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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)5月3日、関東、各々の様子

古河公方家、山内上杉家、扇谷上杉家、各々3月から4月に立花家と戦いました。


各々、次の戦いに備え始めます。

1544年(天文13年)5月3日


─古河城、古河公方家─

古河公方家は3月下旬から4月下旬まで1ヶ月の戦いで岩槻太田領から宮代城、春日部城を獲得しました。小弓公方家の領地の大半を奪いました。

千葉家配下の下総、高城義春に離反されましたが、4つ城を奪い返し、岩槻太田家を味方に組み入れ、支配地域は大きく広がりました。


─足利晴氏、梁田高助─


「高助、なんとか田植え迄に兵士達を村に帰せたな?」


「はい、一安心です。」


「なぁ高助?もし高助の言う通りに3月上旬か中旬に出陣してたら立花家を山内上杉家、扇谷上杉家、

北条家と4家の包囲網で勝てたかな?」


「公方様、同時に4家で動けば勝てたかもしれません。今回、立花家は4家と戦う想定で和議を巧みに使い、各個撃破して勝ち抜きました。」

「米の収入に頼らず、交易で上がる利益を財源に軍事力を高めて大軍を養う力を持っています。」


「高助、立花家に勝つ手立てはあるのか?」


「味方を増やすしかありません。甲斐国武田、常陸国佐竹、に探りを入れてみましょう。」



─前橋城、山内上杉家─



前日2日に前橋城に到着した新当主、上杉英房と長尾憲長は前橋城本丸に重臣達を集めました。

先の当主、上杉憲政は敗戦の責任を取り剃髪して隠居したと宣言しました。越後国主の軍事力、経済的援助を受けて新当主、上杉英房

の家督相続を知らせました。


当然、納得しない家臣が居ます。遠征先で剃髪して隠居、前橋を通過して越後に隠居するとは、不自然過ぎました。

長尾憲長に抗議した重臣は直ぐに粛清され、邸宅に軍勢が向かうと一族郎党が成敗されました。


長尾一族が長尾憲長に従い、最大勢力の長野一族は当主長野業政が館林城に監禁され、手出しできない状態にありました。


長尾憲長は新当主、上杉英房の婚姻相手を考えます。

相手の家に求めるのは財力と兵力です。自分が義理の父になるのも良いか?自分の娘を嫁がせるのも視野に入れて考える事にしました。



─川越城扇谷上杉家─

─上杉朝定、長尾信忠─


「信忠、立花家は志木城、朝霞城、赤塚城、戸田城の4つ城を奪ったが、まだ、攻撃して来るだろうか?」


「殿、立花家は2ヶ月戦い続けましたから、暫く攻めて来ないでしょう。」


「そうか、ならば良いが、秋にはやって来るかもしれんな?」


「殿!そこで、古河公方家の宿老、梁田高助殿の息女を娶りましょう!」


「何?信忠、まぁ良いかも?いざ攻撃されたら古河公方家の援軍を頼めるんだな?」


「はい、それが一番効果が有るかと思います。先方に直ぐに申し入れします!」



扇谷上杉家の宿老、長尾信忠には直ぐに確実に縋る者を必要としました。古河公方家、筆頭宿老、梁田高助宛てに婚姻を申し入れました。






古河公方家は同盟や協力出来る勢力を探します。

山内上杉家、扇谷上杉家は婚姻で勢力を高める事を考えています。


次なる戦いに備えて静かに準備が始まります。

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