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戦国大河小説、立花家三代戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!武蔵国、府中から関東を制覇して、上杉謙信、織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)3月28日、古河公方軍が動きます。岩槻太田家、江戸太田家、小弓公方家に攻撃を仕掛けます。

北条綱成の活躍で戸塚の決戦が北条軍の勝利になりました。

立花軍が岡津城、久良岐城に退却しました。

鎌倉、三浦半島周辺の補給路が守られ、海老名城から座間へ輸送ルートが開きました。


但し、退却した立花軍が回復して再度玉縄城を脅かす可能性があり、油断出来ない状況です。



北条綱成は海老名城へ移動します。

中津の立花軍との対決を望んでいます。

海老名城から4キロ離れた北条氏康の判断が待たれます。


遂に、古河公方が始動します。

立花家は関東最大勢力の足利晴氏を相手にどんな戦いになるのでしょうか?


北条氏康、北条幻庵が待ち望んだ古河公方の参戦で相模の戦いの流れが変わりそうです。



─府中城、前日27日の朝

─立花義秀、鹿島政家─


関東の広域地図を広げて思案をしています。

松千代が久々に会いに来ました。

美人侍女達4名を引き連れ、抱っこされてやって来ました。胸元が見える衣装が護衛の兵士の目を釘付けにしました。


「お爺ぃー!いるー?」

護衛の兵士の目が美人侍女に釘付けになります。

いつもの様に案内されると、スタスタ走って義秀の胸に抱きつきました。


松千代を抱きしめながら、義秀の視線は美人侍女達の胸元に注がれています。

政家までも、チラチラ見てしまいます。


「お爺ぃー!

おおくにたまのおーかみさまがー!

教えてくれたの!

くぼうの軍勢がくるよ!

みやしろ!かすかべ!かまがや!

それから、やちまた!なかやま!

5つの城がビシバシドーンと攻撃されるよ!」


美人侍女達はクスクス笑っています。


「ぶはははは!わかった!

わかったぞぉー!

古河公方軍が岩槻太田家の宮代城、春日部城、

江戸太田家の鎌ケ谷城、それから、小弓公方家の八街城、中山城を攻撃するんだな?

大國魂神社の大神様が教えてくれたんじゃな?」


「お爺ぃー!あたりー!」


早速、松千代の知らせを信じて、宮代城、春日部城、鎌ケ谷城、八街城、中山城に駒を配置して、対処を考えます。


「政家!

岩槻太田家、江戸太田家は援軍派遣して救えそうだが、小弓公方までは手が回らんなぁ…

相模の兵力配置も見直しせねばならん。

北条氏康と和議にする必要があるかもしれん?」


「殿、戦場が一気に拡大して、かなり苦しくなりそうです。北条氏康との和議を急ぐ必要がありそうです。

早めに想定しましょう」


「あのねー!ほーじょーさんがねー。

やだやだするならー!

つくいのおしろ、たけださんにあげちゃうぞー!

それでだいじょーぶ!」


「だはははは!松千代!わかったぞ!

和議の内容に北条氏康がごねたら、先日攻略した津久井城を甲斐の武田に譲るぞ!って脅すんだな?」


「ふふふ、お爺ぃ!あたり!」


「なるほど?かなり効き目が有りそうですな?」

鹿島政家が唸り、感心する策でした。


「まぁ今、占領してる原町田、鵜野森、金森、上溝、古淵、淵野辺、相模原、橋本、津久井の線から北側を立花領に認めさせよう。

詳細は原町田の義國(次期当主)に決めさせる」


「ははっ、畏まりました」


「まぁ軍師に将広(弟、立花将広)がついて居るから、任せて大丈夫だ。津久井城なら本当に武田に与えてみたら楽しくなるかもしれんな?」


「はい、北条氏康は大の武田嫌いらしいですから、本当に与えたら面白いでしょう」



―3月28日―

─古河城―

―足利晴氏、梁田高助―


「高助!準備は良いな?」


「はい!栗橋城を発進した野田勢5000が宮代城を攻撃します。

幸手城を発進した一色勢5000が、春日部城を

攻撃します。

柏城から発進した高城勢5000が鎌ケ谷城を攻撃します。」


「承知したが、他には?」


「さらに下総では、千葉勢が7000が八街城を攻撃を始め、さらに原勢5000が中山城を攻撃します」


「川越城の上杉朝定から返事は来たか?」


「いいえ!未だありません!」


「朝定の奴、石神井の戦いに負けて、立花家と年内争わないとか、和議の条件交わしたらしいが?

まだ、説得出来ないのか?」


「はい、まず、国境の上尾城に兵力を集めるように要請しておりますが、なかなか腰をあげません!」


「あいつら、立花家に負けて悔しく無いのか?

女々しい奴らだ!

よし!上杉朝定に大宮城の攻撃を命じるぞ!」


「高助!使者を立てろ!

大宮城を攻略して岩槻城攻めに参陣したら岩槻城を与えても良い!

その様に書状を認め(したため)、言いくるめろ!

岩槻城が貰えるかもしれぬ?と上手く騙してやるのだ!」


「お館様!名案です。早速手配いたします!」


「それから、前橋の山内上杉憲政から援軍要請の返事は未だなのか?

未だなら催促しろ!」


「はい!お館様!山内上杉憲政殿から返事がありません!再度要請いたします!」




川越城の扇谷上杉朝定は、3月23日の石神井城の戦いに破れ、立花家と和議を結んで窮地を逃れました。

石神井が包囲され、討死覚悟する状態で結んだ和議ですから、圧倒的に不利な条件です。

今年の年末の12月31日まで、立花家に敵対しない約束を結ばされ、屈辱を味わっています。

足利晴氏の命令で、家中の強硬派が立ち上がり、上杉朝定を説得する可能性が高まります。


3月28日、早朝から古河公方軍始動、岩槻太田領に侵攻が始まりました。


古河公方軍は宮代城に野田勢5000、春日部城に一色勢5000が進撃、両方の城から本岩槻太田家の拠地岩槻城まで8キロ、岩槻太田家の存亡に関わる事態です。


さらに古河公方軍は江戸太田領に侵攻が始まりました。鎌ケ谷城に高城(たかぎ)勢5000が侵攻します。

江戸太田領の東端、府中から50キロ、立花家が江戸太田家を支援するには厳しい距離です。



古河公方軍、下総、小弓公方領に侵攻開始、八街城に千葉勢7000、中山城に原勢5000が進撃しました。

中山城から小弓公方の本拠地小弓城まで12キロの距離にあり、小弓公方が窮地に陥りました。

小弓公方家は立花家と緩やかな友好関係にあります。

小弓公方家の最大の支援をするのが里見家です。

立花家当主、立花義秀が里見家から嫁を貰い、友好を結び、外交的に立花家は小弓公方を支持して、古河公方家と対立しています。

立花家の軍事力では下総まで援軍を出す余力は無く、こちらは静観するしかありません。



──府中城―

―立花義秀、鹿島政家―


午後になると、古河公方軍始動!各地に侵攻の知らせが届きました。


「殿!やはり来ましたなぁ。

松千代様に知らされていたから対処出来ますが、

それでも、厳しいでしょう」


「そうだな、政家、大國魂神社の大神様と、松千代に感謝せにゃならん!

毎回、立花家の危機の度に大神様から夢で知らされて救われておる!」

立花義秀、鹿島政家の二人は大國魂神社の方角に手を合わせて頭を下げて、大神様に感謝の気持ちを捧げました。


「政家、この戦が落ち着いたら大國魂神社にお参りして、大神様に御礼を申し上げなきゃならんなぁ。

先の大宮司のご老公、猿渡盛胤様と大宮司、猿渡盛村様にも報告せねばならんなぁ」


「はい、その時には松千代様も一緒に参りましょう。猿渡のご老公様が松千代様に大層惚れ込んでいらっしゃいます」


「政家!松千代の美人侍女達の服装!

胸元の谷間!あれはダメだろう!

ご老公に見せるわけにはいかんぞ!

ぶははは!御神域に入る事は不味いぞ!」


「殿!すでにご老公が正月に府中城に参られた時に美人侍女達の服装を褒めていらっしゃいました。

さらには、松千代様が度々大國魂神社にお参りに向かわれると美人侍女達も同行して、ご老公の御殿に招かれております。

その際の服装は控え目になっております。

大丈夫です!」


「政家?やけに詳しいなぁ?(笑)

あれは、俺が選び抜いた美女だぞ!

家中から見込んだ娘、忍びの娘を松千代の護衛に当たらせ、容姿に油断した相手から情報を引き出す役目を与えておる!

俺に報告せず、なぜ政家が知ってるんだ?」


「あのぉ、殿?宿老五家は大國魂神社に奉仕する為

一族から神職や、事務方、様々な奉仕する者がおります。その者から聞いた話ですから」


「なんだ、政家!

お前が美人侍女達から、先に報告聞いてたのかと勘違いしたぞ!」


「殿、美人侍女達もお参りの服装の報告までは無用と考えたのでしょう。

それにしても、あの美貌、胸元、つい油断して情報漏らしやすくなりそうですな?」


「男は美女に弱いからなぁ?

松千代が普段から当たり前に美女に囲まれてるから、将来、美女に騙される事も無かろう?」



松千代が夢で大神様から知らされた情報が美女談義でヨタ話する余裕になりました。

もし、知らなかったら、パニックになったかもしれません。


「殿!それにしても、援軍を早目に出しましょう!」


「わかった!政家!忙しくなるぞ!」


「殿、滝山城の和議を山内上杉憲政がしっかり守るでしょうか?

更には石神井城の和議を扇谷上杉朝定がしっかり守りますでしょうか?

古河公方の攻勢に乗って彼らは援軍を出すかもしれません。両家が違約した場合、極めて厳しい状況になります!」


「政家、最終的な決戦を避けて和議で犠牲を避けた意味は古河公方との戦いになる事を見切っていたから、戦力を維持する為だよな!」


「はい、その通りにございます」


「山内上杉、扇谷上杉両家には手痛い損害を与えた!

士気が落ちた直後で今の彼らには気力も無いと信じて戦うしか無いのだ!」


「ははっ!畏まりました!」



さて、援軍和議の約束など戦国時代に守られるか?

厳しい状況は続きます。

さぁ、遂に古河公方軍が攻勢に出ました。

攻撃範囲が広く、立花家も全てに対処するのは無理です。


相模の北条氏康との戦いに影響します。

座間城で窮地の北条氏康に朗報です。


立花家の心配なのは、古河公方の要請で川越の扇谷上杉朝定、前橋の山内上杉憲政が援軍を出す事です!勝敗を左右するほど重大です。




さて、援軍が来る?来ない?

どちらでしょうか?



古河公方は今年の1月に立花領の品川城と品川湊を奪う計画を建てましたが、立花家に阻止されています。

壮大な戦いで圧倒的に勝つ事が目標です!

厳しい戦いが始まります。

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