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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)3月30日、古河公方足利晴氏が小弓公方、岩槻太田家、江戸太田家征伐にやる気満々です。

古河公方足利晴氏に朗報がありました。

前日に下総、小弓公方領、中山城、八街城が落城しました。開戦2日目で順調に成果があがりました。


古河城から出撃した足利晴氏は軍勢10000を率いて25キロ東南の岩井城に到着しました。

本日は南へ12キロ、野田城へ移動します。

野田城から4キロの松伏城を攻撃する予定です。

松伏城を落とせば、岩槻城まで12キロ。

岩槻太田家に強烈なプレッシャーを与えます。


岩槻太田家当主、太田資正は府中の立花義秀に援軍を要請しました。


松千代の予知夢で古河公方軍の動きを事前に知る立花軍は石神井城主、宿老、佐伯勝長を主将に吉良頼貞。立花義弘の8000が29日午後、浦和城に到着しました。


江戸太田家、太田資高も府中に援軍を要請しました。国分寺城主、本多広孝を主将に加賀美利久の軍勢を合わせた6000が29日、品川城に到着しました。

30日には松戸城に入る予定です。


古河公方軍は順調に作戦を展開中、立花軍の援軍が予定通りに行動中ですが、立花軍が有利に戦うには、相模の戦いが終結し、相模から兵力を移動出来れば可能です。


相模に派遣してる兵力がそのままなら、立花軍はかなり苦戦が予想されます。





1544年、3月30日、古河公方軍が順調に作戦を展開します。

前日に古河城を出発、岩井城に到着した古河公方軍は本日、野田城に向かいます。


──岩井城、 足利晴氏、梁田高助


公方様!

下総の千葉勢が八街城を落とし!原勢が中山城を落としました!


おぉー!やったぞ!幸先良いぞ!

これなら直ぐに小弓公方を征伐出来そうだな?


はい!

千葉勢は中山城から1里(4キロ)の木出城を攻撃します。原勢が1里先の和良比堀込城(わらびほりごめ)を攻撃します。


こちらの2つが落ちたら、千葉勢の本拠地、佐倉城からの補給路が繋がります。

小弓公方の本拠地まで3里弱(10キロ)です。


ほぉ、高助、楽しみになってきたぞ!

あと数日で小弓公方、足利義明の首を挙げられそうだが、小弓公方を助けに里見家の援軍は来るのか?


はい!大丈夫です。援軍を出すのは難しいでしょう。

随分以前から最大の支援者、里見義堯と重臣達の離間工作に成功しています。


正木、真里谷(まりがやつ)、武田、土岐、酒井の一族が小弓公方派と里見義堯派、反義堯派の3つに別れており、反乱が起きる寸前の状況です。


反義堯派は前当主、里見義豊の遺族関係者、遺臣が多数参加しております。家督相続の混乱が根深く、我が陣営に内応する者がおります。


小弓公方征伐が済みましたら、里見征伐も可能でございます。


ほぅ?下総から上総、安房まで征伐出来るのか?

だとしたら?年内に立花征伐が可能になるぞ!


はい!下総、上総、安房を制覇出来ましたら、年内は新たな家臣団を編成して兵力を再編します。

準備が出来次第、征伐が出来そうです。


そうか!それは良い事だ!

立花征伐が終われば関東に敵無し!

北条氏康を従え、姻戚の今川義元を先鋒に上洛するぞ!

今の幕府を建て直し、俺が天下に号令するぞ!


はい!お供させて頂きます!

上洛など、夢のようでございます。



──なんと大胆な妄想なんでしょうか?

でも、下総、上総、安房統一したら立花軍を圧倒する兵力になります。

上洛する!なんて飛躍し過ぎ!(笑)

bye筆者




──木更津城、里見義堯、正木時茂


殿!

小弓公方、足利義明(よしあき)様の八街城、中山城が落とされました!


不味いな、援軍出す余裕など無いからなぁ、公方様が援軍を望んでおられるが、どーにもならん。

公方様の兵力ではやがて小弓城まで攻めこまれるだろう。小弓城も守り切れぬだろう。


水軍を派遣するか?

海から逃れて頂くしかなかろう。


はい!それしかございません。

しかし、真里谷(まりがやつ)、武田一族が公方様を手放すとは思えません。

奴らは公方様を擁立して、古河公方家を相続させるなどと夢を見ていました。

公方様と里見家を引き離し、殿が小弓城を訪れても対面させなかった輩です。

意地でも殿に公方様を渡さないでしょう。


あり得るとしたら、殿?

奴らは立花家なら、頼るかもしれません!


小弓城から逃れ、府中の立花家を頼り、古河公方軍を倒して足利晴氏を追放する事を考えるでしょう。


元来、足利義明様が次の古河公方に就任する事を目指してまいりました。海路で品川湊に渡り、立花家を頼る可能性があります。


時茂!

有るかもしれんな?

水軍は出さぬ、奴らの好きにさせよう。

しかしながら、立花家を頼らず、小弓城から南の市原城へ逃れたら、真里谷、武田と決別したと考えようぞ!


袖ケ浦城から救出部隊を出して公方様を受け入れよう。それからは里見家から府中の立花家に公方様を託す事にする!

立花の義父上(立花義秀)なら、公方様の事をお守り頂けるだろう。



はい!

それでは、袖ケ浦城と公方様の市原城に手配致します。公方様をお招き出来たら宜しいのですが、出来る限りの事をいたしましょう!



──里見家と立花家の婚姻関係について──


里見義堯の先代の当主、里見義豊が里見義堯の父、里見実堯の娘(義堯の妹)を養女にしました。


養女を立花家の次期当主、立花義國へ嫁がせました。


その後、当主、里見義豊が謀反を疑い、実堯を暗殺する事件が起こりました。

従兄弟に父を謀殺された里見義堯は正木時茂を従えて挙兵、無実の罪で父を討たれたと、大義名分を掲げ、大掛の戦いに勝利して義豊から当主の座を奪いました。


里見家から嫁いだ養女が主人公、松千代の母になりました。


主人公、松千代と里見義堯は叔父、甥の関係です。松千代が誕生した時に立花家から多額の援助があり、史実に無い木更津城が出来ました。


立花家から資材や大工、多数の技術者が派遣され、水軍や交易船、漁船が多数出入り出来る湊に房総半島最大の城、木更津城が完成しました。




古河公方軍の影響で房総半島が揺れています。


古河公方、足利晴氏が壮大な夢を語りました。

上洛して幕府を建て直し、天下に号令する!?


小弓公方、足利義明を推戴する真里谷、武田一族の野望が明らかになりました。

足利義明を次の古河公方に就任させる!?


各々の陣営の思惑が錯綜します。

思い通りになるか?ならぬか?


これからの戦いにに注目したいと思います。



追伸、文章の一部修正、加筆いたしました。

分かりにくい部分を直し、加筆いたしました。


千葉勢の攻撃する城、木田城→木出城に修正しました。実在の城名を間違えていました。

お詫びいたします。

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