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戦国立花家三代、新日本国戦記、大國魂神社の大神様に捧ぐ!織田信長を倒して全国統一を目指します!  作者: 近衛政宗


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1544年(天文13年)4月27日、船橋方面にて、古河公方軍本隊に岩槻太田領の戦いが和議に!と知らせが入りました。

早朝、柏方面に囮に向かわせた小田政治の軍勢が草加城から出た急使と遭遇しました。

岩槻太田領での戦いは停止、和議交渉になったとの知らせです。

小田政治は急使に護衛を付けて足利晴氏の本陣に送りました。


古河公方軍本隊、足利晴氏、梁田高助の運命は?



1544年(天文13年)4月27日


─古河公方軍本隊、足利晴氏本陣─

早朝6時頃、古河公方軍本隊に急報が入りました。岩槻太田方面の戦闘停止、和議交渉開始の知らせです。荒川沿いの城が陥落、和議になり、立花軍が花畑城から松戸方面に移動中との知らせです。


─小野田城、足利晴氏、梁田高助─

急報に本陣がざわつきました。

将兵の顔が青ざめました。

梁田高助が急使から状況を聞き出し、様子が解りました。


「高助?岩槻太田家が味方になり、優勢だったはずなのに、何故負けたんだ?」


「公方様、岩槻太田家が味方になり、立花軍は退却しましたが、荒川沿いに反撃を開始しました。

城が次々落ちて、鳩ヶ谷城方面て主力同士の決戦になり、大敗して和議になりました。」

「すでに立花軍の部隊が松戸方面からこちらに向かっています。


「ヤバいじゃないか!高助どーする?」


落ち着き無く、慌てる晴氏に高助は落ち着いて対策を講じていました。


「公方様、緊急時の進路が調査済みです。こちらから北に向かい、手賀沼から流れる手賀川を渡り、我孫子から野田城方面に向かいます!」


「そうか、緊急時に備えて脱出する道を調べてるなんて、やっぱり高助は凄いな!」

「それで、千葉家の軍勢はどーする?見捨てるのか?見捨てたら怒るんじゃないか?」


「公方様、千葉家の原胤貞殿、酒井勝春殿には万が一、立花軍の大軍が援軍に来たら退避する策を確認しております。こちらから知らせを出しますから、無事に退避するはずです。」


「そうか、高助に任せる!頼んだぞ!」


梁田高助に頼り切りの足利晴氏、その為

梁田高助の仕事量は増えるばかり、裏方の将兵が忙しく働きます。

高助は柏方面に偽装行軍している小田政治の軍勢3000は柏方面から野田城を目指す様に指示を変更しました。


さらに津田沼城に滞陣中の原勢、酒井勢に状況を知らせる急使を出しました。

二人は津田沼城を破棄して高津城、幕張城に退避します。状況次第でさらに西へ退避します。


足利晴氏の本隊9000は移動を開始、手賀沼から流れる手賀川を目指しました。


梁田高助は9000の本隊を二つに分けました。宇都宮広綱に4000を任せ、北西に向かい、白井から北東に印西街道を行軍、手賀川をめざします。


本隊5000は北東に向かい、龍ケ崎街道から手賀川を目指します。


ほぼ同じ距離を行軍して宇都宮勢、本隊も12キロほど3時間行軍すると手賀川に到着、調査済みの渡河地点を一斉に渡りました。

流れは緩く、深さは腰の辺り程度です。総勢9000が無事に渡りました。


我孫子方面に抜けた古河公方軍本隊は野田城を目指します。

午後1時頃には柏城付近に到達しました。


先に野田城へ向かった小田勢3000は柏方面の小城塞から少数部隊に襲撃されましたが、振り切り、柏城に配備された香取勢1000と小競り合いになりましたが、通過する事が出来ました。


小田勢は午後14時頃、野田城に到着しました。

古河公方軍本隊は午後17時頃迄に全軍野田城に着陣しました。


古河公方軍本隊12000は船橋方面から無事脱出、野田城に布陣しました。


─習志野方面─


早朝、梁田高助からの急報が入り、津田沼城の原勢、酒井勢は花畑城攻撃の予定でしたが、津田沼城を破棄して原勢4000は高津城に退避、酒井勢3000は幕張城に退避しました。


千葉家、原勢と酒井勢には朗報がありました。早朝、本佐倉城から出発した千葉家当主、千葉利種の軍勢5000が高津城付近に現れ、高津城と幕張城の中間、実籾(みもみ)に布陣しました。



─千葉利胤、原胤清─

千葉家、宿老、原胤清が先日21日に鎌ヶ谷周辺の戦いの敗戦処理が落ち着き、当主、千葉利胤を引き連れて船橋方面に着陣しました。


6日前の敗戦から建て直し、弱気になった若き当主の尻を叩き、高城家に弱みを見せない為にやってきました。


「殿、岩槻太田家の領内で戦っていた現地の軍勢は立花家と和議交渉中です。その為、立花軍の1万以上の軍勢が松戸方面から高城領内に向かっています。」


「公方様は立花軍を恐れて野田方面に向かいました。

船橋周辺は千葉家が自力で守るしかありません。」


「そうだな、胤清、勝算はあるのか?」

利胤は21歳、先日父が戦死して家督を継いで半月、不安で一杯です。


「殿、松戸方面から立花軍が向かって来るなら船橋城か、金杉城あたりに早くて夕方、まあ、明日の朝に近くまで来るでしょう。」

「戦う姿勢を見せて和議にいたします。津田沼城に入ります!」


「胤清?高津城と幕張城から少し離れているが、敵に包囲されたらどーする?」


「死地に入ります。高津城から我が嫡男、原胤貞勢4000、幕張城から娘婿の酒井勝春勢3000が支えてくれます!」

「信じて戦わなければ千葉家の意地を見せる事が出来ません!」


「解った、高城家は胤清の家臣だったのに、立花家に鞍替えした故、意地でも戦う姿勢を見せなけるば舐められてしまうよな?」


「はい、殿が理解して頂けるなら、いざ、津田沼城に参りますぞ!」


千葉利胤の本隊5000は危険を犯して実籾(みもみ)から5キロ先の津田沼城に入りました。


高城義春は津田沼城が空になっているのを知っていました。

本佐倉城から千葉利胤の本隊5000が進軍中のと聞いて、千葉家の軍勢が津田沼城を空けて誘ってる罠かも?と警戒しました。


─花輪城、高城義春、馬込和長


「殿、津田沼城に千葉利胤の軍勢5000が入りました。」

「背後に原勢4000、酒井勢3000が控えて居ます。」


「和長、金杉城に本多勢5000が入り、松戸方面から立花軍の援軍1万以上が来るそうだ!」


「殿、早朝まではヒリヒリする程の危機でしたが、明日まで耐えれば大丈夫です!」


「そうだな、今頃、援軍は松戸の渡しを船で渡っている頃だろう。

先陣部隊を急がせれば夕刻にはこちらに到着するぞ!」



─松戸城方面─


前日の午後、花畑城から出発した新納勢12000は早朝から江戸川を船で渡り、松戸から船橋方面の情報をら集めながら進み、日没前に船橋城周辺に到着しました。


2キロ先の花輪城で高城義春の軍勢

が千葉家の軍勢と対峙してると聞き、さらに花輪城に移動します。

日没した花輪城周辺は篝火で明るくなりました。


さらに金杉城から本多広孝勢5000が到着、花輪城周辺に立花軍22000が布陣しました。


津田沼城周辺に布陣した千葉家の軍勢は12000、多数の燎が炊かれ、明日は決戦となりそうです。










宿老原胤清が千葉家を引っ張ります。


高城家に舐められてはならぬと奮闘します。


戦場に立花軍の援軍が到着しました。


さて、明日は決戦となりそうです。

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