1545年(天文14年)2月、近衛中将府の設立準備が進みます。
2月、近衛中将府の普請が進みます。
古河公方家、関東管領家は探りを入れます
1545年(天文13年)2月
─府中─
府中城の西北500mあたりに近衛中将府の建設が進みます。
その近くに同盟大名家の商業施設の建設も始まっています。
次期当主、立花義國も計画に携わり、前世で培った経理と財務の才能を発揮して貢献しています。
松千代の提案で立花領内から同盟領内に紙芝居の宣伝を実施しました。
近衛中将府の設立にあたり、同盟大名家から代表を集めて商業、物流の発展を目指すと情報を広めました。
この頃になると古河公方家、足利晴氏、宿老梁田高助は近衛中将府などそれほどの事はないと判断しました。
幕府の真似事でもするかと心配しましたが、商業や物流の同盟だとしています。
不仲のはずの武田家、北条家が同盟に入った謎は商業、物流の同盟が理由なら謎が解けます。
─古河公方家─
─足利晴氏、梁田高助─
「高助、近衛中将府は大した事無さそうだな?」
「はい、武田、北条から立花家に求めてるのは背後の安全保障です。
武田、北条が古河公方家に軍勢を向ける事はありません。」
「高助、常陸国の佐竹は味方になりそうか?」
「公方様、佐竹とは当主、義篤の病が重く、交渉が止まっています。」
「そうか、残念だな、佐竹が味方に着いたら上総や下総の戦いが有利になりそうなのになぁ。」
─関東管領、前橋上杉家─
─上杉英房、長尾憲長─
「義父上、立花家の近衛中将府は商業同盟だと噂がありますが?」
「まぁ、幕府の真似事するかと思ったが、北条家と共同で相模川と境川から用水路を通して相模原から座間周辺に田畑を増やすなんて計画してるらしいな。」
「義父上、府中の街に同盟大名との共同市場を開くらしいです。」
「まぁ、武田、北条が商売に加わるだけなら構わぬが、軍勢を率いて立花に味方しなければ構わぬ。」
前橋上杉家の長尾憲長の懸念は武田家、北条家の軍勢が立花家に援軍を送る事でした。
特に信濃から西上野を攻撃される事を恐れています。
史実でも武田信玄に侵攻されます。名将、長野業政が撃退します。しかし、長野業政は不在、長尾憲長の居城で監禁しています。
不安になった長尾憲長は関東管領、上杉英房の名を使い、武田家、北条家に書状を送り、同盟の経緯や同盟内容を質問しました。
武田家、北条家、両家は背後の立花家に攻撃されない為に同盟した事、立花家に援軍を出す約束や援軍を受ける約束は無し、不戦協定であり、商業取引の為の同盟と認識している事で回答が一致していました。
長尾憲長の不安の半分は解消しました。しかし、疑い深い彼は完全に信じた訳ではありません。
今は不戦協定でも、将来については不安がありました。
近衛中将府とは?長尾憲長は武田家、北条家を探る事になりました。




