1544年(天文13年)1月下旬、大石家の継承問題が、火種になるのか?品川湊はもう危機から抜けたのか?古河公方の狙いは?
品川湊は危機から完全に抜けたのでしょうか?
足利晴氏は品川湊を欲しがりました。
簗田高助は状況の不利を悟り、下総の小弓公方、足利義明に狙いを絞りたいようです。
1544年(天文13年)1月下旬、
武蔵扇谷上杉家、上野山内上杉家が、攻めて来る前提で備える立花家、確か前日、酒呑んで酔っ払った勢いで、敦盛踊って…二日酔いの朝を向かえました。
─翌朝松千代に起こされた立花家首脳達─
「おはー!お爺ぃー!朝だよ!」
松千代は元気です。
「お爺ぃー!朝だよ!
小田原の北条はどーする?」
「ぶはははは!朝か??あー!!?」
はっと何かに気がついた立花家当主立花義秀…
「小田原の北条対策忘れてたー!!」
宿老五名も頭を抱えました。
相模小田原北条忘れて頭抱えてます。
二日酔いで頭が回らぬ様子…
北条家推定最大兵力10000…
史実では名将!北条氏康…
「まず、朝飯だー!頭がまわらん!」
立花義秀が近習に朝飯を要求しました。
立花家の西から山内上杉軍15000…
立花家の北から扇谷上杉軍10000…
立花家の南から北条軍10000…
総勢35000…絶対的に不利です。
朝飯のお茶漬けを食べても無言の首脳達の頭の中を駆け巡る後悔混じりのため息…
結局、大石家と養子縁組みして滝山城と大石家を救ったら立花家も大丈夫!
なんて、北条氏康居るの忘れてたから迂闊に油断していました。
松千代が笑っています。
「お爺!噂を流せばいいじゃん?
紙芝居だよ!紙芝居で宣伝するの!」
「紙芝居?…それだ!いけるかもしれぬ!」
立花義秀は松千代に救われました。
「紙芝居を宣伝に使うぞ!
世間に知らせて世論を立花家の味方にするのだ!北条氏康が大石家の婚儀を邪魔しようとしている!更に有る事無い事、酷い事計画してるだの、紙芝居広告で北条を止めてやる!
町田、相原、橋本、相模原限定に範囲を絞れ!その辺りの紙芝居部隊の護衛は小山田城の小山田信盛に命ずる!」
「さらに、甲府の武田晴信殿に書状を託すぞ!甲府から紙芝居部隊を回らせて貰うよう手配するのだ!」
決めたら素早く担当者に指示を出す義秀、翌日朝には紙芝居の内容を書いた原稿がの八幡神社系列の神社に送られ、各地に紙芝居の宣伝活動が始まりました。
さらに、武蔵扇谷上杉家、上野山内上杉家の達の悪口捏造紙芝居第2弾が作成され、武蔵国内、上野国内に配布されて次第に効果が現れました。
紙芝居の宣伝効果は、町田、相原、橋本、相模原、甲府から駿河国境まで北条氏康の悪評が流れ、氏康に批判が集まり、駿河、今川義元にも批判される事になりました。
史実では名将と呼ばれた北条氏康は暫くの間、関東にて名将とは程遠い評価が下されました。当然、武蔵に侵攻出来る状況になりませんでした。
1月下旬のある日、三田家、大石家、多摩川河口の港湾施設、六郷湊の経営参加が決まりました。スタッフと護衛部隊の常駐が始まり、品川湊の防御力が高まりました。
一方、里見家についての情報が入りました。
下総の小弓公方、足利義明の側近が里見家と不和になり、里見家は子弓公方の支援を停止する事になりました。
どうやら小弓公方家側近の一部が古河公方家と結託、古河公方家が武力侵攻する可能性が
高まりました。
松千代の母の実家ですが、相続問題が親族間で頻発、ゴタゴタが続いてます。
立花家当主、立花義秀はうっかり北条氏康の存在を忘れていました。
松千代の機転が救いになりました。




