1544年(天文13年)3月18日、高月城、滝山城を巡る攻防戦、ついに大石、立花軍の反撃開始!関東管領の意地を見せるか?上杉憲政の覚悟は?
3月18日、未明から高月城、滝山城から奇襲攻撃的、田圃に布陣する上杉軍に水攻め?逆襲が始まりました。
夜が開けてからどーなるか?
高月城の南側、滝山城の南側の戦いも変化があるのでしょうか?
平林寺城を囲む扇谷上杉軍の動きは?
滝山城辺りから平林寺の距離は約30キロ
情報を掴むのに時間がかかります。
府中城の立花義秀、鹿島政家の策で紙芝居を使い、彼らに高月城、滝山城の様子を宣伝しました。
紙芝居でありのままの情報を公開しました。
高月城と滝山城が関東管領軍、2万の大軍に包囲攻撃されている事、立花軍は守備に徹している。
まぁ事実ですから。
別ルートでは長期籠城で関東管領軍の兵糧が尽きるのを待っている。
など噂を流しました。
平林寺城を囲む扇谷上杉軍に情報が届きました。
上杉朝定の反応は?
一方、滝山城の南と東に立花軍の伏兵が控えています。拝島城の東に立花軍が上野山内上杉軍の退路を妨害すべく、控えています。
どーなりますか?ワクワクします。
1544年(天文13年)3月18日、未明
高月城、滝山城、大石家の広大に広がる穀倉地帯、秋には見渡す限り田んぼが広がります。
北側の秋川沿いに1キロの田んぼ、東側の多摩川沿いに2キロの田んぼが広がります。東側に1キロ以上の広大な田んぼが存在しています。
立花軍から上杉軍陣地に多数の火矢が放たれている。陣地の大半の様子が見え始めます。
少しずつ空が明るく照らされました。
「わぁー!固まれぇー!
散ると殺られるぞー!
固まれぇー!」
防戦する上杉軍の指揮官達が叫びます。
立花軍は叫ぶ指揮官を狙い撃ちします。
優先的に指揮官を倒します。
夜が明けて視界が良くなると高月城から200名を安中勢2000名の追撃にに出しました。
滝山城から小幡勢3800名に向けて400名を追撃に出しました。
滝山城から由良勢2000名の追撃に400名を追撃に出しました。
秋川河川敷、多摩川河川敷に追い込みます。
多摩川の対岸、拝島城から弓隊の矢が放たれ、逃げる上杉軍を次々に射ちました。
拝島城の北、2キロの福生熊川陣地から上杉軍の成田長泰の1000名が救援に駆けつけました。
「それー!味方を援護するぞぉー!
おぉーぉ!!」
多摩川河川敷、拝島城の弓隊200名に攻撃開始しました。
これに気づいた拝島城から500名が成田勢に挑みました。
拝島城の兵力と成田勢の総兵力は1000名で互角の戦いになりました。
―二宮城、上杉憲政、長尾勝久―
「お館様!高月城から夜襲です!北側の岩松勢、東側の小幡勢の陣地に奇襲を受けています!救援に行きますぞ!」
「無理だろ!危ねぇーだろーが?
福生の陣地へ逃げればいぃーじゃん!」
「いけません!
今、味方が立ち直れば南側の味方と力を合わせて勝ちます!勝てます!
高月城も滝山城も南側に弱点があります!
今、持ち直したら本日中に2つの城が落とせます!今しかありません!」
「どーしても行かなきゃダメなのか?」
「大丈夫です!
昨日みたいに勝鬨をあげます!
城から秋川に着いたらまた、勝鬨をあげます!それで大丈夫です!お任せあれ!」
「そーなのか?わかったょ」
「皆の者ぉー!よーく聞けぇー!
今、高月城の味方が奇襲を受けている!
お館様が救援に向かうと仰せになったー!
味方を立て直しに参る!
鬨の声をあげるぞー!」
「えいえいおぉー!えいえいおぉーおー!
えいえいおぉー!えいえいおぉーおー!」
「皆に伝える!
高月城と滝山城の南側に回った味方が本日中に2つの城を落とせる!と連絡して参ったー!
味方を立て直したら3万貫の大金が手に入るぞぉー!
行くぞぉー!」
「声を出せー!3万貫!3万貫!!」
「3万貫!3万貫!
3万貫!3万貫!」
緊急時なので、宿老長尾勝久は詐欺師に成りました。逃げたら総てが終わります。
本拠地、前橋まで80キロ、逃げ切るのは不可能、一か八かの勝負に出ました。
二宮城から2000名が救援に向かいます。南に1.5キロ先の秋川に着きました。
「えいえいおぉー!
えいえいおぉー!
えいえいおぉー!」
鬨の声をあげます。
「もう一度だぁー!」
長尾勝久が声を掛けます。
「えいえいおぉー!えいえいおぉー!
えいえいおぉー!えいえいおぉー!
えいえいおぉー!えいえいおぉー!」
高月城北側で苦戦中の安中勢が気がつきました。
「援軍が来たぞぉー!
お館様がぁー援軍に来たーぁ!
踏ん張るぞぉー!
固まれぇー!」
田んぼに取り残された者、
秋川河川敷に追い込まれた者、
秋川の対岸に渡った者、
現れた上野山内上杉憲政軍2000と軍旗に励まされました。
長尾勝久は安中勢支援に500名を割いて秋川を渡らせました。
「鬨の声だぁー!」
「えいえいおぉー!えいえいおぉー!
えいえいおぉー!えいえいおぉー!
えいえいおぉー!えいえいおぉー!」
「これより!高月城東側、小幡勢に加勢するぞぉー!
川を渡れぇー!
行くぞぉー!」
「おぉーぉー!!」
兵士達が応じました。
でぇーぇー!???
上杉憲政が話が違うじゃん!?
と長尾勝久を見る!
「お館様ぁー!今凄ぉーくカッコいいですぞ!!
味方を救う英雄です!!」
「英雄に??
よーし!英雄になるぞー!」
秋川を渡りました。
300メートル先に着くと苦戦中の小幡勢が多摩川河川敷に追い込まれていました。
「鬨の声だぁー!」
「えいえいおぉー!えいえいおぉー!
えいえいおぉー!えいえいおぉー!
えいえいおぉー!えいえいおぉー!」
小幡勢も上杉憲政の援軍に気がつきました。
「援軍が来たぞぉー!
お館様がぁー援軍に来たぞぉー!
固まれぇー!
お館様と合流するぞぉー!」
─高月城北側の状況─
大石軍250名が優勢でした。
上杉軍、安中勢が四散していました。
援軍500名が来た事で、安中勢は持ち直す気配を見せました。
しかし、武器を所持して秋川河川敷に残ったのは500名、崩壊寸前の状況でした。
武器を持たない兵士は秋川を渡り、ずぶ濡れになり、体が冷えて戦意喪失、二宮城を目指して逃げました。
高月城北側
大石軍250名対上杉軍1000名
大石軍は一旦河川敷から少し後退して軍勢をまとめました。
山を背に田んぼから攻める上杉軍を迎え射つ態勢です。
高月城北側大石軍250名
弓部隊180名
槍部隊70名
立花軍の指導で弓矢の攻撃主体、槍部隊は弓部隊の護衛です。
弓矢を3000本用意しています。
不足しないように高月城から補充される態勢が出来ています。
上杉の援軍500名は冷たい川の水に濡れて冷えています。
戦闘力は下がりますが、立場は逆転、上杉軍がゆっくり田んぼの畦道から攻撃を開始しました。
─高月城東側─
小幡勢3800名から1300名が武器を持たずに逃亡しました。
大石軍600名対小幡勢2300名プラス上杉憲政勢1500名で合計3800名
上杉憲政勢1500名は秋川を渡る時に濡れて冷えきりました。
冷えが収まるまで戦闘力は減退しています。
大石軍東側600名
弓部隊400名
槍部隊200名
弓矢を4000本用意しています。
不足しないように補充態勢が出来ています。
小幡勢を追撃中に現れた上杉憲政の軍勢1500名が左側側面から迫りました。
部隊の指揮官、綾瀬直政は部隊を二分割、部下に小幡勢を任せ、半数を率いて上杉憲政勢1500名に立ち向かいます。
綾瀬勢300名
弓部隊200名
槍部隊100名
左に展開、街道筋から迫る敵が近づくのを待ち構えました。
滝山城北側
由良勢2000名の内、武器を喪失して逃亡、戦意喪失600名
残り1400名
大石軍600名を率いるのは酒井勝利。
大石軍600名対由良勢1400名
大石軍北側600名
弓部隊400名
槍部隊200名
弓矢を4000本用意しています。
不足しないように補充態勢が出来ています。
大石軍酒井勝利勢600名は由良勢を多摩川河川敷に追い込み、有利に戦いを続けています。
─高月城南側、岩松勢2000名─
昨日の死者50名
負傷者150名、
損耗率10%、
戦闘可能1800名
未明から高月城北側から夜襲らしき太鼓の音が聞こえ、物見を出しました。
「高月城から安中勢に夜襲あり!」
さらに物見からの続報がありました。
「お館様の援軍2000名が現れ、味方は挽回しつつあり!」
岩松家忠はその知らせを聞いて、夜明けから高月城南側を攻撃する事を決意しました。
「使番!
滝山城南側の越後勢に夜襲の様子知らせろ!次に、我らは夜明けから攻撃する!と伝えよ!」
─滝山城南側、越後勢陣地─
昨日の死者90名
負傷250名
損耗率15%
戦闘可能3700名
越後勢陣地には未明から夜襲の様な音が聞こえていました。北側の由良勢が夜襲を受けたらしいのが判明しました。
越後勢陣地では援軍を、出すか出さぬか?
議論中に高月南側を攻める岩松家忠から高月城の夜襲はお館様が援軍に来てから反撃中!
との知らせに一同は安堵しました。
「夜明けから滝山城を攻めるぞぉー!」
味方を信じて攻撃を決めました。
やがて夜明けになりました。
高月城南側から岩松勢1800名が
最教寺砦、大乗寺砦に攻撃開始しました。
滝山城南側から越後勢が攻撃開始、
昨日の馬防柵に攻め掛かりました。
「いくぞぉー!」
「3万貫!3万貫!
3万貫!3万貫!
3万貫!3万貫!」
越後勢の兵士達は褒美の現金が目の前に有ると信じて意欲満々の状況にありました。
味方の陣地が水を流され泥んこの田んぼになりました。高月城、滝山城から夜襲がありました。
長尾勝久の機転から状況は挽回に至るのか?
意外に粘っています。
夜が明けました。これからの展開は?
ワクワクします。




