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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)3月12日越後勢4000が福生熊川の多摩川河川敷に布陣、滝山城攻めが間近に迫る。上野山内上杉憲政率いる10000が入間から滝山城へ向かう!

いよいよ滝山城攻めが始まりそうです。

越後勢は滝山城の噂の大金1万貫から報奨金が出るらしいです。


上野山内上杉憲政は入間から10000を率いて滝山城へ向かいます。越後勢と合流、滝山城に14000で攻撃する様子です。


滝山城の対面には立花家拝島城の福島政義1000が配置されています。


多摩川を渡る時や、滝山城の北側の河川敷に布陣した場合、背後から攻撃出来る位置にあり、危険な存在です。

こちらの押さえに小幡景定の2000が福生熊川に布陣しています。背後には成田長泰の1000が予備隊として安全を確保しています。



青梅勝沼城の押さえに藤田康邦の2000が羽村に布陣しています。


川越方面の退路を確保する為、宮寺城の北2キロに由良成繁の2000が配置されています。


滝山城攻撃部隊が14000

支援部隊が7000

合計21000が投入されています。


滝山城が慌ただしくなりました。


平林寺城を囲んだ扇谷上杉朝定軍12000

これからどんな動きをみせるでしょうか?


滝山城(八王子)から平林寺城(新座)は直線距離30キロ、かなり広い範囲で戦いが始まります。


府中城では地図を眺める立花義秀と鹿島政家、

冷静に状況を見つめます。


滝山城を攻撃する上野山内上杉軍14000

後方支援7000

合計21000


滝山城を守る大石軍、立花軍

滝山城4000、大将、大石盛将、副将立花義広

高月城、大石軍800

二宮城、大石軍500

拝島城、福島政義1000

二宮城西北4キロに伏兵、加賀美利久の2000

合計8300

(加賀美利久→当主立花義秀の三男)



以上は滝山城、大石盛将、立花義広に指揮を任せました。


滝山城南方支援部隊大将、奥住利政

八王子城、奥住利政2000

宇津木城、畠山忠國2000

合計4000南側から支援


滝山城東方支援部隊大将、佐伯勝長

柴崎城、佐伯勝長2000

福島城、新納忠義2000

合計4000、東側から支援


滝山城防衛に合計16300が投入されます。


1544年(天文13年)3月12日から滝山城、平林寺城を巡る戦い。


上野、山内上杉軍は滝山城の周りに多数の兵力が控えてるのを知らずに近づきました。


平林寺城を囲んだ扇谷上杉軍も立花軍が多数の予備役を常備軍に編入した事に気づいてません。



3月12日早朝、宮寺城から朝の儀式が辺りに響きます。

祝詞、君が代斉唱、応援歌が流れました。


ダダダダン!「ニッポン!」

ダダダダン!「ニッポン!」


「おぉーおー!にぃーいーいっぽぉーぉーん!

にぃーいーいっぽぉーぉーん!

にぃーいーいっぽぉーぉーん!

にぃーいーいっぽぉーぉーん!

ヘイヘイヘイへ!」


「おーおぉー!にぃーいーいっぽぉーぉーん!」


─宮寺城北4キロ─

上野、山内上杉憲政陣地─


「なんだぁ?!朝から変な事やりやがって!

さぁ、朝飯を食べたら出発だ!」


上野山内上杉軍が出発、三田領に入りました。

今井城と藤橋城の南500メートルを威圧しながら進軍します。やがて、南下して羽村方面へ向かいました。


先日、越後勢が通過したルートです。

憲政の目にも悲惨な乱取り、略奪、放火された跡が解りました。


宿老長尾勝久を呼び出し尋ねました。

「勝久!乱取りはこんなに酷いのか?」


「お館様酷い事にございます」


「勝久?乱取りは滝山城ならやっても良いよな?俺を裏切ったんだからな!」


「はい?はっ!畏まりました。滝山城は見せしめに乱取り自由に通達致します!」


長尾勝久が越後守護、上杉氏に依頼して借りてきた越後勢が、略奪、放火、乱暴狼藉、ここまでやるとは!

後悔の念が辛くのしかかりました。



─青梅勝沼城、三田綱秀─


三田家では、先日の越後勢が乱取りした被害の対応に忙しく対処する日々を過ごしていました。


「ついに来たぞ!上野山内上杉憲政の軍勢は10000の大軍、三田領がまたやられるのか?」


「わが将兵に手出し無用と通達したが、我慢してくれるだろうか?」


「今井城の戦いで来住野泰知、師岡和春の如く勝てる訳も無し、兵力が足りない三田家は我慢するしかないのか?

後継者、嫡男綱重が三田家を強くしてくれる!

若い世代に譲るしかないか?

立花家の嫁を貰った長男に家督を譲る!

この戦いの後、時期を見て託す!」

心に決めた綱秀でした。



─滝山城の西、高月城本丸、大石定家─


高月城本丸から、福生熊川辺りの多摩川河川敷に多数の敵軍勢7000が3ヶ所に分散して布陣している。恐怖から10000以上に見えています。


滝山城の改修工事に同じく高月城も改修しました。

滝山城の隣の山にある兄弟城です。

北側に多摩川支流の秋川が外堀の役目を果たしています。多摩川との合流地点にあり、多数の田圃(たんぼ)に囲まれて攻め辛い堅城です。農閑期で田圃は渇き、大軍の布陣が可能です。



滝山城の立花将広から提案がありました。


①秋川沿いの街道側の丘に砦を4つ建てる。



②敵が攻めて来たら、適度に戦い砦から撤収する。


③4つ砦攻略に安心した敵が農閑期の田圃(たんぼ)に布陣する、


④安心した敵は滝山城へ進軍、遮らず行かせる。


⑤滝山城から指示があり次第、夜半に田圃に大量の導水を行う。


⑥毎日連絡用の旗を確認、通常は5本の旗

白、黒、黄、緑、青色を不規則に掲げる

夕方に赤の旗が混じったら、夜半に導水決行する。


⑥夜半に水浸しになって混乱する敵陣地に夜襲をかける。高月城、滝山城から夜襲部隊を繰り出す。


⑦深追い無用、伏兵の邪魔になるため厳禁とする。


高月城は提案を受け入れました。

高月城本丸周囲の防御力も改修されて強化されています。安心して指示に従う事になりました。



─滝山城本丸、大石盛将、立花将広─


「父上!敵の陣地が騒がしいみたいです」


「まぁそーだな。越後勢4000が到着、あの辺りに7000位居るだろーな?」


「入間から今井城、藤橋城を脅かしながら大本命の上野山内上杉憲政が10000の大軍を率いて来るらしいからなー。

興奮してるんだろー?(笑)」


「父上っ?!良く笑ってられますね。

私の初陣なんですから!

また、呑んでますね!?」


「あぁ、三田綱秀殿からなぁ、だはは!

澤乃井特別限定、冬仕込大吟醸を戴いたから味見してみたんじゃ。(笑)」


「父上!先陣は越後勢でしょうか?」


「ぷはーっ!うめぇー!(笑)」


「父上!呑み過ぎないでくださいね!」


「越後だろーか!?知るかぁー!

あぁー!盛将ぁー!それだぁー!

越後勢に伝わるように噂を流すぞぉー!

先日、立花家から大石盛将の養子縁組みの婚礼祝い金が贈られた!2万貫だぁー!!(20億円)

滝山城内の少林寺が1万貫持ってるから奪ったら歩合で報奨金出す!なんて騒いでる敵だ!

3万貫の現金が滝山城に有ると知ったなら、敵の軍勢は大変な現金争奪戦になるだろう?

ぶはははは!紙芝居だぁー!!」


「福生熊川一帯の敵に噂を流す!

滝山城に有る現金は2万貫増えて3万貫(30億円)だ!!

だははは!すぐに手配だ!

紙芝居を使うぞぉー!

これで滝山城の先陣争いが楽しくなるぞ!」


「父上!!凄い!酒呑んだら天才!(笑)

紙芝居の広告宣伝網を利用するなんて?!」



立花将広は酒呑むとさらに違うスイッチが有るみたいです。

福生熊川一帯から昭島、羽村、青梅、さらにあちこち、紙芝居の宣伝活動が始まりました。



─府中城、立花義秀、鹿島政家─


滝山城から届いた知らせを読み上げる義秀

「ぶはははは!」


「殿!立花義広様から楽しい知らせが来たようですな?」


「見てみろ…(笑)」


書状を見ながらニヤつく政家

「はははは!また酒呑んだら思いつきましたな!

紙芝居で大石家に2万貫の祝儀ですか?

立花義秀から2万貫!

滝山城に現金が合計3万貫!?

知ってしまったら?敵の軍勢は皆猪武者になり、滝山城に深入りしてハマってくれるでしょう?

殿が太っ腹で良かったですな?

誰もが信じるでしょう。(笑)」


滝山城と府中城、信頼で結ばれています。




─新座、平林寺─

─扇谷上杉朝定、長尾信忠─


「滝山城攻めはまだ始まらないのか?」


「未だのようですが、本日、上杉憲政様は羽村あたりから福生あたりに参ります。明日までに始まるでしょう」


「じゃぁ未だ時間潰すぞ!立花の軍勢は近くに居ないんだな?

試しに平林寺城をチョイ攻めしてみるか?」


「まだ早いですが、探りを入れ、敵の戦意、配置を確認しながら威力偵察をしましょう。

脅しに少しばかり攻撃します」



宿老、長尾信忠の指事で平林寺を囲む部隊に四方から偵察部隊を出し、敵の備えを探れ!

交戦無用との指事を出しました。


平林寺を囲む6000から東西南北に各100名

合計400名を偵察に向かわせました。


平林寺城は東西南北700メートル四方の城です。柳瀬川から導水して水堀に囲まれ、森の中に埋もれています。本丸だけが森から頭を出しています。外から見えない仕掛けが有りました。


知らずに近づく扇谷上杉軍400名

森に入り、迷路に入りました。高さ2メートル越える石垣や竹の垣根が続く道から突然弓矢の連射を浴びました。矢狭間から連射をあびます。さらに森の木の上から多数の弓の雨を受けました。


高さ15メートルの監視塔を作り、弓隊が連射攻撃しましす。

椿の生垣からは長槍が襲いました。


不意撃ちを受けて退却する上杉軍に弓隊の連射が浴びせられました。、足元に竹筒が撒かれ多数が転びました。長槍部隊が頭や背中を叩きます。


平林寺城に侵入した扇谷上杉軍は大敗、敗走して戻りました。


400名中、生還者320名、負傷者50名

重傷20名、未帰還者80名

損耗率約33%の大敗になりました。


─平林寺北、扇谷上杉朝定本陣─


平林寺を威力偵察した部隊から相次ぐ敗報

に唖然とする長尾信忠…


「殿!申し訳ありません!

400名の威力偵察部隊は敵の奇襲を受けて約三割を失いました。

10000人の軍勢なら3000名が失われた状態です」


「あぁー!そんなに死んだのか?

(少し大袈裟に伝わりました。)

俺が軽い気持ちで言ったからだな!?

信忠…済まなかった!後の事は任せる!

暫く滝山城の様子がわかるまではここに帯陣すれば良いのか?」


「はい、こちらで滝山城の様子を探りましょう。後はお任せ下さい。」




─平林寺城、立川宗久、側近─


「敵軍が見事に罠にハマってくれた。

こちらは戦死無し

敵は戦死40名、捕虜40名!」


「戦死した名前と身分を捕虜に確認出来たら、捕虜達は解放する!」


「直ちに敵本陣に使いを出して知らせよ!

首、遺体の供養、捕虜の治療する故、明日、あさって2日待たれたし、3日目の朝に首と捕虜を引き渡す!」


「これで最低2日は足止め出来る!

早速、府中城、清瀬城、八国山城、山口城、

東伏見城に本日の結果を報告する!」

側近達が慌ただしく指示に従いました。




さて、滝山城が攻防戦間近、平林寺城では開戦しました。

平林寺城を囲む扇谷上杉軍は暫く動きを止めるでしょうか?


滝山城の様子次第なのか?

ワクワクしてきました。

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