1547年(天文16年)3月中旬〜下旬、上洛使節団帰国!松千代に御神託!
立花義國と上洛使節団が帰国します。
これから将来の布石を打つ為、奥州伊達家と強く結び付く事を目指して内乱の仲裁と縁組を目指します。
1547年(天文16年)3月中旬〜下旬
立花家の船団は熊野水軍の護衛を受けて堺湊から3月15日に和歌山湊、3月16日は田辺湊に停泊しました。
その先は鳥羽水軍の護衛を受けて3月17日、18日の二日間は鳥羽湊に停泊して休養を取り、3月19日の未明に出航、伊豆国、下田湊に日没前に到着、3月20日に横浜湊に入り、21日、武蔵国、町田の芹ヶ谷城に宿泊しました。
3月22日、儀仗騎兵2000に導かれ、立花義國と勅使を含む1600の軍勢が芹ヶ谷城を出発、凡そ4里(16キロ)離れた大國魂神社にお参りに向かいました。
大國魂神社周辺には上洛を果たした次期立花家当主、立花義國と勅使の行列を迎える為に儀仗兵3000と領民2000程が拍手と歓声、府中囃子の太鼓と笛の音色で歓迎しています。
「エイ!トウ!エイ!
エイ!トウ!エイ!
エイ!トウ!エイ!
エイ!トウ!エイ!」
儀仗兵達の歓迎の声が響き、立花義國以下、勅使と主だった重臣達は大國魂神社の正門から本殿に移動しました。
御参りと御祓いを済ませた一同は正門から出発、儀仗兵の歓迎の声や領民達の拍手と歓声を浴びながら府中城に入ります。
朝廷の勅使として万里小路頼房、烏丸義光の二人を迎える為、正門前には立花義秀と重臣達が勢揃いました。
府中城では上洛の成功と勅使の歓迎を兼ねた宴席が行われ、大いに盛り上がりました。
宴席終了後、立花義國は父、立花義秀に本願寺宗主、証如の妹、眞奈姫を側室に娶った事を報告、義秀は眞奈姫と対面を済ませました。
翌3月23日、立花義秀は上洛の成果を喜び、嫡男、立花義國、弟、立花将広を呼び出しました。
「義國、将広、良くやってくれた!
上洛の目的は充分果たした上に幕府側に参加して反乱軍に大勝ちしたとは!
ぶははは!出来過ぎじゃ!
ぶははは!痛快で笑いが止まらぬ!」
「ははっ、父上、全ては父上が軍師役に叔父上(立花将広)を付けてくれたお陰にございます!
叔父上は松永久秀、三好長慶に策を授けて幕府軍を勝利に導きました!」
「ぶははは!将広!天晴じゃ!」
「ぐははは!兄上、楽しい上洛だったぞ!
本願寺、大徳寺、東福寺、石清水八幡宮、堺衆の武将達から義國を是非援軍の総大将に!と託されて、幕府を勝利に導いたのじゃ!義國を褒めるべきだぞ!
更に本願寺の宗主、証如の妹、眞奈姫を側室に迎えて連れて来たから立花家と本願寺は親戚になった!
本願寺は大阪に僧兵を最大5000の動員が出来る!必ず立花家の役に立つはず!
兄上、その決断を褒めてやってくれ!」
「ぶははは!義國!将広!互いに役目を果たして万々歳だ!本願寺宗主から側室を承知で貰い受けたのは良い判断だ!
とにかく、今回の上洛は大成功だ!
さて、報告書にもあったが、義國が考えた東福寺の別邸を立花家の大使館にする提案は賛成だ!
重役の中から人物を選抜して送り込むとする!
護衛の兵士も相応の人数を考慮するぞ!」
「ははっ、感謝致します!」
「ぶははは!東福寺の立花家別邸を大使館に格上げとなると御所まで1里強(6キロ)、洛内の目の前に有り、四条烏丸の立花家商館まで1里(4キロ)、こちらの隣接地に朝廷主導の洛内警備の中心、四条烏丸陣屋を設立するとなら、洛内の治安対策は大いに改善するだろう。陣屋を強化すれば城塞として使える!
朝廷を守るには都合が良いぞ!」
「はい、【東福寺の会盟】にて朝廷の為に本願寺、大徳寺、東福寺、石清水八幡宮、堺衆の軍勢が洛内の警備を行い、戦時には協力して御所の護衛や朝廷を守護する盟約を結びました。
その成果が山崎の戦いで幕府軍を支援する際に10000余の軍勢が集まり、朝廷にとっても頼もしい存在になりました!」
「良し良し、それは良かった。
さて、義國、将広!上洛した者達は疲れているだろう?
上洛した者達は本日より5日間の休養を与える事にしたぞ!其方らも出来る限り休め!」
立花義秀は上洛した者達が2月上旬から40日余の上洛で疲れが蓄積している事を知っていました。
早々に二人を退出させて休養を促し、義秀は奥州、伊達家との繋がりを高める為に勅使の万里小路頼房、烏丸義光を接待をしながら段取りを協議しました。
勅使を接待した後に疲れを癒す為、義秀は松千代と露天風呂に入りました。
―府中城、露天風呂―
―立花義秀、松千代―
「お爺、上洛の成果は上々だったね。
上洛未経験の方々にも良い経験だったでしょう?」
「あぁ、朝廷や幕府、協力関係にある主要な人物と顔を合わせて将来に繋がりを持って欲しかったからな、上洛経験は必ず実になるはずだ!
さて、東福寺の立花家別邸が大使館に昇格するぞ!」
「聞いたよ。父上も良い処に目を付けたよ!
次期当主としての覚悟が備わって来たみたいだね?」
「ぶははは!そうだな、今回は義國を上洛させて良かったぞ!
三年前に上洛した時は戦乱の為に洛内に入れず、朝廷や幕府の首脳とも会えずに終わったからな、仕切り直しに上洛させたら想定以上の成果をあげおった!」
「ふふふ、将広お爺(立花将広)に尻を叩かれてやっと覚悟が決まった顔付きになってるよ!」
「ぶははは!そうか、それは良かったぞ!」
「さて、お爺、伊達家の内乱を停止する段取りと、伊達家と立花家の縁組はどんな段取りなの?」
「おぉ、それならば大まかな事は決まっておるぞ!
一門の日奉宗政を使者に送って伊達家の縁者、磐城国の岩城家に仲介を頼み、岩城家領内から伊達家の領内へ道案内が同行する事で了承済みじゃ!
勅使と立花家の使者は安全に訪問出来るぞ!」
「お爺、伊達家に対する立花家の使者は誰なの?」
「使者は立花家の一門、藤原家長だ」
「それで護衛部隊は?」
「護衛には瀬沼寿勝、本多広家らに200名を付けるつもりだが…」
「お爺、それとは別に奥州の伊達家に威厳を示す必要があるでしょう?」
「ほぉ、それもそうだな?
松千代は誰に軍勢を任せたいのだ?」
「お爺!大國魂神社の大神様がね、お爺と松千代で軍勢を率いて伊達家と奥州に威厳を示しなさい!って云われたよ!
さぁ!お爺と二人で奥州に行くよ!」
「おぉ!?俺と松千代で?」
「お爺、伊達家の内乱を鎮圧出来るほどの軍勢を見せる必要があるよ!大神様のお告げは絶対だよ!」
「承知した!大神様のお告げに従うぞ!
威厳を保てる程の軍勢を用意するぞ!」
立花家の将来を左右する御神託が降りました。
久々に松千代が戦場に赴く事になりそうです。
上洛使節団が勅使を同行して帰国しました。
立花家は奥州に楔を打つ為に伊達家と提携する事を目指します。
そこに大國魂神社の大神様から松千代に御神託が有りました。立花家が未来を切り開く為に御神託に従い行動します。




