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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)1月中旬、品川湊を巡る謀略戦に逆転勝利したと安心したら、立花家存亡の危機が発覚!大國魂神社の大神様の思し召し発動、立花家の新たな戦略が動き出す?

古河公方足利晴氏36歳、扇谷上杉朝定19歳


二人は大手戦国大名のお坊っちゃまです。両家は当主の座を得る為にずっーと争いが絶えない家柄です。家督相続のパワーゲームを勝ち残った実力筆頭の家臣が高貴な血筋を持つ若者を当主に持ち上げ、操る歴史の繰り返しです。


当主が幼い事が一番都合が良く、世間知らずの善きに計らえ!の一言で丸投げする殿様に仕立てあげます。


さて、立花家は源氏の棟梁、源義家から始まり、460年間繋がるプライドを持つ家柄。

優秀な後継者が育つよう厳しく教育します。


立花家に関わる全ての関係者は大國魂神社の大神様を信奉する信者として育てます。


神様が褒めてくれる行いか?

神様に叱られる行いか?


二つの基準を基に育てます。


育ちが違うと、歴史の流れが代わりそうです。


さて、大石家の継承問題は解決するのか?

敵方に情報が漏れたらアウト!!

の状況です。

養子縁組み発表→立花時将改め→大石盛将滝山城にて挙式→大石家督相続まで無事に済むのでしょうか?





1544年(天文13年)1月中旬


大國魂神社、先代大宮司猿渡盛胤様が仲立して名前を頂き、大石盛将(おおいしもりまさ)

武蔵扇谷上杉家、上野山内上杉家にバレないで無事に滝山城に辿りついて挙式して家督相続出来るか?まだわからない状況です。



ご老公様が府中城ご訪問された日の午後、会議中の当主立花義秀、立花将広、宿老五名が集まり協議しています。

義秀がふー!とため息をつきました。


「ご老公様に助けられたゎ。

危うい事に気付かず、上杉に大石家を乗っ取られたらヤバかった。急ぎ準備せねばならん!」


「殿!!」

宿老筆頭、鹿島政家が意見を述べます。


「大石家のご養子、立花盛将殿を急ぎ滝山城に乗り込ませるか?

堂々と婚儀の行列で滝山城に送るか?

考えなければなりません!」


「決めた!!

立花家は堂々行列を組んで滝山城に乗り込む!

対策を考えて、邪魔はさせぬ!

義秀の決意は決まっていました。」


「お爺ぃー!かみしばいさくせーん!

ごろーこーさまのきめたけっこんしまーす。

かみしばいでしらせるー!あちこちたくさんしらせるー!ヒャッハー!」


わかったー!

翻訳機能抜群の祖父義秀にはすぐに理解者出来ました。


「大國魂神社のご老公様の仲介で大石家に立花家から養子縁組みを宣伝するんだな?

紙芝居広告宣伝部隊発動じゃな!

直ぐ手配だ!!今夜中に作る!

中身が決まったら大國魂神社のご老公に承諾貰って、関東八幡神社の連絡網を使って配る!

商務工務奉行に伝えよ!すぐに作れ!!

婚儀の日取りは3月吉日だ!」


「原稿を最優先で、大國魂神社の配下、一ノ宮から六ノ宮に配る、(東京、埼玉、神奈川各地にあります。)各地の宮から系列神社へ配布!

これなら一番早く告知出来る!

三日で全部配れ!


関東八幡神社の筆頭格!大國魂神社のご老公が決めた縁組みに反対出来るアホ大名なんぞおらんぞ!」


お爺ぃー!すごーい!!と松千代。


─宿老筆頭、鹿島政家─

「殿!そのアホがいるかもしれませんな?

武蔵扇谷上杉家、上杉朝定19歳

その兄貴分、上野山内上杉家、上杉憲政21歳です。上杉朝定は今頃、品川湊(みなと)攻略が不可能と知って立花家にやられた!って怒りまくってるでしょう。


さらに大石家の継承問題を知ったら乗っ取りに動くでしょう。これも立花家に先越されたら二度もやられた!!

癇癪(かんしゃく)起こすでしょう。

短気でわがまま、粘着気質と聞いております。単独で立花家に勝てないなら兄貴分の上杉憲政と組むでしょう!」


「兄貴分の上杉憲政も似た用な性格ながら、普段はあまり仲良くありませんが、頼られたら断われない性格と聞いております。

大石家の継承問題を知ったら欲しがります。仲悪い兄弟が手を組むと見て備えましょう。」


「わかった!了承する!

奴らが組んだとして、想定される動きは?

奴らの大義名分はなんだ?」

と、素直に聞く義秀,


「ます、先に縁談申し込みしたのは上杉だー!とか難癖付けて成敗だの騒ぐでしょう。」


「①それを未然に打ち消すのが、三日で、配りきる紙芝居!大國魂神社絡みの婚儀だと先に周知を完了する必要があります!

これが大前提です。

②婚儀の日取りが3月吉日、これが鍵になります。

上杉側が婚儀の知らせに反応するのが2月上旬、武器、兵糧集めて侵攻する道筋の下調べなど、品川湊侵攻作戦から、大石家の八王子、立花家の府中へ作戦を切り替えて立案に30日必要です。」


「上野山内上杉の主城、前橋城と武蔵扇谷上杉の主城、川越城を行き来して決めなければならず、効率悪く、侵攻してくるのは3月の上旬から中旬、恐らく婚儀の直後に来るでしょう。」


「わかった!

それにしても鈍いなぁ。

立花なら2週間あれば出来るぞ!

んで、侵攻する兵力と道筋は何処に想定するか?」

含み笑いする義秀


筆頭宿老、鹿島政家、武蔵国の勢力図を広げ、駒を動かして説明します。


「恐らく、上野山内上杉家が、推定総勢15000

青梅勝沼城の三田綱重殿(立花義秀娘入嫁)。

こちらの抑えに2000を羽村に陣地を構えて配置します。

さらに福生に3000にて陣地を配置します。

立花の箱根ケ崎城と、拝島城の抑えにするでしょう。

安全に補給線を確保してから上杉憲正の主力の10000が滝山城を狙います。」


「大石領の二宮城、高月城を警戒しながら多摩川を渡り、滝山城北側に展開するでしょう。

北側の守備は鉄壁です。

弱点は唯一、南側の滝山街道から物流専用に作られた道筋です。馬車二列分の幅にしています。こちらを強化する必要があります。」




「武蔵扇谷上杉家は推定総勢10000。

川越から南下します。所沢→久米川周辺→小金井を抜けて府中城を目指すでしょう。

川越から大軍が侵攻する想定で、街道筋の周辺に山口城(所沢、多摩湖北)

八国山城(東村山)

清瀬城(清瀬)

平林寺城(新座)

東に約1里(4キロ)間隔に構えています。

4つの城が連携して守りを固めています。守りは固く、簡単には落ちません!

このあたりで持久戦するも良し、

決戦するも良し」


「これは予測に過ぎず、外れる事も考える必要があります。

全軍が同じ方角から、侵攻する事も考えて備える必要があります。」



「わかった!!

今の想定がかなり参考になった!」

立花将広(当主立花義秀の弟)が膝を叩きました。


「決めた!兄上!俺が滝山城に行く!

俺の次男の婚礼だ!

南側の弱点を改修する!

婚礼の挨拶だの、新居の御殿普請だの理由付けて工兵部隊にドカーンと作らせる!

大石定久には俺が話しをつける!

普請奉行、土方信将(ひじかたのぶまさ)を貸してくれ!

日本酒と焼酎200本!持っていくぞー!」



「バカたれ!

そんなせっかちな…

ぶはははは!バカ親丸出し!

バカ親父だなー!」

などと義秀が笑います。


そんなに酒が必要か?

居合わせた全員笑いながら呆れました。


「わかった!将広!土方ひじかたなら貸してやる!

立花家の菊の紋章入りの軍旗100本、騎馬隊200、婚礼の結納品護衛歩兵に工兵部隊混ぜて、太鼓、笛の楽士となんやら1500程の人数をつけてやる!

足りなければ、おかわり注文しろ!」




あとは。あーだ、こーだ!酒が出てきて、だれがが、にんげんごじゅーぅぬぇんんー!

げてんのうちおーぉー!くらぶればー!

織田信長の大好きな狂言、敦盛の踊り大会になりました。

婚礼は無事出来るのでしょうか?


上杉勢は攻めて来るのでしょうか?


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