1544年(天文13年)11月、立花家の近況
立花家を巡る環境は少しずつ良くなりましたが、油断出来ない環境です。
立花家に新たな発想が浮かびます。
1544年(天文13年)11月
─立花家の近況─
同盟大名
三田家(青梅)、大石家(八王子滝山)、吉良家(世田谷)、江戸太田家(江戸)、高城家(船橋)、武田家(甲府)、北条家(小田原)、里見家(木更津)、
支援関係
上総公方、足利家(市原)
里見家から依頼を受けて支援しています。
敵対勢力
古河公方家、足利晴氏
前橋上杉家、上杉英房
川越上杉家、上杉朝定
岩槻太田家、太田資正
江戸太田家の足立方面の城を支援する為、西新井大師の寺町近くにて西新井城を普請中、畠山義國が城主になります。
加えて西新井城から西へ6キロに川口城を普請中、立花義弘(当主義秀の次男)が城主になります。
里見家から依頼があった上総公方家の支援に、上総城の拡張普請を支援します。近くに駐留する立花家の軍勢の根拠地として南上総城を築城します。さらに近くの高坂城、南岩崎城を拡張普請します。
上総城から西へ10キロにある椎津城の修築と椎津湊新設を始めます。
里見家に依頼された木更津湊の拡張工事は5月から始まり、先日から小田原北条家の支援を取り付けて賑わいを増しています。
木更津→椎津城→上総城→南上総城→真里谷城→久留里城の上総公方家、立花家、里見家の城が絡む主要街道の整備が始まりました。
先月下旬、松千代が祖父、立花義秀に大胆な提案をしました。
「お爺、同盟するだいみょうのお家に相談したり、おねがいするのは時間かかるでしょ。大使館をふちゅのまちにどーんと集めて大名の代表に居てもらうのがいいよ!」
「松千代ぉー!そうだ!大使館だ!
同盟大名の大使館を置けばなんでも早く動けるぞ!良い考えだ!早速打診してみるぞ!」
「お爺、まだあるょ、大使館と大使の家来と商人に来てもらうと政治と商売の話ができるよ。」
「松千代ぉー!それもやるぞ!凄い事思い付いたなぁー!」
嬉しくて堪らない立花家の当主は孫にデレデレです。
「お爺、その大使館をあつめた場所に、近衛ちゅうじょう府をつくるんだよー。」
「なぬー?近衛中将府?」
義秀は理解出来てない様です。
「それはねぇ、幕府みたいに、政治とかいろんな裁きをするの、みんなの為に正義の為につくるんだよー。」
「松千代ぉー!わかった!ご先祖様の源義家公が奥州に開いた鎮守府将軍府の先例に習うのだな?」
「立花家の当主は朝廷から従四位、近衛中将の官位を戴いておるからそれを使って近衛中将府を作るんだな?」
「お爺、あたりだょ、それを作れば正義のためだからいいでしょ?」
祖父と孫のやりとりから近衛中将府の設立、同盟大名の大使館設立が始まります。
松千代が近衛中将府なんて発想しちゃいました。
立花家は実現に動きます。




