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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)3月上旬、立花家の戦い始まる。立花軍の士気沸騰!

立花家が危機にある!

予備役兵士が多数、常備軍に志願した結果、全て採用しました。

六千だった常備軍は3万になりました。


立花家当主、立花義秀は1ヶ月で志願兵を鍛えあげ、常備軍に編成しました。

大石家との婚儀直前までに戦闘配置を完了。


立花家の財力を支えたのは、次期当主、立花義國

が前世で得た知識を生かし、立花式簿記を広め、経理改革に成功させた事が鍵になりました。

1544年(天文13年)3月1日、滝山城にて大石家の婚儀が行われました。


前日に府中城から立花時将改め、大石盛将(おおいしもりまさ)は儀仗兵の行列を仕立て、八王子城に向かいます。


立花家、当主の弟の次男ながら、戦国大名家の養子となり、家督を相続する事になります。

特別待遇で府中からパレード形式で見送りを受けました。


府中城→大國魂神社前→八王子城(父、立花将広の城)のルートを沿道から日の丸の小旗、太鼓、サッカー式応援を受けて八王子城に到着。


翌、3月1日、早朝、八王子城から沿道の歓声を受けながら4キロ先の滝山城に到着。


父、立花将広と盛将は周囲の地形を確認しながら滝山城南入り口から本丸御殿に到着、大石定久の出迎えを受けました。


婚儀は盛大に行われます。参列者には立花家、次期当主、立花義國が親族ながら、主賓扱いにて出席、青梅勝沼城主、三田綱秀、少林寺住職が招かれました。


吉良家、岩槻太田家、江戸太田家から名代が出席、大石家に関わる多数の縁者が参列しました。


次期立花家当主、立花義國29歳、大石定久、三田綱秀と面識はあるが、直接話す機会は初めてとなり、両家との絆を固める良い機会になりました。


立花義國は主賓の挨拶を求められ、滝山城に借地物権だった笑い話、少林寺住職の英断で立花家が滝山城周囲を購入した事を披露、住職の名誉を守り、色仕掛けでベロベロに酔わされて契約書に署名押印した事実は秘密にしました。(笑)


本日、少林寺住職から購入した、滝山城周囲の領有する権利を立花家から大石定久に譲渡する!と宣言、立花家当主、立花義秀の署名押印した権利証書と、五千貫(5億円)のご祝儀を大石家に贈与しました。


大石盛将20歳、百合姫17歳、美男美女の婚儀は華やかに時が過ぎました。


松千代から盛将に最新版のゲーム、戦国人生双六(すごろく)、「桃太郎、天下統一戦国武将戦記!」が御祝いに贈られました。


百合姫には女性用戦国人生双六、「香具耶姫、戦国恋愛戦記」が、御祝いに贈られました。


婚儀は3日間続きます。

立花家から持ち込まれた清酒、焼酎の旨さに飲み過ぎて、さすがに3日目の朝には招待客もクタクタになっていました。


3日目の油断となりました。

やや遅い朝食後、大石定久は立花義國、立花将広、養子大石盛将、娘の百合姫を彼が自慢する日本庭園に招きました。


風情ある庭園の池、その周りに紅梅、白梅が見事に咲いていた。その美しさと甘い香りに誘われ、ポカポカした日差しにゆったり浸っていた時でした。


ヒュン!ヒュン!

空気を引き裂く矢が放たれました。

襲われたのは大石家、立花家の中枢の要人5名、暗殺者に絶好のチャンスを与えてしまった瞬間でした。


さらに同じ方向からシュン!シュン!弓矢が放たれます。

最初の2つの矢は百合姫を掠め、3本目が百合姫を庇った義父大石定久の背中に刺さりました。。


4本目が次期当主、立花義國を狙い掠めます。矢を放った敵の刺客2名が走り出しました。目の前に現れた2人に気を取られた瞬間、背後からシュン!シュン!

放った矢が義國の背中に刺さります。

背後から矢を放った刺客2名が義國目指して走り出すのが見えました。


少し離れていた護衛達が出遅れました。

「曲者ぉー!」

「曲者だー!」


敵の刺客は前後から義國達5名を狙います。

前方から来る刺客は養父定久に止めを差すべく刃を振り落とすと、盛将はその刃を軽く左に流すように、ツン!と軌道をずらした瞬間に刺客の首を刺し貫きます。

斬られると覚悟した養父定久は初めて見る盛将の腕前に助けられました。

さらに次期当主義國も刺客の一撃を右に小さくツン!と受け流し、一瞬で刺客の首を突いて絶命させていました。

背後から迫る二人の刺客は将広が一歩左に半身になり、ただそれだけで太刀を振りだした刺客が体制を崩す、ツプッ!将広の太刀が刺客の首に刺さります。将広が崩れる刺客を?左に飛び交わす。ツプッ!最後の刺客も首を刺されて崩れ落ちました。


護衛が間に合わなかった一瞬の出来事でした。

4人の刺客は矢を放った瞬間から1分に満たない時間で瞬殺される事になりました。


「義父上ぇー!」

定久が百合姫に当たるはずの矢を背中に受けて愛娘を守りました。

悲痛な叫びをあげる百合姫。

「義父上っ!」声を詰まらせる盛将。


さらに、背中に矢を受けた義國を抱き抱え、「義國ぃー!義國兄上ぇー!」

盛将、将広が叫ぶ声に周りは騒然となりました。

大石家の警備兵士や来訪者が騒ぎを聞き集まり出しました。


「曲者がまだ潜んでるやもしれぬ!」

「警戒を緩めるなー!」

「医者を呼べ!」


「父上ぇー!死なないでぇー!」

百合姫が取り乱し、定久を抱き締めます。

定久は、「おまえが無事で良かった。

まだ孫の顔見るまでは死なぬ!」

と笑いながら百合姫の頬をなでます。


「義國殿は?傷の具合は?」

自分より、義國を心配する定久。


「定久殿、私は大丈夫です。鎖帷子(くさりかたびら)に助けられました。軽症です。」


「はははは!実はなぁ。府中の松千代様からわしの為にわざわざ鎖帷子(くさりかたびら)を編み込んだ豪華な漢服を婚儀の祝いに頂いた。」


「今日はこれを着て自慢しようと思っていたんじゃ。かなり痛いが、傷は深くないはずじゃ。盛将!お前が守ってくれなければわしも百合も斬られてた!」


「有り難う!素晴らしい婿殿じゃ!

義國殿、将広殿!祝いの宴が台無しになり、申し訳御座らぬ!伏してお詫び申し上げる!」


義國は定久の手を握り、「いいえ!立花家の警備もすり抜けた奴らです!立花家にも落ち度がありました!

大石家に落ち度はありません!

こちらこそ申し訳ござらぬ!」


「定久殿に、大石家の皆様にお詫び申し上げます!汚い手段で武士の風上にも置けぬ奴らが、赦せません!」



「義國殿、あなた方、立花家の思いやりに大石家を代表して感謝申し上げる。

ふーっ、わしは、今度も松千代様に助けられたようだ。

大國魂神社で松千代様に出会ってからじゃ。

大神様の護符は願えば誰でも救われる。

言われるままに、護符を買い求めたら、今、こうして大石家は養子を迎えられ、立花家と縁者となり、幸せになった。

今また、松千代様から頂いた漢服がわしの命を救ってくださった。

いくら感謝しても足りぬ!」


「大石家がある限り、立花家を裏切る事赦さぬ!今ここに!大國魂の大神様に誓います!

大石家は立花家に未来永劫従います!

盛将!異存は無いな?頼んだぞ!」


「はい!義父上(ちちうえ)の仰せに従います。」

盛将は義父の手を握りました。


暗殺未遂騒動で、婚儀は切り上げになりました。

実行犯四人死亡、他に上野山内上杉の間者2名が捕縛され、拷問に屈した2人は知りうる情報を明かしました。上野山内上杉は3月2日に先方部隊が出発、狭山、入間方面から滝山城を目指す事が判明しました。


医師の治療を受けた大石定久、立花義國も傷は浅く軽傷でした。

実は義國も松千代のプレゼントした漢服を着ていたのは内緒です。なんだか、プレゼント自慢を競うみたいになるのが嫌だったのが本音です。


前世と同じく、祖父ベッタリの松千代を褒める事になり、嫉妬交じりの複雑な感情でした。このまま前世を義國が引きずると、危うい気がします。


今回の婚礼の日の上野山内上杉の卑怯な振る舞いに滝山城、大石家全ての将兵が闘志を燃やして怒りました。

決戦前に滝山城全体がヒートアップした状態になりました。


3月4日早朝、上野山内上杉軍、先方部隊二千が入間方面を南下中と知らせが入りました。


敵の先鋒部隊の進路が気になります。


婚儀の中、3日目に油断を狙われ暗殺未遂が起きました。敵もかなり本気みたいです。


この先の展開は?簡単には行かないかも?


それにしても、刺客四人を瞬殺した技は?

筆頭宿老、鹿島政家が常陸の国の流れと聞きます。

鹿島神宮、鹿島神流の達人らしいです。

まぁ立花家の義國、将広、盛将、三人凄い使い手です。


さて、入間方面に上野山内上杉軍、先鋒部隊が現れました。新たな展開にワクワクします。



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