表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

160/466

1545年(天文14年)11月、立花家の養女滝姫が下総船橋城主、高城義春に嫁ぎます。

立花義秀は高城家との婚姻で同盟の強化を計りました。婚礼には大軍を率いて下総周辺に示威行動を兼ねて行軍しました。

1545年(天文14年)11月上旬


大石定久の娘、滝姫は2年前に岩槻太田家当主、太田資正に側室として嫁ぎました。当時の岩槻太田家は立花家と同盟していました。

しかし、昨年4月に戦場で立花家を裏切り、次期立花家当主、立花義國と泥酔軍師、立花将広は窮地にありました。機転を利かせて滝姫が将広に裏切りを知らせて救っています。


立花家の危機を救った女神として最高の待遇で当主、義秀の養女に迎えました。滝姫の侍女には滝姫から危機を知らせる大事な情報を知らせた娘、花が付き添います。


府中城で二週間ほど花嫁教育を受けて滝姫は立花家の娘として旅立ちます。

婚礼の行列は府中城から立花義秀が指揮して出発しました。儀仗騎馬2000、儀仗弓兵5000、儀仗長槍兵5000、滝姫と大石定久、義秀と松千代は2台の馬車に乗りました。けやき並木通りから大國魂神社前を通過します。

沿道には日の丸の旗を振る大勢の領民が歓声を挙げます。

立花軍を救った滝姫の人気は高く、昨年生んだ娘を抱いて歓声に答えて手を振ります。


高城義春は滝姫の事情を知り、是非娘を連れて嫁いで欲しいと、寛容な青年でした。

婚礼の行列は品川城で一泊する2日目、松戸の渡しから江戸川を渡船に乗りました。1年前は時間あたり2000名した渡れませんでしたが、今では4000名が渡れる様になりました。対岸の東金から渡ると松戸側の岸辺に泥酔軍師、立花将広の儀仗騎馬兵1000が出迎えます。太鼓が響きます。


ダダダン!滝姫!

ダダダン!滝姫!

おぉーぉー!

にぃぃーっぽぉーぉーぉーん!

にぃぃーっぽぉーぉーぉーん!

にぃぃーっぽぉーぉーぉーん!

にぃぃーっぽぉーぉーぉーん!

ハイハイハイハイ!

ダダダン!滝姫!

ダダダン!滝姫!

滝姫を讃える応援歌の声援に包まれて江戸川を渡りました。

岩槻太田家との戦いで窮地を救ってくれた滝姫に感謝を表現しました。


婚礼の行列は松戸城から再建された鎌ケ谷城を経由して金杉城、夏見城を通り高城家の領民に豪華な婚礼行列を誇示しながら夕刻、船橋城に到着しました。


工事を終えた船橋城は海老川から引いた掘りに四方を囲まれ、大きく堅牢な城に生まれ代わり、同盟大名家の本拠地に相応しい立派な城になっていました。


日没後、婚礼が始まりました。

高城義春の婚礼には立花義秀、松千代、大石定久、立花将広、江戸太田景資、立花家宿老、本多広孝、義秀の三男、加賀美利久らが参列しました。


─船橋城─

─高城義春、立花義秀─

「婿殿、末長く娘を頼む、立花家の危機を救う機転があり、度胸もある故、必ず高城家の為に尽くしてくれるであろう。」


「義父上、滝姫を必ず幸せに致します。此度は立花家を挙げての婚礼の儀を賜り、高城義春、生涯、この恩を忘れませぬ!我が命を生涯を立花家に捧げます!」

頭を下げる義春に立花義秀が答えます。


「婿殿、頭を上げて下され、立花家は同盟大名として高城家を親戚と想い、大切にする。それだけだ。」


近衛中将府の設立に参加した同盟大名家は立花家が独立した大名家として扱っていますが、立花家に支えられ生き延びている高城家、里見家、江戸太田家は自然に立花家を主家として接する様になります。


婚礼は三日間続きました。高城家の勢威と立花家の勢威を下総周辺に知らしめる為に行われます。高城家周辺の下総国、常陸国、上総国の八幡神社系列や仏教各宗派の関係者が婚礼に呼ばれ、盛大な婚礼の様子や集まった3万の軍勢の威勢などが噂となり、周囲に拡散します。高城家と立花家の堅い絆を示すのに大いに役立ちました。


松千代が滝姫にお祝いの挨拶をしました。

「滝姫お姉さま、大國魂神社の大神さまにおねがいしてあるから、大神さまが守ってくれるょ。」


「松千代さま、貴方が義父上(義秀)さまにお世話してくれたのね。ありがとう。しあわせになりますょ。松千代さまが、滝山大石家の守り神なんですから、喜んで嫁ぎます。」


立花家の養女滝姫と高城義春の婚礼が終わりました。


立花義秀は船橋周辺の防備を確認しながら帰国します。

改修工事を完了した夏見城、花輪城、幕張城、高根城を巡り、北に回り敵対する千葉家の領地境を通り、義秀が率いる軍勢と立花家駐留軍、高城家の軍勢を合わせた3万の軍勢の勢威を見せつけました。


松戸から渡船に乗り、江戸川を渡り、足立方面の江戸太田領に入りました。八潮城、花畑城、舎人城、中曽根城を巡り江戸太田領の防備を確認しました。

さらに江戸太田から依頼された立花家駐留軍の本拠地、西新井城を視察しました。城主、畠山忠國が完成した城を案内します。

西新井大師に近く、寺町として栄える地域に立派な城が出来ました。この日は西新井城に滞在、翌日、東に4キロ離れ、新築した川口城を視察しました。


川口城は義秀の次男、立花義弘が城主です。義弘の案内で城の防備を確認します。

完成した城に満足した義秀はさらに西へ移動、蕨城、戸田城を経由して荒川、赤塚の渡しを渡船で渡り、朝霞城、志木城を視察すると南へ下り清瀬城にて一泊、翌日、東久留米、から小金井街道を南下して府中に帰国しました。







立花義秀は真っ直ぐ帰国せず、古河公方軍に対抗する防備を確認しながら帰国しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ