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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)5月下旬、上野国、前橋城にて新当主、上杉英房に正室が嫁ぎます。

山内上杉家、宿老の長尾憲長は長尾一族から養女を迎えて新当主、上杉英房の正室に嫁がせました。宿老が当主の義理の父になります。

1544年(天文13年)5月下旬


─前橋城─


山内上杉家宿老、長尾憲長は自分の権力を高める為に新当主の正室選びについて考えた結果、長尾一族の主流派、総社長尾家、白井長尾家、犬懸長尾家と相談しました。


総社長尾家の娘を長尾憲長の養女として新当主、上杉英房の正室として嫁がせる事が決まりました。

長尾憲長の権力強化には長尾一族の支持が絶対に必要です。

利権を一族に分配する手段の一つとして婚姻を利用します。


立花家との戦いから戻ると、5月上旬から長尾一族と婚姻準備に取り掛かり、中旬には新当主の就任式を済ませました。


長尾一族を代表して正室になる養女は総社長尾家自慢の美女、17歳の娘でした。

5月下旬の吉日、長尾憲長の邸宅から豪華な行列が前橋城に入りました。本丸御殿にて婚儀が行われ、二人が結ばれました。

長尾憲長は上杉英房の義父になりました。


新当主、上杉英房の婚礼に際して長尾憲長は古い体制から新しい門出にするために家名の前に山内を付ける事を廃止すると宣言しました。


山内とは昔、鎌倉に屋形があった頃に山ノ内の地名を名乗りにいれていたのが始まりでした。

今や鎌倉を離れて関係が無くなりました。


新たな名乗りに前橋上杉家と称すると宣言しました。

前橋上杉英房と名乗り、他の上杉家と判別しやすくなります。


これを機会に川越の扇谷上杉家の名乗りを川越上杉家と呼ぶ事にすると勝手に宣言しました。

扇谷おうぎがやつとは鎌倉に屋形があった頃に上杉家の区別をつける為の名前の名残りです。

実情に合わず、難解ですから改めたらスッキリします。


前橋上杉家、宿老長尾憲長から、川越の扇谷上杉家に勝手に上記の理由で名称変更を通告しました。


扇谷上杉家は素直に川越上杉家と名称変更を受け入れました。

誰もが面倒な名称と感じていたことが判明しました。

前橋上杉家、川越上杉家、名前と場所がスッキリします。


これは関東全体に広がるでしょう。

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