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戦国大河小説、立花家三代戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!武蔵国、府中から関東を制覇して、上杉謙信、織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1547年(天文16年)3月上旬、山崎の攻防戦!

反乱軍の総大将、細川晴元は幕府軍に立花勢と本願寺等の兵力が参加している事を承知していました。


立花家の上洛使節団と本願寺等の護衛を含めて2000程度で御所に出入りした事を知っていたが故に10000を超える軍勢を集めていた事を知りませんでした。




1547年(天文16年)3月上旬


3月7日早朝、反乱軍の先鋒部隊、木沢勢3000は天王山に築かれた山崎城の直下の西国街道と北側の側道、南側の側道の三方向から進みました。

西国街道と南北の側道には周囲1丈(3m)、膝下(30センチ)程の穴に逆茂木が設置されています。


逆茂木は立花将広の軍勢が空き家の材木や、周囲から切り出した木と竹を束ねて地中に突き刺しています。先端が尖った逆茂木が反乱軍の進路を妨げました。

反乱軍が逆茂木を撤去を始めると山崎城の幕府軍と立花将広の軍勢が弓矢を放って妨げます。


反乱軍は弓矢を浴びて苦戦しながら逆茂木を取り壊して進みます。

しかし、その先の道筋にも穴と逆茂木が待ち構え、苦戦しながら進みます。

先鋒部隊から反乱軍の総大将、細川晴元の元に最前線の様子が伝わりました。


「なんだと?道に穴が掘られてに逆茂木?弓矢に晒されて苦戦中?…

馬鹿者!先鋒部隊に伝えよ!

道にこだわるな!田畑を抜けて左右から敵を倒せ!」

細川晴元は先鋒部隊に伝令を通じて活を入れました。


「伝令だ!直ちに第3軍、伊丹勢は山崎城を攻撃せよ!」

反乱軍の総大将、細川晴元の指示で山崎城攻めが始まりました。

第3軍、伊丹勢3000の山崎城攻めが始まると山崎城の軍勢は西国街道周辺から撤収を始め、城内の防戦に専念する事になりました。

それに従い、山崎城下の西国街道と南北側道の戦いは反乱軍の先鋒部隊が押し始め、立花将広の軍勢は後方の勝龍寺城の幕府軍、松永久秀の軍勢と協力しながら少しずつ後退を始めました。


山崎城攻撃の策が当たり、苦戦していた反乱軍先鋒部隊3000が勝龍寺方面へ前進を始めました。

西国街道と南北の側道の穴に仕掛けられた逆茂木に妨げられ、立花勢、松永久秀の軍勢の弓矢を浴びながら前進します。

反乱軍の先鋒部隊は田畑を抜けて回り込み、西国街道や南北の側道で苦戦する味方を援護する事で次第に幕府軍側の防御を崩して前進を始めました。


午前10時頃、細川晴元の本隊は第2軍の後方2キロ地点に待機していました。先鋒部隊の状況が次々に報告が入り、第2軍の三好政長の軍勢が先鋒部隊と合流して西国街道、側道や田畑を踏破して進撃中と知らせが入りました。


「良し!我らも勝龍寺城を目指して前進!」

細川晴元の旗本4000の軍勢が西国街道と南北の側道から前進を開始しました。



一方、幕府軍の主力、三好長慶の軍勢7000と管領、細川氏綱の軍勢5000が勝龍寺城に集結しています。既に要所に軍勢が配置されて戦う準備が出来ていました。

勝龍寺城から3キロ程先の山崎周辺に立花勢1500、松永久秀の軍勢3000が反乱軍と戦っていました。


―午前11時、幕府軍、勝龍寺城―

―管領、細川氏綱、三好長慶―

二人は地図を広げて山崎周辺の状況を確認していました。


「管領殿、立花勢と松永久秀の軍勢が巧みに反乱軍を引き付けています。

我らは此れよりその背後に構えて誘き寄せた反乱軍を叩きますぞ!」


「長慶に任せる!六角定頼、畠山政国が不在でも微動にしないと示さなければならぬ!

長慶、宜しく頼むぞ!」


この時、室町幕府側の軍勢に六角定頼、畠山政国の軍勢が参加していません。

二人の実力者の兵力は二人合わせると20000以上になりますが、三好長慶の判断で洛内への入口、山崎城、勝龍寺城を確保する事を優先していました。


「お任せ下され!

さて、管領殿、山崎城と勝龍寺城を反乱軍に取られた場合、六角定頼、畠山政国が反乱軍と手を組む恐れがあります。それだけは避けなければなりません!

恐らく、待って居ても六角定頼、畠山政国は軍勢を寄越さないでしょう…」


「そこまで考えてるとは…其方と六角殿、畠山殿は暫し意見が対立するからなぁ…」


管領、細川氏綱はお坊ちゃま育ちで三好長慶と六角定頼、畠山政国の仲を取り持つ事が出来ずに困っていました。細川氏綱と六角定頼、畠山政国の仲は良好なだけに、三好長慶の予測は深刻な事態でした。


「ふふふ、管領殿、我らが勝てば良いのです。

六角、畠山抜きで勝てば、二人の顔は丸潰れになりますから、暫くは大人しくなりましょう!」


三好長慶は管領、細川氏綱と共に勝龍寺城の南側に本陣を構え、軍勢を配置して反乱軍を待ち構えました。

この時、立花将広は松永久秀を通じて三好長慶に水田に水を張り、反乱軍を混乱させる事を進言していました。


―山崎、防御陣地―

―松永久秀、立花将広―


「立花殿、本陣から伝令じゃ!

反乱軍を引き付けて退却!

貴殿の進言を殿様が採用致したぞ!

田んぼに水を張ってあるから気を付けろじゃと!」


「おぉ!承知した!それ!退却するぞ!

引き鐘を鳴らせ!各隊に伝令を出せ!

落ち着いて退却!田んぼに入るな!

以上だ!」


立花将広の軍勢1500、松永久秀の軍勢3000は田んぼを避けて退却を始めました。

勝龍寺方面に向かうに従い、西国街道と南北の側道は水田地帯に入りました。

水が満ちた田んぼと、未だ水が満ちて居ない田んぼが点在しています。

反乱軍は追撃に夢中で乾いた田んぼから追撃しますが、目の前に水が張られた田んぼが現れ、行き場を失い、左右に行き場を求めますがやがて水に張られた田んぼに行く手を阻まれますが、後続の軍勢に押されて次々に兵士達は田んぼに足を踏み入れてしまいました。


「今だ!放てー!」


田んぼに嵌り、混乱する反乱軍に幕府軍から多数の弓矢が放たれました。

先頭の部隊から次々に田んぼに嵌り、混乱する様子に反乱軍は退却を試みますが、先ほど通過した田んぼに水が到達して泥に脚を取られながらの退却は困難を極め、反乱軍の必死の敗走が始まりました。


「ぐははは!反乱軍が田んぼで泥だらけじゃ!」

立花将広が堪え切れずに笑い出しました。


「わははは!弓矢が当たり放題じゃ!」

松永久秀も痛快な策に笑うしかありません。


「松永殿!淀川の対岸の橋本に立花義國の軍勢と宗教勢力の連中の5000程の軍勢が控えてるのだが、貴殿のご主人は如何なさるかな?」


立花将広は幕府軍を確実に勝たせる為に追加の一手を進言しました。


「承知した!主に進言して見ましょう!」


立花将広と松永久秀の軍勢は追撃に転じながら、伝令を本陣へ差し向けました。

軈て三好長慶から返事が有り、淀川の対岸、橋本に待機している立花義國と宗教勢力の軍勢に加勢を依頼したと判明しました。


「ぐははは!松永殿!これで勝利は確定じゃ!」


「立花殿、感謝致しますぞ!」

松永久秀は立花将広と一緒に戦えた事を喜び、感謝の気持ちを素直に伝えました。


その頃、逆襲を受けた最前線から急報が届きました。

―反乱軍―

―細川晴元、側近―


「殿!先鋒部隊と第2軍が逆襲されています!

敵に包囲されて救援を求めて参りました!」


「なんだと!…伝令だ!

第3軍!木沢勢は山崎城攻撃を停止!

西国街道周辺で幕府の軍勢の追撃を待ち伏せろ!

以上だ!急げ!」


急な展開に細川晴元の側近は5騎の伝令を第3軍に向かわせました。


「先鋒部隊と第2軍に伝令だ!

落ち着いて退却せよ!

我らが待伏せする地点まで諦めずに戻れ!

以上だ!」


側近は10騎の伝令を西国街道、山崎周辺に向かわせました。


「我らも前進だ!

西国街道周辺を固めて待ち伏せるぞ!」

細川晴元の軍勢は諦めずに挽回を図り前進しました。

軈て四半刻(30分)ほど進んだ先で敗走して来た味方に遭遇、細川晴元は周囲に軍勢を配置して待ち構えました。

「日没まで粘るぞ!松明の準備を忘れるな!

これから我慢比べだ!」


反乱軍の総大将、細川晴元は簡単には諦めません。

幕府の管領を務めた能力は失脚しても腐ってはいませんでした。














細川晴元は敗走して丹波国方面に退却するよりも、日没まで粘れば窮地から逃れる可能性を感じていました。

総大将が諦めない姿勢を見せて味方を鼓舞する事で打開の道を探ります。

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