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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1545年(天文14年)12月上旬、立花家は秩父の守り神、三峯山の神様にご挨拶します。

三峯神社にお参りする事になりました。

秩父神社から三峯神社までの 35キロには10000を越える護衛が沿道を警備します。

義秀達の騎馬10000が三峯神社に向かいました。

1545年(天文14年)12月上旬


─秩父─


武甲山のお参りから秩父神社に戻り、翌朝早朝に松千代、秩父神社の大宮司、さらにご老公様の夢に武甲山の龍神様が現れ、秩父神社の管理にて石灰石の採取が許されました。

三峯神社へお参りを済ませてから武甲山に石灰石の調査隊を派遣する事にしました。


前日の武甲山詣りに疲れが残り、この日は静養に宛てました。



翌日朝、藤田家嫡男、藤田康邦の案内で三峯神社に向かいます。

立花義秀の行列は騎馬を中心にした1000の行列です。秩父神社から三峯神社までは山道を約35キロ、護衛の軍勢10000がすでに配置されています。余裕の行程が組まれ、三峯神社まで5キロほどの荒川河川敷に設営された陣営に宿泊しました。

未明の事でした、松千代の夢にイザナギの神様とイザナミの神様、夫婦の神様が現れ、微笑む夢を見ました。

立花義秀、ご老公様も神様が微笑む夢を見ました。ただ微笑むだけですが、参拝を控えて歓迎の気持ちを表して戴いた様でした。


「松千代、三峯神社のイザナギの神様とイザナミのご夫婦の神様が夢にいらしてなぁ、微笑むお姿を見せて戴いたぞ!」


「お爺も見たの?松千代もにっこり夫婦の神様が夢にいらしたょ!」

そこにご老公様もいらっしゃいました。

「ほぉ、松千代も義秀もご夫婦揃った神様に逢えたのじゃな?わしもなぁ、微笑む夢を見せて戴いたぞょ。」


「あのぉ、実は私も神様に微笑むお姿を見せて戴きました。」と申し出る案内人の藤田康邦、四名は三峯神社の神様から、心が和む夢を見せて戴きました。


四名は荒川の水を使い、水垢離をして身を清めて出発しました。

三峯神社までわずか5キロを馬で移動します。間も無く三峯神社に到着、下馬してご神域に入ります。


ご神域に入ると明らかに経験した事の無い強い気を感じます。清涼な空気に神様の気を感じます。松千代、義秀、ご老公様は各々気を感じながら歩みます。

御神木が爽爽と歓迎の気を放ちます。


やがて三峯神社の大鳥居前にて三峯神社宮司の挨拶に始まり、多数の神職者に迎えられました。立花家、藤田家の多数の護衛に守られ、三峯神社本殿にお参りします。ゾクゾクする強い気の波動が松千代、義秀、ご老公様、藤田康邦を包みます。


本殿の上空から眺めるご夫婦のイザナギ、イザナミの神様に松千代が気付きます。


「お爺、神様が空から微笑む姿が見えるよ!」


義秀には見えませんが、ご老公様には見えた様子でした。

「松千代、義秀には見えぬ様だが、わしにはお姿を見せて戴いたぞ!」


ご老公様はご機嫌でした。

「見えぬが気配は感じたぞ!」

と悔しがる義秀に松千代とご老公様が微笑み、護衛達も笑いを堪えました。


案内人の藤田康邦は見えていましたが、義秀に気を使い、「義秀様、私も見えませんでした。」と気を使いました。


やがて、本殿前に到着しました。

三峯神社大宮司が立花義秀、松千代、ご老公様、藤田康邦の来訪を神様に申し上げます。

祝詞を奉じ、立花家の願文が奉納されます。

願文を読み上げる大宮司の厳かな声に本殿の周りの御神木から爽爽と歓迎の気配が包みます。義秀の胸と耳に響く声が聞こえました。それは「秩父を頼むぞぉ!頼んだぞぉぉ!」


松千代とご老公様にも聞こえています。

周囲の神職や立花家、藤田家の護衛の兵士達にも聞こえました。

案内の責任者、藤田康邦にも聞こえました。

秩父の最高位、三峯神社の神様に頼んだぞ!と大きく響く声を聞いた数百名は皆驚きました。


秩父最高位の神様に秩父を託されたと立花家、藤田家の関係者は感動しました。

大宮司の案内で義秀達は興雲閣にて接待を受けました。

三峯神社の大宮司と大國魂神社の先代大宮司の猿渡盛胤のご老公様が対話する内容が伝説の時代、景行天皇の時代に三峯神社、大國魂神社が創建された話しになりました。

景行天皇の皇子、日本武尊(やまとたける)が東国遠征中に三峯に訪れたのが切っ掛けとなり、景行天皇の命令で創建されました。

大國魂神社も景行天皇に命じられて創建され、しかも同じ年に創建されたらしい事、大國魂神社境内に大鷲(おおとり)神社に日本武尊が祭神として祭られ、創建に関わる伝説があるなどと神話の時代の話しに花が咲きました。


おおよそ1300年前の話しですから歴史の重みを感じます。三峯神社と大國魂神社の友好関係が深まりそうです。

義秀は藤田康邦と秩父の状況を語り、理解を深めました。前橋上杉家の宿老、長尾憲長の独裁で関東管領家の権力を握っている話しを聞いて呆れてしまう事ばかりでした。


歓談の時間が終わり、互いに交流を深めて三峯神社を離れました。

昼過ぎに三峯神社を後にした立花家の行列は騎馬に乗り、秩父神社を目指します。

帰りはなだらかな下りが多く、馬も軽やかに進みます。やがて日没した秩父の街に入ります。街は多数の篝火に照らされ、義秀らの1000騎を迎えます。護衛の兵士数千が篝火を抱え行列を照らします。三峯神社でイザナギ、イザナミの神様から秩父を頼んだぞ!と声を掛けられた事実が秩父の領民に伝わり、義秀達の行列を歓声を挙げて迎えました。


太鼓が鳴り響きます。

ダダダン!たちばな!

ダダダン!たちばな!

ダダダン!ふじた!

ダダダン!ふじた!

歓声を浴びて1000の騎馬行列が秩父の街を行進しました。秩父の神様と領民に歓迎されて秩父神社に到着しました。




三峯神社に向かう義秀達に奇跡の出逢いがありました。さらに三峯神社に神様の声が響きます。立花家と藤田家には最高の出来事になりました。

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