないと精神的に落ち着く事ができません。


激しい戦闘が続きました。

綱成軍が劣勢でした。

綱成の近くに山口勢が迫りました。


そこに、北条幻庵が800を率いて救援に現れ、山口勢の背後から攻撃します。

不意打ちに成功した幻庵勢と山口勢は白兵戦となり、隊列が乱れました。

綱成勢も反撃します。

山口勢はここまでと諦め、退却します。

山口勢の退路に幻庵は200の伏兵を配置しています。

しかし、山口勢は侵入路から退却せず、陣地の南側から手薄な守りを突破して陣地を抜けました。


陣地の南門を守る兵士は外側の守りを固めていました。陣地の中を抜けて来る軍勢3000を見て恐怖の余り、門を開けて無抵抗で山口勢の通過を許しました。幻庵勢が山口勢の背後から追撃します。


南門から抜けた山口勢は陣地の西側を攻撃する瀬沼勢に合流しました。

その様子を見た幻庵勢は距離を保ち、静観しました。


瀬沼勢は攻撃を停止、山口勢とともに整然と上溝方面に引き上げました。

山口勢は大回りして金森の陣地へ戻りました。

3月30日、夕刻~


──座間城、北条氏康、幻庵


叔父上!

ご無事で何より!

南側陣地が激戦だったと聞きました!


氏康、かなり危なかった、間に合ったから陣地は守れた!

中津から三田勢達の6000が攻めて来たら落ちていたかもしれん?


立花軍は巧みに作戦を練って攻撃して来る!

明日はもっと厳しくなるぞ!


早川の立花軍が6000、明日でも座間城に来るなら完全にやられそうだ!


──そこに、朗報が来ました。


風魔の忍びが立花家のキャバクラ作戦の網に掛かりながらやっと、座間にたどり着きました。

書状が氏康の手に渡りました。


叔父上!来ましたー!

ついに、古河公方軍が3月28日、岩槻太田家の宮代城、春日部城を攻撃、江戸太田家、小弓公方家の領内に侵攻しました!

3万から4万の大軍を動員しました!


そうか!!

氏康!立花家は相模に配置してる軍勢から古河公方軍との戦いに向かわせたいはずだ!

粘ればなんとかなりそうだぞ!


叔父上、立花家は2日前には古河公方軍の動きを把握していたでしょう。

滝山城の戦いから石神井城の戦いに和議で解決しています。


2日連続の座間城攻めは理由がありそうです。

和議に持ち込み、早く古河公方軍との戦いに軍勢を移動したいはず、和議の申し出を待ちましょう。


氏康、和議になれば、今、立花軍が占領した場所が全部取られるのは覚悟しなきゃならん。

玉縄城、鎌倉周辺、三浦半島は守りたいが、戸塚、長後、早川城の線上が取られ、金森、原町田、鵜野森、上溝から北側全て、相模原、橋本から津久井城の線上を取られるぞ!


さらに、津久井城から南下して中津に三田勢が制圧している。

この辺りまで主張されたらかなり厳しいぞ!


はい、相模全体の三割から四割の割譲を主張するでしょう。

最悪は相模川から東を全て、玉縄城から鎌倉周辺、三浦半島まで要求するかもしれません。

相模の半分を要求するかもしれません。



──古河公方軍が侵攻開始した事で相模の戦いに変化がありそうですが、北条家の危機は続きそうです。



──原町田、立花義國、立花将広、


夕刻~


義國、2日連続の城攻めで北条軍も疲れて来ただろう。まだ、古河公方の動きを知らぬかもしれんが、明日には知る事になるだろう。

明日、和議の提案するぞ!

早朝に和議を申し入れ、午後から和議の交渉に入る。今夜は和議の内容を考えるぞ!


はい、承知しました。早く纏めて、古河公方軍との対決に備えなければなりません。


そうだ、擦り合わせてごねたら津久井城を武田晴信に譲る!(笑)

これで脅してやるぞー!

(笑)




相模の戦いが和議に向かいそうです。

相模が落ち着いたら、さらに厳しい戦いが待ち受けています。



前書きについ夢中で戦闘場面を書き込みして止まらなくなり、そのまま、きりがつくまで書き込みしてしまいました。(笑)



お詫び、句読点の間違い、和議内容の領土割譲に関する表記の一部を修正、加筆しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ