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戦国大河小説、立花家三代戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!武蔵国、府中から関東を制覇して、上杉謙信、織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1547年(天文16年)3月上旬〜中旬、立花義國、上洛任務成就!帰国へ!

反乱軍が侵攻した裏には芥川城で城主の嫡男の婚礼が有り、高槻城主も呼ばれて警戒が緩いと反乱軍側に情報が入りました。

さらに六角定頼、畠山政国も婚礼があり、洛内に不在である事をまで情報を流していました。

反乱軍はその情報を掴まされて、周到に準備していた三好長慶の手のひらに踊らされる事になりました。

1547年(天文16年)3月上旬〜中旬


芥川城と高槻城は昨年、細川晴元を追放した功績から三好長慶の好意で管領、細川氏綱に預けられていましたが、芥川城主の嫡男の婚礼に乗じて、高槻城共々攻略される失態を犯し、反乱軍が有利な状況を招きました。


管領、細川氏綱は家臣の失態を恥じて奪還に成功した芥川城と高槻城を三好長慶に二つの城を返上する事になりました。

3月9日、高槻城を確保していた立花義弘勢、本願寺勢、大徳寺勢が退去して三好家の軍勢に引き渡しました。


三好長慶と立花義國が会談した結果、高槻城で預かっていた反乱軍の200名の負傷者達は、立花家と本願寺、大徳寺、東福寺、堺衆の功績に免じて負傷者が回復次第、安全に帰国出来る事が約束されました。


―三好長慶、松永久秀―


「殿、おめでとうございます!

細川晴元を追放した功績に管領、細川氏綱殿に与えた芥川城、高槻城が棚ぼたで三好家の手に入りました

想定通りになりましたな?」


「ふふふ、芥川城主の嫡男の婚礼情報を反乱軍へ流した久秀の知恵のお陰だぞ!

まんまと反乱軍は情報に乗ってくれたな?

それにしても、立花家と僧兵達が味方になった事で想定よりも楽に勝てたし、褒美代わりに敵の負傷者の保護だけを欲しがるとは驚いたな…」


「はい、支払うべき報奨金が随分と節約出来ました上に、芥川城、高槻城に付属して北摂津の大半が三好家の領地になりましたから、笑いが止まりません!

今頃、都では六角定頼、畠山政国は我らの勝利を悔しがっておりましょう!」


「ははは、痛快だ!奴らは我らが苦戦していたら援軍に現れて美味しい処を全て吸い上げる算段をしていただろう…それを思うと笑いが止まらぬ!

久秀、都に凱旋する際に大勢の民が出迎える様に手配を致せ!我らの評判を高めるのだ!」


「ははっ、畏まりました!」


この日の昼には三好家の領地になった高槻城にて勝利の宴が始まりました。

幕府側は管領、細川氏綱、三好長慶、松永久秀が表立って立花家や本願寺、大徳寺、東福寺、石清水八幡宮、堺衆の武将達を招き、都から取り寄せた食材と銘酒が饗応されて勝利の宴は盛り上がりました。


酒に強い泥酔軍師、立花将広が万里小路頼房と一緒に、管領の細川氏綱、三好長慶、松永久秀に酒を勧めながら語り合い、今回の戦いは報酬を求めない見返りに、朝廷が洛内の治安対策に乗り出した事に積極的に協力する事を確約させました。

立花将広は朝廷の公家、万里小路頼房を証人に巻き込んで口約束ながら、しっかり約束を取り付けました。


宴には立花家の女性兵士50名も招待されていました。彼女達が招待客や幕府側の人々にお酌をして宴席を盛り上げ、余興に歌や踊りを披露して和やかな時間が流れました。


翌日の3月10日、三好長慶、松永久秀達の幕府軍は勝龍寺に移動した後、3月11日、17000の大軍を率いて都に凱旋、勝利を喜ぶ多くの民に向かえられて二条城に到着、将軍、足利義輝に勝利の報告を済ませました。

山崎の戦いの勝利に幕府の権威が高まり、管領、細川氏綱、三好長慶の評判は高まり、都を離れて戦いに参加しなかった六角定頼、畠山政国の評価が著しく悪化する事になりました。


立花家の軍勢は3月10日、高槻城から出立、7里弱(27キロ)離れたた石山本願寺に招かれました。

立花義國は本願寺の宗主、証如の妹を側室に迎える約束をした故に突然、簡素ながら婚礼の儀式が行われました。


「聞いてないぞー!」

立花義國は少し抵抗しますが、叔父の立花将広から笑われました。

「ぶははは!義國!東福寺の会盟で朝廷と立花家と宗教勢力の協力が決まっただろう?

本願寺は保険が欲しいから証如殿は大事な妹を差し出したのだ!

これは立花家が上洛する度に頼もしい同盟軍の存在を確保した事になるじゃないか?

互いに利益になるのだから、有り難く受け入れよ!

もしかしたら、大徳寺、東福寺、石清水八幡宮、堺衆からも側室を勧めて来るかもしれんぞ!」


義國は立花将広に諭されて婚礼を受け入れました。

証如の妹、眞奈姫はかなりの美人故に本心では嬉しいのに、照れた反動で少しだけ抵抗したに過ぎません。仕方無く従う振りで嬉しい気持ちを誤魔化していましたが、緩んだ口元で周囲には喜んでいるのが見え見えの婚礼となりました。

婚礼は二日間に及び、3月12日、立花義國は眞奈姫を連れて石山本願寺から出立、4里(16キロ)離れた浅香山城に到着しました。


浅香山城では堺湊から海路で帰国する為、3日間滞在しました。此方から1里強(5キロ)先の堺の町で買い物や会合衆の有力者との交流を深めました。

そして3月15日、立花家の軍勢は朝廷の勅使を伴い、堺湊から出航しました。


「さらば!又会いましょう!」

立花義國は世話になった堺の会合衆や近衛家、九条家の商務奉行達に手を振り、声を掛けました。

交流のあった人々が堺湊に見送りに集まり、次第に手を振る人々と離れ、船団は紀州和歌山方面に向かいました。


―立花義國、立花将広―


「義國!楽しかったなー!まさか、戦に参加するとは思わなかったぞ!」


「ははは、叔父上は楽しそうでしたね?」


「ぶははは!三好長慶、松永久秀は優秀な武将だぞ!偉そうな奴らは他家の武将の提案など受け入れない物だがな、二人は違ったぞ!

俺の提案は松永久秀が即採用した上に、大掛かりな策は松永久秀が三好長慶に掛け合って採用された! 

そんな事で反乱軍を圧倒する事になったから痛快じゃったわ!」


「これで父上(立花義秀)に鼻高々に報告が出来ます!

叔父上のお陰にございます!」


「ぶははは!洛内の治安対策の【四条烏丸陣屋】の事や、【東福寺の会盟】など、報告書が分厚い内容になりそうじゃな?」


「はい、担当者達が苦労して分厚い報告書を揃えました。この先に叔父上が活躍する事になれば彼らから悲鳴が上がるかもしれませんね!」


「ぶははは!真っ直ぐ府中に帰りたいがな…」


立花義國は父から託された上洛の任務を充分に果たし、立花将広は兄から託された軍師役を見事に務めて帰国する事になりました。





2月上旬に始まった上洛の旅は波乱も有りながら想定した以上に充実した成果が有りました。

朝廷や幕府にも恩恵を与え、立花義國は本願寺宗主、証如の妹を側室にする快挙?!を遂げて奥州伊達家と立花家を結ぶ勅使と一緒に堺の湊を出航しました。

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