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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1546年(天文15年)2月、立花家の様子

間も無く春がやって来ます。

鉢形藤田家は意気消沈、秩父藤田家の勢力回復は目覚ましい様です。

1546年(天文15年)2月


─秩父~飯能─


陽当たりの良い場所には紅白の梅が咲き始めました。飯能から秩父に向かう道二つの街道を整備する工兵部隊と募集に応じた労働者達は道を広げ、でこぼこした路面を馴らし、歩きづらい場所には板張りの路面に変え、雨で軟弱になる場所には石灰、砂利と粘土を混ぜた舗装道路にしました。雨に備えて側溝を作り水を流します。整備が進めば輸送がかなり楽になります。山岳地帯につき、馬車、荷車の通行は出来ません。輸送の主役は馬です。

4キロ事に馬の駅舎を作りました。馬の世話、水の補給、警備部隊を配置して治安を維持します。要所に宿泊出来る駅舎を配置しました。青梅と秩父の交易路を整備して商人達の往来を助けます。


警備部隊は常時街道を馬や徒歩で警備しています。4キロ間隔の街道を常に警戒します。

熊、鹿、猪の出没が多く、商人に付き添い護衛します。山賊よりも動物の襲撃が多発しました。


警備部隊は近衛中将府の同盟大名家が共同で兵士を派遣しています。相互に警備する事で近衛中将府の仲間意識を高めるのに役立ちました。派遣された兵士達は街道に現れた熊、鹿、猪を退治すると捌いて部隊の食料にしました。余剰の肉は燻製にして駅舎の宿に購入して貰い、兵士達は酒を購入する資金に当てました。猛獣を駆除して得られた収入はご褒美として認められました。得に熊は胆嚢が漢方薬として高く売れます。毛皮を上手に剥がして上手に処理すると毛皮の行商人が喜んで買い付けました。


秩父神社の東、近衛中将府には立花家を中心に同盟大名家が警備部隊を派遣しています。

毎日秩父の街、要所を巡回して駐留軍の存在を示します。12月に立花家の軍勢27000に脅かされた鉢形城周辺の鉢形藤田家は意気消沈、今年の4月には立花家の軍勢が攻めて来ると噂され、すでに主家、前橋上杉家に支援要請をしていました。

鉢形城の周辺に居住してる人々は昨年の12月、立花家の大軍、27000の脅威に晒され恐怖を感じました。

立花家と同盟している武田家の領地は秩父の先にあり、武田家の軍勢まで加勢する恐怖に晒されました。鉢形城の南には飯能を領地にする青梅三田家の領地があり、恐怖をそそります。秩父藤田家や近衛中将府はあらゆる伝を使い、秩父藤田家に亡命するなら歓迎すると亡命者を募りました。


やがて秩父藤田家の領地へ逃亡する領民が出始めました。農民、町人から武士まで家族を連れて逃げる事になり、鉢形藤田家は国境周辺に関所を作り、間道も監視する様になりました。


秩父藤田家は国境に兵士を配置して亡命者を保護します。時に国境にて互いの兵士達が亡命者を巡る小規模な衝突に発展しました。



─府中─

─立花義秀、鹿島政家─


「殿、秩父の藤田家に鉢形藤田家の領内から亡命者が増えて参りました。3月下旬から4月辺りに鉢形征伐に向かわれますか?」


「政家、3月、4月では秩父藤田家の態勢が整わぬ、12月から再建を始めてまだ3ヶ月目、秩父大宮城の第一期工事が終わるのが9月から10月になるからなぁ、その頃になるだろう。」


「はい、承知致しました。」


立花義秀は急がず、慌てず、秩父藤田家の再建を優先します。



間も無く3月、関東に穏やかな春が訪れる?

穏やかな春になりましょうか?

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