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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)10月下旬、上洛目的地、御所に到着!帝に謁見!

立花家念願の上洛!御所訪問の時がやって来ました。都には賑やかな時がやって来ます。

1546年(天文15年)10月下旬


立花家、同盟大名家の軍勢3000は洛南の東福寺から洛中の御所に向かいました。

─護衛寺社兵力─

本願寺1000

大徳寺1000

東福寺1000

石清水八幡宮2000


護衛の軍勢は通過予定の街道筋と脇道の要所に先行しています。万が一に備え、兵力を配置して不測の事態に備えました。


御所に向かう軍勢は東福寺から北東に進み、清水寺に向かい、商家が並ぶ繁華街に差し掛かりました。御所に向かう軍勢を見にやって来た京の町の民は歓声を上げました。


近衛家の案内役5騎が先導しています。

その後に立花家の女性騎兵100騎が続きます。紫色の甲冑に鮮やかな陣羽織に薄絹の白の羽織に金糸の刺繍、弓矢を構えて鳴弦を鳴らして邪気を祓います。

ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!

ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!

「朝廷のお招きに預かりー!

御所へ参りまするー!

皆様のぉー!安寧をお祈り致しまするー!

皆様のぉー!安寧をお祈り致しまするー!」祝詞を唱えながら進みます。

女性騎兵は半数が漆黒の仮面、半数が

朱色の仮面で口元には鮮やかな口紅をしています。兜をつけず、長い黒髪を紅白の紐で束ねています。


女性騎兵の美しさに魅了された京の町の民から拍手が湧き、歓声が上がりました。

その後に大國魂神社の大宮司、猿渡家及び関東八幡神社の神職100名、その後に世田谷吉良家100名、青梅三田家100名、滝山大石家100名、江戸太田家100名、船橋高城家100名、秩父藤田家100名、木更津里見家100名、甲斐武田家100名、小田原北条家100名と続きました。


その後から府中囃子の笛や太鼓の音が響きました。祭囃子の音に立花家の黄金菊の紋章の軍旗100本が風に靡きます。

立花家2000名の軍勢が現れました。

半数の1000名が騎兵であり、赤、青、紫、黒の四色の馬鎧に馬の仮面には黄金菊の紋章が描かれています。

騎士の鎧も馬鎧と同じく赤、青、紫、黒の四色の鎧を装着しています。

騎兵の弓には金糸の紐が結ばれ、槍兵の穂先槍袋にも金糸の紐が結ばれて煌びやかな光景に拍手が響きました。


御所に向かう行列は清水寺から八坂神社の繁華街を抜けて四条大橋を渡り、鴨川の対岸で合流した祇園囃子の笛、鐘、太鼓を抱えたお囃子衆50名が先導します。

彼らは近衛稙家が用意した仕掛けで、お祭り好きの都の民を集める為に雇われていました。


祇園囃子の音が響き、行列の周囲には多数の見物人が集まりました。

女性騎兵の美しさに拍手が上がり、同盟大名家の軍勢、その後に府中囃子の演奏を響かせて立花家の軍勢が通ります。

祇園囃子のゆったりした音調と違い、太鼓の音が胸や腹に響きます。賑やかな府中囃子の演奏を聞いた都の見物人達の反応は良好で、

大きな拍手が響きました。

「エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!

エイ!トウ!エイ!」

立花家の軍勢が気合いの声をあげて賑やかに行進します。

黄金菊の紋章の軍旗100本が風に靡き、皇室や朝廷に献上する品々を乗せた馬車の列が連なります。

献上品を乗せた馬車は真っ赤な布に包まれ、金糸の菊の刺繍が施されています。

その壮麗な光景に見物人達の評価が高まりました。


行列は堀川通りに入り、二条城前を通ります。二条城の東側に正門があり、幕府側の警備の軍勢1000が周辺を威嚇する様に整列していました。


御所に向かう行列は二条城正門前で停止、頭を下げて一礼した後、先行する女性騎兵100名が代表して祝詞を上げます。

「新たなるー!将軍様のー!ご就任!

お祝い申し上げまするー!

足利家の繁栄をー!

お祝い申し上げまするー!」


行列の軍勢は部隊毎に正門で停止すると正門周辺の警備部隊に一礼して通過しました。

幕府側は二条城前を通過する立花家や同盟大名家の軍勢に即応状態で構えていましたが、

一礼した事で緊張感は和らぎました。


二条城正門を通過した行列は右折して御所に向かい、堺町御門から御所に入り、広大な敷地の庭園を眺めながら進み、建礼門前で停止しました。

この先に軍勢は入れません。

招待された立花家、猿渡家と同盟大名家の当主、前当主と重臣などに限られていました。

門前で朝廷側の担当者が確認した40名が中に通されました。


立花家、及び同盟大名家一同は大極殿に案内され、朝廷の案内役から帝が謁見すると聞いて驚きました。

「帝に謁見?!」

立花義秀が驚きの声をあげます。


「謁見!とあらば、立花家は皇室、朝廷が認可した正義の存在になるぞ!

義秀!この上無き名誉だ!」

猿渡のご老公様が諭します。


大極殿の大広間に導かれ、一同40名が平伏して御簾みすの中に帝が現れるのを待ちました。

御簾の前には近衛稙家、九条稙通が控え、緊張感漂う空間に、静寂な時が流れました。

やがて御簾が揺れて関白太政大臣、一条房通が帝と共に御簾の中に入りました。

一同が再度平伏します。

御簾の中には若き 20歳の帝、後奈良天皇が一同を見渡し、一条房通が語ります。


「遠路遥々、関東より上洛いたした事、殊勝也、立花家、及び同盟大名家の諸侯の日頃の行いを労い(ねぎらい)、お上(おかみ、天皇の事)から後日に叙勲の名誉を授ける!

本日はその前祝いと、幕府首脳との親睦の宴席を設えた故、絆を深めて貰いたい!」


「ははぁー!恐悦至極に存じ立て奉りまする!」

一同を代表して立花義秀が返答しました。

そして、帝から異例の発言がありました。


「立花家、並びに同盟大名家は関東静謐と民の安寧の為に戦われよ!

其方達に朕の想いを託す!」


「ははぁー!」

立花義秀と一同は平伏します。

帝から発せられた声に感動していました。


謁見時間は終わり、帝の退出を見送り、朝廷の案内役に導かれて宴席の会場、陽光殿に移動しました。



二条城前で幕府側と立花家、同盟大名家の軍勢が接近しました。

緊張する軍勢同士、揉めずに通過する事になり、両軍は胸を撫で下ろしました。

朝廷、立花家、足利家及び幕府首脳に各々の思惑があり、上洛中は油断が出来ません。


いよいよ幕府新体制首脳との宴席に向かいます。新将軍、足利義輝、管領、細川氏綱、三好長慶などの人物を知る良い機会になりそうです。

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