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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月30日、立花義秀の本隊が府中の町に凱旋、府中の町が沸き上がります。

古河公方軍との戦いに勝利した立花義秀は荒川を渡り、練馬城周辺に1泊して府中の町に向かいます。石神井、小平を経由して小金井から府中に向かう道筋に領民が手を振って歓迎します。

1544年(天文13年)4月30日


前日の4月29日、立花義秀の率いる本隊12000の軍勢は舎人城周辺から荒川を渡り練馬城周辺に1泊しました。


翌朝出発すると石神井から小平方面に抜けて小金井、国分寺を経由して国分寺街道を、南下します。

行軍する先々の沿道に多数の領民が拍手と声援で迎えます。


府中の街に差し掛かると領民の数が膨らみ、けやき並木通りに入る頃には数千の人が日の丸の小旗を振り、府中の町の7ヶ所に分散して府中名物の大太鼓が響きます。

府中では4月30日から暗闇まつりが始まります。関東の6つの八幡神社系の大きな神社の氏子達が府中に集結します。

祭りの見物に氏子と縁者達が同行します。武蔵国、相模国を中心に数万人が娯楽を求めて府中に集まっています。


行列最大の声援を受けているのは立花義秀と松千代です。

騎馬が三列に並び行進しています。松千代は義秀の馬に乗り両脇を護衛の騎馬武者が囲みます。

太鼓と応援歌が響きます。


ダダダン!にっぽん!

ダダダン!にっぽん!

おぉーぉーぉー!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

ハイハイ!ハイハイ!

おぉーぉーぉー!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

にぃーぃーっぽぉーぉーん!

ハイハイ!ハイハイ!

ダダダン!まつちよ!

ダダダン!まつちよ!


松千代の話題は府中の領民に広く知られています。

大國魂神社の大神様が夢に現れ、立花義秀の危機を救うべく府中城から援軍を指揮して下総に向かい、松戸城を攻略して江戸太田家の反乱を鎮圧した英雄です。


松千代も領民に手を振り声援に答えます。

「お爺ぃ、みんながよろこんでるから、うれしぃー!ひゃっはぁー!」


「ぶはははは!松千代!良かったな!大神様に感謝の御礼に参るぞぉー!」


やがて大國魂神社の正門から主要な家臣団と本殿に向かいました。

屋台が並び、焼そば、たこ焼き、お好み焼きの旨い匂いを我慢しながら進みます。


大神様に勝利を報告します。

大宮司に祝詞を挙げて頂き、お祓いを受けて神事が終わりました。


松千代の目に本殿の先から見える青空に大神様が優しく微笑みます。松千代もにっこり笑顔で答えます。正門に戻り、立花義秀に支えられ馬に乗り出発します。


「お爺ぃ、大神さまがニコニコしてたよ、お空の上からみてるょ。」


「そうか、大神様に会えたんだな?

俺も幼い頃は会えたけどなぁ。」


祖父と孫が和やかに会話しています。暗闇祭りの日程と重なり府中の街は大盛り上がりでした。


府中城まで領民の声援に囲まれて進みます。

拍手と歓声の中、府中城に松千代、立花義秀達は無事に戻りました。城内の兵士、使用人が温かく迎えます。


ほぼ2ヶ月に渡る戦いの日々がようやく終わりました。

立花家の兵士達に久しぶりの平穏な日常が戻りそうです。


しかし、立花義秀と筆頭宿老、鹿島政家には2ヶ月分の戦後処理が待ち受けています。

膨大な書類が待ち受けてる事をまだ知りませんでした。

(笑)







3月上旬に山内上杉軍が滝山城に侵攻して以降、扇谷上杉軍と石神井城で戦い、4月には座間城周辺で北条軍と戦いました。

さらに鎌ヶ谷、船橋の戦い、岩槻太田領の戦いと2ヶ月戦い続けました。


報告書の山が待ってるのは確実です。

(笑)

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